ソーダブルー
ラグランジュ
第1話 夏休み
※【はい、みなさん先程の内容をよく考えて羽目を外さないように。次の登校日は…】※
【おい、今夜な!!】
【解ってるよ。とりあえず家でいいけど、明日は両親いるから無理だぞ!!】
【楽しみ〜ねっ、花火大会の日は?】
【大丈夫!!予定入れてないから】
【明日彼氏と出かけるんだよね?いいな〜】
先生のこと何も聞いてないな…みんな。
いいや、俺は目標あるもんね〜必死に貯めたからね。勉強との両立を成し遂げた俺…ではないな。
※【えーと、最後に…羽村くん、以上5名は夏季補習を行います。明日遅刻、欠席せずに来るように】※
俺、羽村裕二。夢を求めて、突っ走る16歳。やっと16歳になれたので念願のマリンジェットの免許を。もちろんお金は地道に貯めた。その結果…
貴重な夏に…補習… まいったな…これ。
【羽村、お疲れっす!!】
【浜風…お疲れ】
お疲れっす…この独特な表現は、浜風美咲。
いつもいきなり振り向くんだよな…それってドキッとするよ。
俺と同レベルの学力とバイト力を合わせ持つ数少ない人間だ。そこそこ可愛いが、性格が…俺はおしとやかな女性がいい。別に彼女でもないが。
【あーあ、補習面倒…この列優秀じゃない?私とさ裕二だけ】
【逆だろ、36人のクラスだぞ。この列は6人。そのうち2名呼ばれんだよな〜他のやついいな〜】
【難しいこと解んないや…てへっ😜】
【お前、バイトの鬼だもんな。目的は?】
【何、その質問?変なの〜ちゃんと言ったよね!!美咲って呼んでって!!バイク、バイクの免許取りに行くため】
【…ん…それって、そんな呼び方すると周りから…ん?バイク?】
【何?何か困るの?バイク?っておかしい?】
名前で呼ぶのって、彼女ならいいんだけどさ…
【いや…おかしくない。じゃ、俺はこれで】
【もう帰るの?つまんなーい】
さて、やっと講習に行ける。夏休み中費やせば取れるかな?そんなに費やせないな。何よりも受講優先だ。浜風、バイクって不思議。
その矢先に補習か。これも出ないとヤバいから。どうしたのもかな…
眠い…何か眠いぞ…😪💤
………しまった!!申し込み。明日にするか………
※ピンポーン※
グーグー💤😪
※ピンポーンピンポーン※
誰もいないのかな?もう…明日から補習なのに。
【はーい、すみません、お待たせ…浜風?】
【お届けでーす!!何?寝てたの?ご両親は?】
【出掛けてるみたい。また映画じゃないかな?、何でこんな時間に?それ何?】
【何って…可愛くない?この服見てよ。夏思いっきり楽しむために買っちゃった】
可愛い…へんなのに引っかからないといいけど。
【あー無反応!!相変わらず、つまんないの】
【何で来たんだよ!!こんな遅くに】
【八時が遅いって言われても】
【あ〜そうか…夕飯。腹減った〜お袋、何か作ってあるのかな?俺が休みに入ってること知ってるのか?忘れてるだろうな~】
【だ〜か〜ら〜私持ってるの解んないの?】
ピザか…ピザ?
【バイトしてるじゃん。わざわざ買ってきたのに。これ店長のおすすめなんだよね】
【あ、助かる。ありがとう!!飲み物入れるよ】
【じゃ、お邪魔でーす。サイドメニューのコーラ買ってきてるから大丈夫大丈夫。あとサイドのチキンバスケットも】
両親いないのに、勢いで、ピザ食べるだけだし。
※モグモグ…モグモグ※ ピザうめー!久々だね。
【ふーん、こんな感じなんだ。裕二の部屋って】
【あんま見るなよ】
【見られたら困るものとか?あっ!!これって】
バレちゃった…取得まで内緒にしておきたかったのに。こいつにバレるとすぐにみんなに伝わるな。
【これって、水上バイクも乗れるの?】
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