第8話 別行動
俺はここに来て散々な目にあった。
マリンジェットを楽しむはずが…
なんでこうも毎回スムーズに楽しめないんだ?俺のヤキモチってのもあるけどさ。
美咲は何かふてくされてる。
俺がユキさんに優しくされたから?
るいさんのことがどストライクだから?
とんだ無人島ツアーになったもんだな。
ここで出会った人達の印象は、こんな感じだね↓
ユキさん…綺麗な優しい女性。料理は出来ない?らしい。料理を運んでくる仕草が最高に可愛い。
るいさん…ショートカットの似合う童顔に見える超美少女。ちょっとふざけすぎとこがある。
インストラクター…はるとって男。何かモテそうでムカつく。美咲の優しくしてたとこもムカつく。こんなに美女達に囲まれてるのに他に彼女がいる!!
俺なりにまとめてみた。
【裕二、何呟いてるの?】
【あっ、何でもない。そろそろ帰るか?】
ユキさんが、
【もう遅いから泊まっていけば?近くにホテルあるから。るいが迷惑かけたこともあるし、宿泊費はこちらで持ちます】
その提案に美咲は、
【ユキさん、よろしくお願いしまーす。私はここに泊まっていっていい?久々に会ったんだから話そうよ、もっと話したい裕二もここに泊まったら?】
そんな訳にはいかないだろ。着替えもないし…
【俺はいいよ。帰るよ】
ユキさんが、
【それじゃ、気を使わなくていい知り合いのホテルに裕二くん送っていくね。車持ってくるからちょっと待って】
俺、ホテルに泊まることになってる。ユキさん、俺の話、聞いてた?天然だね、意外と。
そんなやりとりを聞いたるいさんが、間に入って、
【そういうことなら、裕二くんは私が送る。たぶんこの時間ならさ、お客来ないでしょ?はると帰ってきたら食材冷蔵庫に入れておくように言っておいて。何かしら忘れるだろうと思うから、あいつ】
るいさんが送ってくれるのか…有り難いけど…
あのインストラクターと会いたくないからな。
【俺、一人で行けますから。大丈夫です】
【裕二くん、遠慮しないで。るい、ちゃんと安全に送ってよ。寄り道しちゃ駄目だよ】
【わっかんないよ~😁じゃ、行ってきまーす】
るいさん、何その表情…可愛いけど…
美咲が不安そうに…
【ねぇ、ユキさん、るいさんって、大丈夫?】
【るい、あー見えて運転上手いから大丈夫。先にシャワー入っておいで】
【大丈夫ってそのことじゃないんだけど…】
【あっれ〜そんなに夢中なの、裕二くんに。そっかか〜似てるもんね〜】
【ユキさん、言わないでよ。絶対に!!】
【解ってる。言わないから】
……………………………………………………………
【ふ〜今日の買い出し多すぎ!!暑い〜はると運転下手くそ!!酔ったじゃん〜シャワー浴びてくるからそれしまっておいて。じゃあね〜】
【みさのやつ…ワガママ言いたい放題だ。あれ、ユキさんだけ?みんなは?】
【買い出しお疲れ様。裕二くん、るいがホテルに送っていった。美咲ちゃんはシャワー】
【えっ!!ユキさん、ヤバいだろ、それ】
【何誤解してんの!!るいは戻ってくるよ。遅いから泊まっていってってことになったの。はるとくん相変わらずせっかちだね】
【そういうことか…なんだ…】
【みさちゃんは?】
【シャワーだけど】
【あっ、美咲ちゃんが使って…まっ、いいか】
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