第2話 マリンジェット

 説明会っていうかざっくりと申し込みなんだけどね。ちょっと想定してないのがついてきた。


【バイクって言ったよね?ねっ、楽しみだね♪】


【あのさ、何でついてきたの?講習手続きに来たのに、浜風って興味あるの?】


ついて来ちゃった、浜風…


【美咲って呼んで!!私もえいじくんって呼ぶ】


【裕二なんですけど…マリンジェットだよ。水上バイク。浜風は自動二輪でしょ?】


【あれ?あっ、ごめん。私の読んでる小説の…何でもない。美咲でよろしく。マリンジェット?】


浜風って、海大好き俺には羨ましいけどな。


【じゃ、美咲さん…俺講習の日程と説明を。じゃ】


【だから私もだって!!美咲でお願いね。さん不要】


美咲はバイクだろ〜ここは違うって!!


※【あっ、こちらは問題ないですよ。空きありますので。そちらの彼女さんもご一緒に】※


【違います!!彼女でなく友達で…】

【はーい】


 はぁ?彼女でいいのかよ。ちなみに俺も意見も。バイクどうなったの?


※【こちらにご記入お願いします】※




……………………………………………………………




二人共同じ日程になっちゃったよ。


【帰りにちょっと寄っていかない?】


【浜…美咲、バイクは?】


【んー、こっちのバイクでもいいかな〜】


軽いな〜でも、紹介割引対象になった♪


それはそれでメリットもある。



〜 コーヒー☕タイム 〜



【このレトロな喫茶店、いいね!!】


【確かに雰囲気いい。こういうところで働くってものありだね】


【私も!!同じこと思って。じゃあさ一緒やろう!!】


………なんつー大胆なことを………


【あっ、忘れて!!深い意味ないから…】


【………大丈夫、気にしてないからさ】


気まずい、ひじょうに気まずいって…


俺達は日程を確認して、地元だから帰りも一緒。


これ、誰かに見られたら、ヤバくないか?


クラスメートと夏休みに補習、そして講習を。


【裕二くん、免許取れたら早速ここで乗ろうね!!】


 もうさ、これって完全デートだよな?美咲って、彼氏いないのかな?


【美咲は彼氏っていないの?】


【何で?何ていうかいる、とも、いない、とも】


【曖昧だな〜とりあえず誤解されないようにな】


【誰に?誤解?】


【だからさ、俺とこんなふうにしていたら】


【彼女に見られるって?誤解なの?】


【俺、彼氏じゃないよな?美咲の】


【彼氏でいいじゃん!!私の】


ん?


そうなるの?


【そういうのって順番を考えるとさ】


【もう!面倒だよ。どっちでもいいじゃん。それとも私が彼女って嫌なの?裕二くんにとっては?】


【嫌じゃないけどさ】


【じゃ裕二くんの彼女ってことでヨロ!!あっ、好きとか嫌いとかそういうの気にしないで】


今後振り回されるな〜こいつには😣


彼氏彼女の定義って何なんだよ〜




……………………………………………………………




 無事、補習(学校)も講習(マリンジェット)も試験(マリンジェット)も終わり、念願の免許を。


【ねっ、早速予約入れようよ~夏休みなんだから】


【そうだね、じゃ講習受けたマリーナで。それにしてもロープワーク予想外に上手かったね、美咲】


【だって予想出来たからね!!】


【そうなんだ.努力したんだな。まるで何が出題されるか解ってた感じだったよな?】


【解っていたもーん!!】


【美咲、予測すごいなー。未来予知って?ハハッ】


【未来予知っていうか未来数秒前予知だけどね、あっ数分の場合もあるね】


???何それ。何かの冗談だよね???


【楽しみ〜とっても楽しみ〜かっ飛ばそう!!】


 美咲の性格考えると、これは事故らないように見てないとな。
















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