第30話 相談
【ふーん、そんなことあったんだね】
俺は美咲とのギクシャクした感覚、溝が生まれてることを話した。もちろんそこには、
みさきさん、るいさん、ユキさん、個人的には嫌だけど、何故かはるとさんがいた。
同じ感覚なのだろうか?はるとさんが助言を。
聞きたくないけど、同じ男として、年上のアドバイスとして聞くことに。
【裕二くんは、まだ若いんだからあまり深く考えずに気持ちを優先にしたらいいんじゃないか?】
【優先にって何ですか?】
【美咲ちゃんのことは大切だけど、少し迷ってることもあるんだろう?そんなもんだ、人生なんて】
何だ?この助言…
【迷ってることなんて、はるとさんに解るんですか?】
【るいのことだろう?】
(^_^;)
な、何故解った?
るいさんは、ポカーンとして、
【私?】
すかさずユキさんが、
【るい、あんな格好するから、自信あるのかも知れないけどさ〜】
【なんの格好?】
みさきさんが、
【ユキ、るいは解ってないよ。具体的に言わないと。で、なんの格好?】
みさきさん、解ってないのに入ってくるとややこしいよ。
【るいの水着!!キッチンで水着で仕事していたの】
みさきさんが、手をポンっとたたいて、
【あ〜それで、裕二くんが意識しだしたのか。るい、それはあんたが悪い。裕二くん、よく見てね。るいはね、この辺り、ほら意外と肉付いてるでしょ?解る?】
みさきさん、なんてことを。るいさんのシャツめくって、お腹を摘んで、
【ギャハハハ…くすぐったい!!…何すんだよ、みさき!!ちょっと細いからって】
※パカーン※
【痛っ!!この〜ちょっとお肉摘んだくらいで、そんなに本気で叩くかな~じゃ本気でつまんでやる!!】
【痛!いたた、この〜!!もう怒った】
間に割って入るように、ユキさんが、
【やめなって!!二人共】
……………………………………………………………
【裕二くん、ちょっといいか?】
【はい?】
【外に出よう】
はるとさんについて、海岸の見えるデッキに。
【るいのこと本当に好きか?】
【…いえ、解らないけど、魅力的です。って何言わせるんですか!!】
【今度ジェットでも乗せて、無人島のウサギ見せてやってくれないか?るいも悩んでることあるみたいだから、同じ迷宮入の同士として】
【迷宮って?るいさんも何かあるんですか?】
【それは今度二人の時に聞いてやってくれ。俺も美咲ちゃんから聞いたことその後に話す】
【美咲が…やたら、はるとさんのことを】
【深く考えるなって。必ず話すから。最初にるいと話を。もちろん俺からのお願いだから、ジェットレンタル料金、あとその日のバイト料、飯代は全て負担する。どうだろう?】
【それは助かりますが…】
【じゃ、今度の休み…明日だ!!明日にしよう】
【急ですね】
【善は急げってね。じゃ頼んだよ。俺は揉めてる三人が落ち着いたら、みさきさんに裕二くんを送ってもらうように話してくる】
強引に話をまとめてきたな、はるとさん。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます