第46話 変わりすぎ、この世界

 この世界では、この時間軸というのかな。まだ会ったことないんだよ。俺は知っていて、向こうは知らないって違和感ありまくり。


 戻るためには、ここのジェット借りないと無人島には行けないからな。


ユキさん、登場。やっぱ素敵だ。


【美咲ちゃん、久しぶりだね。元気だった?オープンしたばかりだからバタバタして。とりあえずアイス🍨とドリンク🥤持ってくるからね。それと、そちらは彼氏さん?優しそう。素敵な彼氏見つけたね】


美咲は、俺の肩を叩いて、


【彼氏さんだって!ププッ。付き合ってるんじゃないの〜あんた達。ねっ?変なの】


【笑うなよ。あの時はマジだったんだからさ。ユキさん、やっぱ、あれやるのかな?】


【マジとか、今カノの前で言う?ムカつく!】


 そんな美咲の言葉を無視して、ユキさんを目で追ってると、やるかな〜やるかな〜


【二人とも、お待たせ〜チョコバナナストロベリーパフェでーす。美咲ちゃん、落ち着いたら話そうね。彼氏さんもごゆっくり】


これです!見たかったのは。


 ショートパンツに、タンクトップ、髪を束ねて、惹かれるでしょ。これ万人共通でしょ。


【か、可愛い😍】


【裕二、声漏れてるって!!】


【いてて、脇腹つねるなって!】


 ユキさん、こうして見るとスッとしてスタイルいいな。んー、比較してる訳じゃないけど、


【何?裕二。もっとつねってやろうか?】


【なんでもない。ユキさんがホールなのは変わってないね。じゃ、キッキンは?】


【裕二の期待通りだといいね〜って言うわけないじゃん!ムカつく!すげームカつく!】


といいつつ、期待大!


【ユキ、パエリア🥘出来た!よろしく】


違くない?るいさんじゃないのか…


美咲は、ニヤニヤして、


【残念でした〜今日はお休みだったね】


【別に、そんなの期待してねーし!】


ユキさんは、キョトン…


【あれ、誰か会いたかったの?今日フルメンバーだけど。あの、外のインストラクターのはるとくん含めて。誰か探してたの?】


【ユキさん、るいさんは?裕二が憧れているもので、大好きなもので、魂胆見え見えで、会いたくて残念がってるから】


美咲、お前は〜


【こら、余計なこと言わなくていい!】


ユキさんは???って顔して、


【るい?誰のこと?】


【えっ?】←俺

【またまたとぼけちゃって〜】←美咲


 ユキさんは、不思議そうに、外のはるとさんに向かって、


【はるとくーん、るいって娘、知ってる?】


【誰?知らないけど】


 嘘でしょ?


 確かに母も姉らしい人も知らない人だったし、存在している人も変わってるのか?


【裕二、そのブレスレッドで通話できる?なんか訳わからないことになってる】


【解った。もしもーし、さきさーん。聞こえますか?この世界にるいさんが居ないんですけど?どういうことか解りますか?】


※ジジ…ジジジ…※


※【何だよ、こんな夜遅い時間に。裕二、連絡はこっちからって言ったじゃん!るいがどうしたの?よく聞こえなかったよ。滑舌悪すぎ】※


【る、い、さ、ん、がこの世界にいないってこと聞いてるの!】


※【何怒ってんのよ!るいのことでしょ?だから未来に行ってるんじゃないの?】※


【さきさん、るいさんの存在そのものがないんだって!そんなことあるんですか?】


美咲はかなりの声で、会話に割り込んで、


【あー、るいるいってうるさいな。裕二!彼女の目の前で言うことかな?おかしくない?】


さきさんも、その会話を聞いて、


※【美咲ちゃん怒ってるね。おっと、やば。バッテリー勿体無い。切るよ】※


【さきさん、俺が言いたいのは…】


切れてる…何だよ肝心なこと聞けないじゃん。


【ごめんなさいね、るいさんみたい可愛くなくて!そこそこいけてると思うんだけださ!】


もう、話が脱線しすぎだ。


 美咲!それ、俺のチョコバナナストロベリーパフェ…


もういいや。食べたかったけどさ…


【裕二、早く無人島行くよ!】








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