第26話 ブイヤベース
【お疲れ〜ランチまでの間少し休んで】
るいさんの声に、みんな、ほっとして、
【裕二くん、美咲ちゃん、今日は特別いそがしかったからね、毎日これじゃないから。これからもお願いね】
心配なんだろうな、ユキさん。
これじゃリタイアしてもおかしくない。
【おっつー!!何この雰囲気?、昼前なのに】
また美人のお姉さんが、誰だ?この人。
【おはよう、今日は凄くて、バイトちゃん達いてくれて助かったんだよね】
【ユキの言うバイトちゃん?このコ達?】
【おはようございます。美咲です。こっちは裕二で同級生でユキさんの紹介で】
【へー、可愛い!!名前も同じだね。美咲ちゃん!!】
同じって?みさきさんってこと?
【みさきさんなんですか?】
美咲が聞くと、
【そう。ひらがなで、みさき】
えっ、同じ名前?みさきと名乗る女性は、
【それで、その可愛いバイト君は?】
ユキさんが間に入り、
【みさき!!あっ、美咲ちゃんじゃないよ。そっちの手の早いみさき!!!裕二くんは可愛い彼女いるからね。駄目だよ!!彼女はそこの純情な美咲ちゃん】
【なーんだ…残念って!!ちょっと何手の早いって!?】
【年下には目がないからね〜実績あるからね】
【ユキだって年下好きじゃん!!】
何か、ユキさんとみさきさん、始まったな。
【そんなのほっといて食べよ!!ランチの後まで食べれないよ】
るいさんに呼ばれて、
【ちょっと頑張っちゃった!!普通出ないからね、こんなものは】
これは、世間でいうブイヤベース!!
【るいさんって、ほんと凄いですね】
【そう?こう見えて料理は得意なんだ。その🍞も美味しいよ。ブイヤベースと合うからガーリックトーストにしてみた】
う、美味い!!美味しいよ〜
美咲は、ずっと黙ってて、何か言いたそうだ。
食べないの?
【裕二、ここに連れてきたのミスったかな…】
【何言ってんだよ。そりゃ最初はミスしたけどさ、美咲みたいに器用ではないけどさ、俺なりに何とかしてるじゃん…】
【そうじゃなくて…会う人会う人みんな綺麗…】
そりゃ認める…今来てる、みさきさんも凄くスタイルいいし、格好がライダースでバイクが似合う。
あっ、もしかしたら、
【るいさん、みさきさんてバイク乗ってますか?】
【うん。外に止まってるんじゃない?】
それを聞いた美咲は、
【すみませ〜ん、みさきさん。バイク見せてくださ〜い】
【えっ、いいけど?外にあるよ。乗る?】
【免許無くて見るだけで大丈夫です。すみません、ありがとうございます!!】
美咲、食べるの後回しして飛んでいっちゃった。
俺とるいさんだけ…ユキさんとみさきさんは何か話してる。大事な話みたいだな。
るいさんは、パクパク食べる俺を見て、
【裕二くんは、美咲ちゃんのどこが好きなの?】
の、喉に詰まりそうだ!!突然の質問に。
【どこって言われても…自然と付き合い始めたから、よく解らないです】
【ふ〜ん、そうなんだ。ところで、そんなにブイヤベース好きなの?】
【凄く美味しいので、ブイヤベースってこんなに美味しいんですね!!るいさんのだからかな?】
【お世辞上手いんだから!!もう、嬉しくなっちゃう!!ありがとう。久々に男の子に褒められた!!】
やっぱ可愛いな!!年上だけど、童顔なんだよね。
【何?どうかした?食べ過ぎて苦しいのかな?】
【苦しくても食べちゃいますよ。るいさんは何で食べないんですか?】
【ダイエット、少し太っちゃっからね】
【全然!!凄くスタイルいいですよ。ダイエットなんて不要です】
【そう…ユキみたいに細くないじゃん】
【るいさんは健康的なそのスタイル合ってます】
【健康的?】
【二の腕のあたりなんて最高です】
【二の腕って私の?柔らかくない?このくらいが裕二くんの好みなの?】
Tシャツ👕の袖を目一杯めくって、素敵な二の腕を見せてきて、そりゃドキドキ💗ドキドキ💗
【はい、好みです!!】
あっ、ポロッと言ってしまった。
※バチーン!!※ 何だ?後頭部が〜〜〜!!! 痛い!!!
このパターンは、いつものか?
【二の腕が好みなのかな?~ん〜裕二〜!!!】
み、美咲…く、苦しい…ごめんなさい…
【ほんと、目を離すとすぐに…この美女揃いのバイトは裕二には贅沢かな!!私だけバイトしようかな】
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