第21話 花火大会🎆
【ほら、早くって!!遅いから、もう!!何してんの?】
美咲落ち着けって、この炎天下だぞ。
【ちょっともっとゆっくり歩こうよ、暑い〜】
ヤバっ、倒れそう…
【美咲、ちょっと…休みたいんだ…】
※バターン!!※
……………………………………………………………
【裕二!!大丈夫?ごめんなさい…何で解らなかったんだろ?もう肝心な時に役に立たない能力なんて…私の予知どうしんだろう…ごめんなさい】
ん?
意識失っていたのか!!花火大会は…花火大会!!始まっちゃう!!
【美咲!!花火大会、急いで行こう!!】
【ここ花火大会の救護所、ここからでも見えるから大丈夫だよ。そんなことよりごめんね、走らせて…私のせいで😭】
【もう大丈夫。せっかくいい場所予約したのに】
【また倒れたら大変だから。ここでいいの!見えるよほら!】
既に終盤に差し掛かっている。美咲に悪いことしちゃったな…
ほんとに予知出来なかったみたいだ。それに美咲は予知出来ていたら必ず止めるはずだ。美咲は無理強いは絶対にしない。
何か違和感…頭の中に映像らしい物が浮かんだぞ。
この映像は…このあと大雨☔
何でそんなこと?頭の中が混乱してる。
それに次の映像…川の氾濫も。夢なのか?
【美咲、ちょっと花火見ながら聞いて。さっき倒れてから不思議といろんなことが見えて、このあと雨、それで川の氾濫、意味わからないよね?】
【雨って…これから?ここが?】
※ポツポツ…ポツポツ…ポツポツ…ザーザー!!☔☔※
【嘘…ほんとに降って、さすが船舶免許所有者!!】
【そんなんじゃ、もしそうならさ、この川、氾濫するかも。もう何十年も氾濫してないけど】
【そうだよね、氾濫なんてね〜】
※ゴー!!!ゴー!!!☔☔☔☔☔☔☔☔☔☔☔☔☔※
※【緊急放送です。ただいま川の警戒水位を超えました。付近の住人は至急指定場所への避難お願いします。詳しくは…】※
花火大会🎆終わり直後の大雨、さらに避難指示、みんな大慌てで帰路に。すぐ避難する人も。
浴衣の人達も大変だな〜なんて悠長なこと言ってる場合じゃない!!
【裕二、歩ける?あの、本当にありがとうございました。裕二は私が連れて帰りますので、こちらも】
【美咲、歩けるよ。大丈夫。お世話になりました。こちらも早めに】
※【気を付けてお帰りください。こちらも至急撤収します】※
美咲と俺は救護所人達にお礼を言って帰路に。
【うわ〜、これはヤバい!!レインウェアを持ってくれば良かった〜びしょ濡れだ】
【美咲、俺の家の方が近いから寄って。この雨本当にヤバいかも!!】
【うん。お願い!!家の両親バス旅行に行ってて帰ってないかも。ふたりとも大丈夫かな?】
美咲の両親バス旅行?それも楽しいと思うけど。花火大会🎆の日にバス旅行とは…逆に空いてるのかもな。
無事にたどり着いた俺達は、びしょ濡れ…
お袋も親父も、暑いからと花火大会🎆は参加せず。
【凄い雨だったでしょ、美咲ちゃん。とりあえずシャワー入って。裕二は後で】
【裕二から先に…】
【美咲ちゃんが先!!とにかく入って。着替え持ってくから。私のだけどいい?若い頃の物だから】
【すみません…じゃ、先に】
【誰が先だって〜?うぃ…ゲップ…】
【お父さんは出てくるな!!ビール🍺飲んでて】
ほら、叱られた。親父…空気読め!!
……………………………………………………………
【シャワーありがとうございました。裕二お待たせ、すぐ入って】
【美咲、お袋の服も着こなしてるじゃん!!】
【そう…けっこうお気にかも!!お母さんの若い頃のって今のイケてる!!ファッションってサイクルなんだね】
【うぃ…ゲップ…ゲップ…ゲフ〜〜〜〜〜お気に?おっ、美咲ちゃん?俺、シャワーでも入ろうかな】
【お父さんは後!!タイミング悪すぎ!!!!!次は裕二】
お袋が激怒!!親父、大人しくしていたほうが…
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