第31話 無人島

次の日、早々にお店に、


結果こうなってしまった。るいさんと2人きり。


ここは楽しむべきか、それとも?


【裕二くん、おはよう。今日は、るいを頼みます】


【ユキさんはお店大丈夫ですか?】


【今日定休日だから】


それで今日なのか。


るいさんが、きた。おおっ!!シャツの下に水着に。


ライフジャケット。魅力Max〜


【…裕二くん、何か変なことになって…ごめん】


【いえ、これってバイトですので。もちろん、嬉しいですけど】


ヤバっ!!嬉しいとか言ってしまった。


ユキさんが、


【じゃ、デート楽しんできて〜】


デートとか言ってる…余計に緊張とひ汗が。


【じゃ、るいさん、つかまってください】


【こう?もっと強く掴んだほうがいい?】


じゅうーぶん…これ以上の密着は耐えられん!



………………………………………………………



【うわ〜ここのウサギ🐇って可愛すぎる!!】


子どものようにはしゃぐ、るいさん。


【裕二〜見て見て、この🐇の赤ちゃん!!】


裕二って言ったような。


【これ先って行っては行けないって、はるとが言ってた場所かな?】


【るいさん、そっちは危ないって聞いて…あっ!!】


 突然、岩場に足を滑らせた、るいさんを必死に掴んで、支えきれず俺も足を滑らせた。



……………………………………………………………



【裕二くん、大丈夫?】


裕二くんに戻ってる…ちょっと残念。


【大丈夫です…すみません、大丈夫じゃないです、足を挫いてしまったらしく…】


【ごめんなさい…私をかばってくれたから】


【るいさんは?痛めてないですか?足や腕】


【擦り傷。大丈夫。それよりも裕二くんの足…】


痛めてしまって…これはヤバいかも。


 少し高いところから滑り落ちた程度だが、とても登れないな。この足では。


【るいさん、携帯繋がりますか?俺のは圏外らしく繋がらなくて】


【あっ、同じ。無理みたい】


困ったな~


崖の上から、声が、


【裕二くん、何処だ?聞こえたら返事をしてくれ】


はるとさんの声だ。


【はるとさん、聞こえますか〜崖から落ちてしまって】


【その下か。怪我してないか?】


【るいさんはかすり傷です。俺が捻挫したらしく】


【はると〜私のせいで裕二くんが〜!!】


【二人共、大丈夫だ。落ち着いてくれ!!ロープ持ってくる。少し待っててくれ】


心配でついてきてくれてたのか…助かったな。


………ここに、るいさんと二人か………


緊張してきたぞ。この時間は大切に。


【るいさん、俺はるいさんと出会ってからずっと気にっていました。まだ自分でも解っていません。気持ちが不安定で】


【裕二くん…】


【るいさん、俺のことは気にしなくていいので、後悔無い選択してください。るいさん、好きな人いますよね?】


【何でそれを?】


【解りますよ、俺にだってそれくらい。もう叶わない恋なのでストレートに話します。とにかく自信持ってください!!】


 るいさんは、うつむいてる。それが何とも、可愛い。可愛すぎる!!年上なのに可愛いってのも変だけどね。


恋って言ってしまった。でも本心なんだよなら




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