第23話 この夏の忙しさは?

 夏が終わる前に、教習所へ申込みに。親父に無理言って借りて、バイトに教習所に無人島ツアーに。


 この夏とんでもなく忙しい。そもそも教習所の予定は無かったんだけどな。


 とりあえずバイト、めちゃくちゃ入れないとならない。それにしても美咲は何で余裕あるんだ?体力半端ないな。


【裕二、教習所行く前に買っておかないと】


【何?何必要なの?】


【聞いてなかったの?呆れた…メットにグローブにバイクシューズ】


それは…それは…想定外!!もう無理〜


【美咲…やっぱ俺は通えないかも…】


お袋が、何気なく間に入ってきて、


【美咲ちゃん、いらっしゃい!!何?裕二?その表情…どうしたの?この夜の終わりみたいな…】


【お母さん、裕二、教習所のメットとか買うお金無いらしくて…通うのやめるとか言い出して】


【はぁ?もう払っちゃってるでしょ?】


【お袋、メットとか無いと無理なんだよ】


【お父さんの借りればいいじゃない!!全部】


【やだよ~親父のなんて】


【なに贅沢言ってんの!!ちょっと待ってて】


お袋が何やらいろいろと、


※クンクン…※


【ほら、全部あるよ。あの人のことだから、綺麗に。メットも全然臭くない】


※クンクン…※


【さすがお父さん!!これカッコイイじゃん。ほんと全然臭くないですね!!】


二人ともよく嗅げるよな。


【嫌だな〜メットとか特に】


お袋が呆れ顔で、


【あんたね〜自分で気が付かないと思うけどさ。ほら、よほどあんたのほうが汗臭いよ】


美咲いるのに、そんなふうにディスられたら、


※クンクン…クンクン…クンクン※


【お母さん、私は裕二の汗の匂いも気にならないですよ。この家計臭くならないんじゃない?】


【美咲ちゃん、そんなに気を使わないでいいからね。臭いものは臭いからさ】


もう汗の話はいいです!!


【とにかく中途半端は駄目!!最後まで通いなさい】


確かに、もう払込終わってるからな。



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