第10話 ビュッフェ

 るいさんに送られて、服まで買ってもらい世話になりっぱなしだ。


【裕二くん、明日はこっちに美咲ちゃんここに送ってくるから、こっちからのバスだと乗り継ぎ無しで帰れるよ。たぶんそのほうがいいよね】


【ありがとうございます。服まで買ってもらってすみませんでした】


【気にしないで、じゃね】


俺はるいさんと別々に。


今夜は眠れそう…疲れた…😪💤




……………………………………………………………




※ガチャ※


【裕二〜起きて】


【はい…すみません…なんだ美咲…何で入ってこれるんだよ!!カードキー俺が持ってるじゃん】


【何だって、何だよ!!スマホ連絡しても出ないじゃん!!来てあげたのに】


【ごめん。電源切れ…昨日から俺にきつくない?】


【別に…普通でしょ!!ブュッフェ行くよ。チケット2枚もらってるから】


【るいさんは?送ってくれたんでしょ?】


【帰ったよ!!るいさん、るいさんってうっさいな】


美咲、何か凄くイラついてる。


何なんだよ、もう!!



……………………………………………………………



【ここの…モグモグ…モーニングブッフェ…モグモグ…凄く…美味しい…モグモグ…そう…思わない…モグモグ…裕二…は…モグモグ】


もう機嫌良くなってる。単純だよな。


【何言ってだか、聞き取れない。食べてこなかったの?ユキさんと】


【だって…モグモグ…ユキ…さん…モグモグ…仕事…モグモグ…だ…モグモグ…も…モグモグ…ん】


もういいや、解らん。


 とにかく食べてこなかったんだな。確かにモーニング美味いけど、ここまでは流石に申し訳ない。今度ユキさん達にお礼しないと。


【裕二…モグモグ…食べ…モグモグ…てるの?…ゲホッ!!!グボッ!!!】


【美咲、大丈夫か?】


【み…み…水…】 


ヤバい、詰まったみたいだ!!


【解った。えーと水…これでいいや、はい!!!】


※ゴクゴク…ゴクゴク…ブフぁ!!…ブー!!!!!※😶


【大丈夫?美咲…】


【な、何で、炭酸飲ませるの?、もう!!】


【慌てていたから、息できる?】


【あ〜ヤバかった…できる…】


美咲、食べ過ぎなんだよ。それに食べながら喋るからそうなるんだよな。


なんだよ、炭酸だったから怒ってるのか?


【………】


【なにか言いたそうだな、美咲】


【………別に………】


【そんなはずないだろ?】


【るいさん残念だったね…】


ギクッ(^_^;)


【る、るいさん…って?何?】


【バレバレだよ、ポーカーフェイスゼロ!!そうだ今度からポーカーて呼ぼうかな?裕二のこと。ねっ、ポーカーちゃん】


もう何か突っかかってくるな、こいつ。


【美咲、おかしくない?はっきり言えばいいじゃん!!何かあるんだろ?るいさんのことだろ!!どうせ俺がいけないんだろ】


【解ってるじゃん、るいさんのこと思いっきりタイプでしょ?すぐに解ったよ】


ギクッ(^_^;)……


【正直に言おう!!逃げも隠れもしない。そうだ、思いっきりタイプだ!!どストライクだ!!あれほど素敵な女性見たことない。悪かったな!!!それにるいさんと俺が付き合う事なんてありっこないだろ?】


俺は嘘がつけない…つきたくない…ごめん。


全て正直に伝えた。どう思うかは美咲次第だ。


【呆れた…彼女の目の前で、馬鹿正直に言うなんて…でもありがとう…これですっきりした〜ポーカーちゃん】


ポーカーちゃん…根に持ってるな。


【何度も言うけどさ間違ってもさ、るいさんと俺が何かあるなんて、あり得ないから心配しないでよ】


【裕二とるいさんが?ギャハハハ!!!…そんなことあり得ないでしょ?】


そんなストレートに、傷つくよ〜







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