第13話 初授業の日・屋敷にて

 そんな感じで初授業が終わり、他にも基本的な授業や復習っぽい授業を終えてからレリアと俺はシオン学園都市にある屋敷に戻ってきた。


 その屋敷のレリアの自室にて…


「アイスウォール、あとリファル…この壁が壊れたらお願いね」


 今俺の目の前には獣化したレリアが立っている。そして手のひらには稲妻属性の球…おおかた稲妻属性がどんなのかを調べるためなのだろう。


 お願いされたので俺は稲妻属性で属性身体強化をする。劣化とは言え稲妻属性なのは変わりない…雷属性の身体強化だとおそらく反応しきれないだろう。


「行くよリファル…えいっ!」


 可愛らしい声とは裏腹に猛速度で稲妻球がこちらに飛んでくる。

 そして俺とレリアの間に生み出された何層もの氷の壁や水の壁は悉く破壊されていき、俺の元まで到着したので稲妻球に俺の身体をぶつけて消滅させる。


 ちなみに稲妻属性の身体強化してなかったら身体に大ダメージを負うと思う。やはり稲妻属性は恐ろしい…


「えぇ…何この威力…明らかに今までと桁が違うんだけど。リファルったらこんな力を隠してたんだぁ…まぁ、隠す意味も分かるけども」


 粉々に砕かれたアイスウォールを見ながらそんな事を言うレリア。まぁ、隠していたのは認める…だって明らかにやばいんだもの、この属性は。


「うーん、この属性ってユニーク属性って奴だよね、今日の授業でやってた…リファルのユニーク属性ならSユニークって奴なのかな」


 実は今日の午後の座学の授業でユニーク属性と言う言葉が出てきて、初めて稲妻属性ともう一つの属性がユニーク属性に分類されるのだと知った。


 そしてそのもう一つの属性について一切レリアが反応しない所を見るに、稲妻属性は反映できるが、もう一つの属性は恐らく反映できていないのだろう…もしかしてこの属性は転生特典だったりするのだろうか?。


「これは…練習するにしても危ないね、屋敷が壊れちゃいそう。やるなら庭でやらなきゃ」


 そりゃあ壊れるだろう…稲妻属性は破壊と貫通と衝撃に特化してるのだ、壁に大穴が空くのはもはや確定だろう。

 庭でも屋敷の方に稲妻属性魔法を放てば屋敷を破壊するから危ないが…


 そんな考えも虚しくレリアは俺を担いで庭へと出る。人払いを済ませてから稲妻属性を色々試してみるらしい。

 まずは属性身体強化。


「えっと…身体強化して、それで…って、わっ!」


 足を動かしたと思ったらレリアがコケた。そりゃあそうだろう…急激に変わる速度は慣れないと動けないだろう。


「うーん、早すぎる…これって制御できるの…?」


 そんな風に呟きながらも動いて転んでを繰り返す。そしてやはり天才、段々と転ぶ回数が減ってきている。

 そして数刻後、見事に歩いてみせた。流石に移動に集中してでの話だが。


「リファル!出来た!歩けた!」


 無邪気にブンブンと腕を振りながらこちらに笑顔を向けてくるレリア。

 …稲妻属性の身体強化をしてるから腕振りが凄い速度になっている。

 そしてそのせいで集中が疎かになったからかコケそうになったので、即座に稲妻属性の身体強化をしてからレリアを受けとめる。


「あはは…流石リファル、動くだけでも難しいのに私を受け止めるくらい的確に動くなんて」


 受け止めたレリアが俺を優しく撫でてくる。俺の場合はこの竜の身体のスペックが優秀過ぎるのと、四本足という安定した骨格だからこその動きなのだ。レリアみたく人間の身体で稲妻属性を制御できるかと言われたら否と即答すると思う。


「さてと!私もリファルに追い付けれるように頑張らなきゃ!」


 そう言って俺から離れて気合を入れ直して練習に励んでいく。その光景を俺は眺める…気分的には娘の自転車の練習を眺める父親だ。

 そんな感じでこの日はレリアが一生懸命に練習をしながら過ぎていく…こういう頑張ってる子だからこそ近くに居たいと思えるのだ。


 追記、獣化の反動でレリアが疲労状態になってしまったので夜は俺の上に乗せて移動することになった。グデッとしながらもしっかりと俺を撫でたのに少し愛を感じてしまったのは内緒にしときたいところである。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 あとがき

 はい、冰鴉です。


 今回は短めで申し訳ないですが、練習風景とちょっとしたイチャイチャを書きたかっただけなのでここら辺で終わらせました。

 次回からは入学してから初めての学園イベントであるランキング選定の為のバトルロワイヤル編です!実は作者がバトロワを書きたいけど新作を書き始めるの無理だからイベントとして無理やり入れたなんて口が裂けても言えないですね…


 ということでこれからもこの作品をお楽しみくださいな。(竜人レリアちゃんは良いぞ)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る