第27話 迷い
【疲れました〜もう立てない〜】
美咲はフラフラ…俺もフラフラ…
【裕二くん、美咲ちゃん、お疲れ様】
ユキさんも、るいさんもタフ!!何で平気なんだ?
るいさんはまかないも作り始めている。スゲー!!
なんでそんなに体力あるんだ?慣れなのか?
【るいさん、手伝いますよ、俺】
【ありがとう!!】
美咲はじーと👀…
【裕二、何かにつけて、るいさんに接近するね】
【何だよ、違うだろ。疲れてるは同じだろ】
【ふーん、別にいいけどさ…】
美咲のご機嫌も取らないとな。疑われてる。でもさ、本音を言うと、気になるんだよ。駄目なのは解ってるけど、解ってるけどさ。
【お疲れ〜これ差し入れ!!まだ夕飯食べてないか?ピザ🍕たくさん持ってきたぞ】
はるとさんが登場。ちっ、苦手なやつがきた。
美咲がすっ飛んでいって、
【はるとさん〜良かった。あのね、無人島付近の離岸流について知りたくて】
【おっ、そういう姿勢は大事だね。美咲ちゃん、インストラクターに向いてるよ。安全確認何よりも大事だね。それが最もインストラクターに必要な素質だね。じゃ海図持ってくる。ピザ🍕食べていてよ】
【ありがとうございます。はるとさん】
ちっ、ムカつく。けど、大人なんだよな〜
俺も人のこと言えないか。るいさんのこと気になってるんだからな。
るいさんは、キッチンから出てきて、
【助かった〜ピザ🍕こんなにあるなら、まかないいらないね。サラダだけさっと作ればいいかな】
【それは俺がやります。休んでいてください】
【やっさしー、美咲ちゃんいいな〜こんなに優しい彼氏がいて】
るいさんを休ませてあげないと。一人でキッチンだもんね。ユキさんも仕込みとかはフォローしてるだろうけど。
それにしても美咲のやつ、はるとさんにべったりだ。何だよ、人のこと言えないじゃん。
サラダをはるとさんの分も作るのか〜何か嫌だな。あんなのに作るなんて。
【裕二くん、ちょっといい?サラダ作ってからでいいから。もちろんピザ🍕も食べてからで】
【るいさん、何か深刻な内容ですね。先にいいですよ。サラダももう出来たから】
とりあえずサラダを置いて、ピザ🍕をつまんでから、2人で海辺に。
【あのね、私って魅力ないのかな?】
【何突然?びっくりしましたよ】
【あの水着も似合ってないのかな?自信なくしちゃって】
そんなわけないだろ。どれほどドキドキ💗したか。
似合ってるって!!それに、るいさんはかなり可愛い。年齢の割に童顔だし、タンクトップにショートパンツなんて最高じゃん。
痩せすぎてないのが、さらに好み。ショートカットで何も言うところない。パーフェクト!!
水着も凄く似合ってた!!さすがにキッチンで水着になったのはびっくりしたけど。
美咲だってヤキモチ焼くくらいなんだから。
ユキさんと違い、その…なんというか…大きい…
これは絶対に言えないけどな。
【裕二くん、ありがとう♥】
【何がですか?】
【全部嬉しいことばかり!!そんなふうに言ってくれるなんて思ってもみなかった】
【??????????えっ、何のこと???????????】
るいさんは微笑んで、
【痩せすぎてなくて、ショートパンツって…聞こえてたよ】
えー(・_・;)
【もしかしたら、俺って…】
【聞こえていたよ、ぼそぼそ言ってくれてたの】
何ということだ!!しくじった〜明日から来れない〜
【すみません、その…変な意味じゃなくて…】
るいさんは、笑って、
【いいじゃん、嬉しいんだから。あ〜あ、裕二くんのこと、好きになりそう…】
【嬉しいんですけど、美咲って彼女がいて】
【解ってるよ、冗談だってば〜ありがとう!!吹っ切れた!!】
ほんとは凄く嬉しかったけどな。
るいさんが自信無いなんて、あり得ないって!
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