第29話 テクニック

※【記入のゼッケン番号、大型になりますけど?】※


【すみません、普通自動二輪です】


※【こちらで修正しておきますね】※



……………………………………………………………



もうみんな準備終わってるじゃん。


急がないとね。


【ほら、バイトくん、落ち着いて】


みさきさんが引き起こし手伝ってくれた。


さすがに大型教習受けてるだけあるな。


その体で大型って凄いな。


 教習スタート!!今日は見極めだ。ハンコもらえるかな~



……………………………………………………………



※【もう一回やりましょう】※


しょぼーん…もらえなかった。


【バイトくん、帰りにユキのとこ行くか!!】


みさきさん…俺、落ち込んでいますけど。


美咲とは喧嘩?してるし、見極めも駄目。


【今日バイトないですけど?】


【だから、遊びにだよ。ほら、メット!!】


【メット?】


【自分のあるでしょ?乗って】


後?俺が?大丈夫?


【私が何年バイク乗ってると思ってるの?実はね〜免許かなり前から取得してるんだ。乗せろ乗せろって煩いのが職場にいるからさ。内緒にしていたけどね。通勤に使っていてね】


そうなんだ。でも、女性の後ろって抵抗あるな。


【あのね、後ろに乗るのも勉強になるよ。それとも私の後ろって嫌なの?】


【いえ、そんなこと、お願いします】


【よし、安全運転で行くからね!!】


 そのスピード、感覚、教習所のスピードとは桁違い。とにかく感動だ。これは免許どうしても欲しくなった!!見極めハンコもらえなかったくらいでなんだ!!気合入った。明日から生まれ変わった俺を見せてやる。


【怖い?あまり速度出してないけど】


【感動です!!この感覚】


【だから、みんな乗りたがるんだよ。大型でなくてもいいよね〜でも大型の魅力って別だと思うから。普通自動二輪と後に取るといいよ。あと、そんなにしがみつかなくて大丈夫だよ】


【あっ、すみません。ごめんなさい】


【何?そんなに謝らなくても】


だってさ〜少しは触れちゃうもんね。


【慣れてきたみたいだから、少しスピード上げるよ。怖かったら私の二の腕強く握って】


【あまり飛ばさない下さいよ。二の腕握るって…】


【じゃ、別の場所にする?私はいいけど😁】


【二の腕で…お願いします】


【それじゃ、いくよーん】



……………………………………………………………



【着いたよ。お疲れ様】


【こんなに早く着くんだ】


【早いよね、だから通勤に使っちゃうんだよ。るい、ユキ〜何かおすすめ作って〜】


るいさんが出てきて、


【あれ〜今日バイト入ってた?裕二くん】


【私が連れてきたの】


【えっ!!デート?】


るいさんが誤解を、


【そう、若いコと久々のデート!!】


みさきさん、誤解が誤解を生むって!!


【みさきさん、誤解されますって。るいさん、みさきと同じ教習所で、そこで誘われて】


【ふーん、そこでデートに誘われたんだ〜】


【そう、羨ましい?あげないよーん😜】


だから、ややこしくなるって!!












  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る