第4話 宿題

 そろそろ宿題も手を付けないと。宿題…なんで夏なんだろ?夏休みの宿題が圧倒的に多い。


 既に終わってる人はいるだろうな。頼りにしてもすぐにするテストでバレるだろう。うつせないな。


 今日は宿題の日。決めた!!ハイスピードで終わらして間に合わせよう。


※ピンポーン※


【誰か来たよ〜】


※ピンポーン※


【あっ、そうか仕事だ…親は二人共】



【すみません、お待たせいたしました〜】



【お届けでーす。3,000,-ちょうどになります】


美咲…相変わらず唐突だ。


【頼んでいませんが?】


【あれ?そうだっけ?じゃ勿体ないから食べよう】


美咲、相変わらずバイトの鬼だな。



※モグモグ…モグモグ…※



【美咲、宿題は?終わってる?】


【ふぁんで?…ほわぅてないひょ…】


【口の中の食べ終わってから話して】



……………………………………………………………



【あー、美味しかった!!ピザっていつでも食べれるね〜看板娘もとっても可愛いもんね】


【………】


【裕二、なんで何も言わないの?】


【自分で可愛いとか言ってる…】


【そう?可愛いと思うけどね】


確かに、それはそう思うけど。自信あるんだな。



【今日何する?】


【あのさ、宿題終わらせないと】


【あっ、忘れてた。じゃとっとと終わらそうよ】



……………………………………………………………



【あー、疲れた〜少し休まない?暑いよ〜】


【エアコン効かせてるじゃん】


【弱くない?暑い〜もう無理!!】


もう、これじゃ宿題終わらないよ。


【あ〜海行きたいな〜海!!水着着てきたのに〜】


海も気になるけどな…水着?


【何で水着、着てきてるんだよ!!】


【海行こうと思ってね、裕二と】


【簡単に言うなよ!!すぐに行けるわけ無いだろ】


【行けるって、バス乗り継ぎ。でも今度だね、着く頃は夜になっちゃう。あ~あ、新しく買った水着見せたかったな〜】


それは見たいけどさ。


【じゃ今週末に行こう】


【先長くない?】


おい!!宿題するんだろ。なんの為にここにいるの?


 それにしても、美咲って普通にあっという間に彼女に。付き合い始めってこんな感じなのかな?


【あとさ、裕二って私と付き合う前に彼女いなかったの?】


【悪かったな、もてないからな】


【じゃ、初彼?私が?】


【そうだよ。それが何か?】


【嬉しい!!ちょー嬉しい】


こういうのが可愛いって思っちゃうんだよ。


【美咲は?彼氏いなかったの?】


【うん…読めちゃうんだよね。いろいろと。そうしたら何かつまらなくなって。でも裕二は違って】


【読める?何のこと?】


【鈍い…鈍すぎる!!ほんと裏表ないね。とにかく週末に海だよ。それとさ、知り合いの人から推奨された場所でマリンジェットを。そこにしよう】


【推奨って言葉、変じゃない?】


【うっさいな。安く借りれる、近くの無人島ツアーなんてあるみたい。最高じゃない?どう?】


【それはそれは、いいね!!行こう】


【じゃ連絡しておくね。絶対だよ。あー楽しみ〜ねっ、お腹空かない?】


さっきピザ食べたよな?美咲…










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