第35話 美咲の本気

【合格おめでとうございます】


受かったの?みさきさん。そうか、美咲は、


なるほど先が見えたから、それで声を。


と、そのやりとりを見ていてみさきさんは、


【騙してやろうと思ったのにな〜】


性格悪いな、みさきさん。


これでみさきさん、大型を取得か。羨ましい。


俺は普通で大苦戦だよ。


【みさきさん、私達も続くのでツーリング行きましょう】


【いいね、じゃ大型買おうっと!美咲ちゃん、私ので良ければバイクあげるよ】


【ほんとですか‼️】


【任意保険とかは自分でお願いね】


美咲、バイクもらえて嬉しそうだ。


【裕二、さっきは付き添ってくれて、安心していられたよ。ありがとう。もう一台は裕二くんにあげるから。どっちを選ぶか美咲ちゃんと決めてね。喧嘩しちゃ駄目だよ】


えっ、俺ももらえるんですか?有難いけど。


【ありがとうございます。今度は俺の卒検…みさきさんより、遥かに緊張するんだろうなと思いますよ】


【じゃ、卒検と日決まったら教えて。そばにいてあげる❤️あげるバイクで応援に来るよ】




みさきさん、なんですか?その❤️?


バイクは嬉しいけどね。




 その後、俺は何とか見極めを貰え、卒検申し込み。教習はストレートとかいかなかったが。とりあえずこれくらいの補習は良しとするか。


【裕二、緊張するね。卒検2日後だよ】


【みさきさん、当日来るみたいだよ】


【私達バイク貰えることになってるけど、そのせいか余計に緊張する〜みさきさん、大型買うって言っていたけど、お金あるのかな?何してるんだろう?仕事】


【そう言えば、前にちょっと聞いたけど、かなり難しいことしてるみたいだよ。なんか研究所とか言ってたから。るいさんもユキさんもそこにいたんだって。それが独立してカフェって凄いよな】


あっ、るいさんのこと…ヤバっ。


【そのるいさんのことがあって、私はユキさんのバイト行けなかったんだけどね〜誰のせいなのかな〜ん?〜】


※ギクッ…※


 すみません、勘違いではなく、るいさんのこと気になっていたのは事実です。


【その、るいさんも彼氏と上手くいってるみたいで、お店も来てないって。人手不足でデザートのみで対応してるってさ】


【じゃ、心配ないってことで、バイト戻ろうかな〜裕二は、はるとさんのサポートしてるんだっけ。私がユキさんのサポートならば、ユキさん料理に集中できるんじゃないの?】


美咲の料理は?どうなんだろう。


いずれにしても、ユキさんのサポートだよな。


【裕二、私の本気の料理見せてあげる】


【じゃ、卒検、合格したら海に行くか。初ツーリングで、これは2人だけさ】


【……】


【美咲?】


【あっ、ごめん。ちょっと照れちゃって…】


そんなことで照れるのか。美咲。


とにかく受からないとな。


ヤバっ、緊張してきた。大丈夫なのか?俺。


こうして俺たちは同じ日に卒検を。


美咲だけ受かるとか…ありえる!


 別日にすれば良かったな。これはさらにプレッシャーだ。


 美咲は少し先が見える能力あるんだった。卒検も…もしかして見えるんじゃないか?









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