第45話 3年前とは違う
さて、どうするか。3年前と同じ行動するってのも、いやいや、家族になんて言うんだ?
【裕二、親になんて説明する?】
3年前から来ましたって?無理あるな。
【やっぱ無理じゃん、これ】
さきさーん、やっぱ戻して〜
おっ、ブレスレッドが、反応。素晴らしいタイミングだ。
※【裕二、そこから無人島に向かえる?ほら、ユキのお店からジェットで行けたよね?立ち入り禁止の洞窟の。そこと繋がってるから、今安定してるチャンスだからさ。帰れるチャンス。急いで、すぐに、早くして】※
そんな無茶苦茶な。飛行機で戻ってからだそ。
【すぐは無理ですよ。とりあえず戻ってから向かいます】
※【何処にいるのよ、何してんの!馬鹿】※
【美咲の入る大学近く。それにそっちがトラブったから。馬鹿はないでしょ!】
※【じゃ、仕方ない。とりあえず戻って。それで不安定になったら次のタイミングまで待って】※
【さきさん、俺達この時代のみんなに会っても大丈夫ですか?よく自分自身に会ってはならないとか、この手の内容はよく聞きますけど】
※【ないないない‼︎そういうのは同一の時間軸。あんた達がいるのは別の過去。その心配はないけど、その分先が読めないから気をつけて。あとさ、あまり会話しすぎるとバッテリー🪫減っちゃう。そのブレスレッド簡単に充電出来ないから。こっちの連絡のみ受け付けて。じゃ】※
別の過去なんだ。じゃ、何の心配もない。って訳無いじゃん!何だよ充電って。先言えよ!さきさん。
先言えよ、先、さき…ププッ😂
【裕二、おかしくなった?大丈夫?それでどうする?本来の時代に戻ることを選択する?楽しみだからやり直してもいいけどね、私は。それも楽しみ。何が起こるか解らないドキドキも】
美咲、対応力とポジティブな考え、凄いな。
【んー、あと3年楽しめるってのも魅力だけど。
リスクもあるからな〜とりあえず家に帰ってから決めるか。面倒なこと無ければいいけど】
飛行機、電車乗り継いで懐かしい我が家に。
到着〜
さて、どうやって入るか。普通に、出来るだけ普通に。家も若干きれいだ。この扉も新しい。そう言えば立て付け悪くなって交換したんだな。強く引っ張らないと開かなくなって…
※ゴン!※ 🤩 流星が見えたぞ!
【あっ、裕二、何してんの?そんなとこに突っ立ってて。ほら、大丈夫?って…くさっ!汗臭⁉︎何処にいたの?】
誰?この人。俺のこと知ってるみたい。
【お母さーん、お風呂沸かして。裕二凄く汗かいてるから。じゃ、行ってきまーす】
お母さん?この人の?
【裕二、頼まれてるの買ってくるからね。じゃ、週末お願いね。頼んだよ】
頼まれてる?週末?この人誰?
タンコブ出来たぞ。いてて…
【もう、お姉さんなんだから臭いなんてそんな言い方を弟に…裕二、お風呂早く入って。追い焚きしてあるから。ほんと汗臭いよ。そんなパーカー持っていたっけ?】
若い!この人、母親?それに綺麗だ。
【あの、ここ羽村さんのお宅でしょうか?】
【大丈夫?さっき凄い落としたけど、なんかあったの?頭ぶつけたの?そのとんでもないタンコブがそうなの?】
【あっ、いえ、こんな若い母親なんて、綺麗だし、びっくりして】
その人は、笑顔で、
【普通母親にそんなこと言う?変なの。それよりも臭いから早く入って。着替えは持っていくから】
なんか知らない人住んでいるし、母も違いすぎて、どうなったの?臭いのか?俺。
お風呂に浸かりながら、落ち着いて考える。
そうか。ここは別の過去だ。建物や街並みは同じでも出会う人々が違うんだ。そういうことなのか?少しずつ理解出来たけど。
こうなると、戻らないと。ここ違いすぎて対応出来ない。なんか大事なこと忘れてるな。
あっ、
美咲!大変だ。きっとパニクってる!
すぐに向かわないと。
慌てて立ち上がった瞬間、
※ガチャ、ガラ〜※
【沸いてたでしょ?最新のに変えたら追い焚き早くて。今度ドアも直さないと】
【わっ!ちょっといきなり開けないでください】
【あっ、ごめんなさいね〜ごゆっくり】
母親って無理あるだろ。あんな若くて綺麗な女性…
こうしてられない。美咲!
慌てて飛び出して、美咲の家に。
美咲もちょうど飛び出してきて、
【裕二、なんか変わってる!なんかおかしい…あれ、お風呂入ってたの?いいな〜】
【美咲!姉みたいな人がいた。母も綺麗になってる】
【同じ。お父さんカッコ良すぎる!って何言ってるの私達…】
2人してお互い見つめ合って、
【もっと重要なことあったよな。風呂に入ってる場合じゃなかった】
【早く無人島行かないと。お風呂いいな〜私も入りたい。ずるい、裕二だけ】
【汗臭いって姉に言われて、俺,臭かった?】
【うん。臭かった】
😨ガーン…言ってくれよ〜
美咲なこと抱きしめちゃったじゃん。
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