第54話 年齢のこと

その後、美咲は普通に働いてる。


でも、甘えん坊になってるような。


【美咲ちゃん、2番テーブルさんにお願い】


 最近はユキさん、料理を。不慣れなとこあるけど、助っ人が交互に来てくれてるからね。


 助っ人は研究所のバイカーの🏍️みさきさん。美咲とは名前が一緒だがひらがなで、みさき。


 後はレイジ。研究所の人とは想像もつかない、かるーい感じのマリンジェットのインストラクター。レイジってかるーいから、事故らないように気をつけているが、不安は付きまとうな。女性となるとすぐ目が❤️になるし…


 美咲のことは、ユキさんが見て、いろいろ体調を考えて調整してくれてる。


【今日の予約終わり。お店手伝います】


美咲は飛んできて、


【はい、お疲れ様。今日も美咲頑張ったんだよ。ねっ、褒めて、褒めて!!】


子供っぽいな。頭を撫でて、いい子いい子。


【うん。偉いね。美咲のご両親には伝えてあるけど、ここ住み込みで大丈夫?記憶のこともあるからたまには帰ってさ…】


【うん!ありがとう。でもね、少しでもゆーちゃんの側にいたいもん!】


ゆーちゃん?誰?


【裕二くん、美咲ちゃんね、裕二くんお兄ちゃんみたいだから、そう呼びたいんだって。なんか甘えん坊さんになっちゃったね。可愛いけどね、そういうのも】


どっちかと言えば、俺が頼っていたけどさ。


 可愛いんだけど、こっちの時間軸に戻ってから性格も変わったよな。


【同じ年齢なんだけどね。それもいいけどさ。ところで美咲は何歳だか解ってるよね(笑)】


【あー、ゆーちゃん!子供扱いしてー。もう16だよ。大人なんだからねー】


え?何?


【16なの?嘘だろ?】←俺

【高校生?のつもりなの?】←ユキさん

【冗談っすよね?】←レイジ

【えー、バイク🏍️免許は?】←みさきさん


みさきさんの答え以外は正しい感じ方だ。


美咲、本当に美咲なのか?


見た目は美咲に間違いないんだけど。


【このこと、研究所のさきさんは知らないかも。それと美咲のご両親も。俺、美咲連れて説明に行ってきます。お店大丈夫ですか?】


ユキさんも、


【うん。そうしたほうがいいかも。お店は気にしないで。私からさきには伝えておく】


みさきさんも雰囲気変わって、


【教習所通ってる時の美咲ちゃんとは違いすぎる。私が経験した記憶喪失とも。3年もズレてるなんて】


俺は美咲を乗せてバイク🏍️で。


【ゆー兄ちゃん、バイク🏍️気持ちいいねー。私も免許取ろうかな】


兄?なんで?どうしてそうなった?


それに高校一年の時、バイク🏍️の免許、小型船舶免許を俺達は取ったんだよ。忘れてるな、美咲。




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