正義同士

七「演劇部、演劇部ー。」


1日の長ったらしくて

面倒な授業を何とか終えて

放課後になっていた。

昨日の雨が嘘のよう、

からっとした晴れの日だった。


今日は宿題のし忘れもなくて

先生に何も言われないかと思ったら、

教科書を忘れちゃって

またか!って言われた。

また隣の人に見せてもらいながらも

うたた寝しそうになったことを思い出す。

授業時間が長いのが悪いよ!

それに学校の勉強って

将来使わないんでしょ?

ならする意味ないじゃん。


そんな文句を考えながら

演劇部室へと向かう。


「もうすぐ試合あるから当日までにゼッケンつけるか持ってきてー。」


「安全ピンでもいいの?」


「いいって。先輩言ってたよ。」


隣を走り去っていく

運動部員の人たちの会話が爽やかに聞こえる。

過ごしやすい気候か

暑すぎる気候になったからか

青春の色が強く発色してるように見える。


七「夏楽しみだな!」


夏はママのところに

遊びに行けるから好き。

自然豊かだし、ママのご飯美味しいし!

そういえば数日前に

古夏ちゃんと夏休みの話を

していたな、なんて思い出す。





°°°°°





七「もう夏だねー。夏休みはどこかいくの?」


古夏「…。」


七「まだ決まってない?」


古夏「…。」


七「そっかー。私はねー、いつも夏はママのところに行ってるから、今年も多分そうなんだ!」


古夏「…。」


七「ママね、体弱いみたいだから空気の綺麗なところにいるんだよ。神奈川は人も多いしきついんだってー。」





°°°°°





七「古夏ちゃんは夏何するんだろう?」


聞きそびれていたと

不意に脳裏をよぎるも、

その後の出来事が次々に思い出される。


ネットを使って古夏ちゃんのことを調べたら

子役をやっていると知ったこと、

そして薬物関係の噂があり

表舞台から降りたこと。

テレビ局に足を運んで聞いてみたら

みんな揃って知らないっていうか

そういう噂あるよね、程度しか知らないこと。


古夏ちゃん自身に薬物関係について

何もしてないかって聞いても

首を傾げるだけ。

本人に聞いても周りに聞いてもわからない。

でも、古夏ちゃんがそんなことを

していないってことだけはわかる。

勘、直感だけどそう思う。

だから古夏ちゃんが声を出せるように

なるよう頑張ると同時に、

もし薬物のことが声のことと関係しているなら

過去のことの事実を調べあげて

「本当は違うよ」って否定したかった。


いつもは自分が正しいと思ったことを

ひたすらに行動して実現してる。

今回だってそう。

全部1人で決めてるつもりはなかったんだけど、

なんか良くなかったみたい。

だけど、今回はあまりに蒼先輩の声を聞け、

独断すぎる、第三者を介入してなんとやら、

という意見が多かった。

話を聞きにいくかそうしないか

はっきりさせてと伝えて意見を募ったところ、

蒼先輩に話を聞きに行けって

リプライをしてくれる人が半数を超えていた。

だから今日は放課後の

調査の時間を削って

演劇部室へと向かっていた。


でも、その前に。


七「そうだ!」


せっかく蒼先輩と古夏ちゃんのことについて

お話しするんだし、

古夏ちゃんもいた方がいいに決まってる!

週末も一緒に調査に行って

最近長いこと一緒にいる気がする。

それでも彼女のことはまだまだわからない。

私だけで蒼先輩と話すより

古夏ちゃんもいた方が

正確な情報が伝わりやすいかも!

そう思って踵を返し

古夏ちゃんのいる教室や

特別教室に向かう。


どこにもいなくて

ぱたぱたと駆け回っている時だった。

偶然にも靴箱で靴を履き替えている

古夏ちゃんの姿があった。


七「古夏ちゃーん!」


古夏「…!?」


七「今、少しだけ時間ちょうだい!蒼先輩のところに行くの。」


古夏「…。」


七「この後用事あるの?」


古夏ちゃんは目を泳がせた後

小さく首を振った。


七「そうなんだ!こっちこっち、早く!」


古夏「…!」


彼女の手を引いて靴箱を後にする。

それでも止めない。

これは嫌じゃないみたい!

こうしてひとつひとつ

確かめていくのも

調査や実験をしているみたいで

ちょっとだけワクワクした。


演劇部室の中にはもう蒼先輩はいて、

まだ発声練習に行っていないあたり

部員が揃っていないみたいだった。

勢いよく扉を開ける。

みんなが一斉にこっちを見た。

蒼先輩はびっくりして目を見開いて、

そしてだんだん怪訝な目つきへと変化した。


七「蒼先輩!お話があります!」


蒼「分かったわ。」


そして部員へと振り返って

「人が集まったら発声と筋トレに行って」と

伝えては部室から出てきてくれた。


蒼「古夏もいるのね。」


七「うん!古夏ちゃんの話だからいた方がいいと思って!」


蒼「あぁ。」


蒼先輩は何かを察したようにそう呟く。

「それでどんな用事?」と続きを話すよう促した。


七「あのね、今、古夏ちゃんの声を取り戻そうって頑張ってて、そのために蒼先輩に意見を聞いた方がいいってたくさん言われたから聞きにきたの!」


蒼「それは結局何を聞きにきたのかしら。古夏の声を取り戻すことの良し悪し?それとも古夏の声を取り戻すために重要となりそうな情報?」


七「情報あるの!?」


蒼「質問に答えてちょうだい。」


七「えっとね、両方!」


蒼「なら、まずは声を取り戻そうとした経緯について一応本人の口からも聞いておきたいわ。」


七「えっとね、まず…うーん、どこからだろう?未来の証明をしに行った日とかから?」


蒼「4月末の話ね。」


七「そう!一緒に写真撮って、んでその時にね、古夏ちゃんが声出せない理由ってなんだろうって話になって。事故でもないし、病気でもなくて、小さい頃話せてた記憶があるのにいつのまにか話せなくなってたって言ってたの!」


蒼「それで。」


七「声を出せなくなったのには何が原因があるんだよ!それに喋れた方が絶対いいし、その原因を解明しようって思ったんだ!」


蒼「その時に古夏はなんて言ったのかしら。」


七「うーん、何か言ってたっけ?でも止めはしなかったんだ!」


蒼「はぁ…なるほど。続きは?あるのでしょう。」


七「うん!その後猫カフェに遊びに行って、古夏ちゃんと話して…あれ、この時だっけ?解明しよう!ってなったの。」


蒼「そうなった後の話をしてちょうだい。」


七「まずネットで調べて、子役だったことと…噂が原因で辞めたみたいなことが出てきたんだ。でも、古夏ちゃんは絶対そんなことしてない!」


蒼「古夏に聞いたのかしら。」


七「聞いた…けど、首をうーん、ってしてて。」


蒼「それなら絶対にしてないとは言い切れないわね。」


七「…!なんでそんなこと言うの!してないよ!」


蒼「可能性としてあり得ると言う話よ。100%噂通りでしょうと言っているわけではないわ。それで、ネットで検索して終わりかしら。」


七「ううん!テレビ局に言って聞き込み調査をしたんだ!でも結局噂以上のことは出てこなくて残念だったけど…」


蒼「手荒ね。」


七「手荒じゃないよ!調査!古夏ちゃんもいてくれたし平気平気。」


蒼「平気かどうかは藍崎さんが決めることじゃないわ。調査に行ったのは何回?」


七「2回!」


蒼「2回目は1人で?」


古夏「…。」


七「古夏ちゃんも一緒に行ったよ!誘ったんだ、そしたら来てくれたの!」


蒼「日曜日に「何にもしないのも嫌だから1人で調査行く」ツイートしてたじゃない。」


七「見てたんだ!ならここまで口で説明する必要ないんじゃ…?」


蒼「知らなかった話も今聞けているから有益よ。それで、ツイートしてから結局古夏を誘ったのね。」


七「ツイートしたとしてもそうしなきゃいけないわけじゃないじゃん!それに古夏ちゃんがいた方が有力な情報がもらえたかもしれないし!古夏ちゃんがいいよって言ってくれたからそうしたもん!」


蒼「大方、藍崎さんが「来て」とほぼ命令の形で送ったんでしょう?」


七「そんなこと…まあ…多分そうだったかも?」


蒼「それなら古夏には選ぶ権利が元々ないように見えるわ。彼女も行かなきゃいけないって思うのもわかるでしょうよ。」


七「何で?嫌なら断ればいいじゃん!何も言わないんだったらわからないよ?私エスパーじゃないし!」


蒼「あのね…はぁ。」


蒼先輩は呆れるように

深くため息をついた。

そんなに呆れられるようなことを

言ったつもりはない。

必死に状況を説明して

説得しようしているのに、

どうしてうまく伝わらないんだろう。


蒼「世の中強い否定ができる人間ばかりじゃないのよ。なのに藍崎さんは古夏が何も答えないからとあれこれ強要している。それは古夏に対しての精神的攻撃…パワハラをしてると言っても過言じゃないわ。」


七「そんなことしてないもん!古夏ちゃん、1回ちゃんと私のこと止めたし、否定ができない人じゃない。」


蒼「最大の否定以外は否定じゃないと捉えるのは危険よ。」


七「でも…!」


でも、止めたもん。

古夏ちゃんが自分で、

自分の意思で止めたもん。

けど、それ以外は古夏ちゃんが

自分で選んできてくれたとばかり…。

断れない理由がわからない。

何で?

嫌なら嫌ってそれだけでいいじゃん。


蒼先輩は姿勢を崩すことなく

しゃんと背筋を伸ばしたまま呟いた。


蒼「それにしてもやはりあれはおかしいわよね…。」


七「何の話?」


蒼「…いえ、この一件とは別の話だからいいわ。」


七「話さないと関係ないかどうかわからないじゃん!」


蒼「私の中では答えが出てるのよ。その上で今はさほど必要ないと判断したの。」


七「私にとっては必要かもしれないでしょ!」


蒼「ネットの人を誰彼構わずに信用しているあなたなら不必要よ。」


話は以上ね、と

蒼先輩が背を向けようとした時だった。

私の後ろに隠れていた古夏ちゃんが

咄嗟に蒼先輩の袖を引いた。

思わず蒼先輩も振り返る。

ただ、相変わらず冷静な眼差しで

私たちのことを見つめていた。


蒼「それは話してほしいってことかしら。」


古夏「…。」


古夏ちゃんは珍しく

じっと蒼先輩を見つめた後、

やっぱりいつも見たいに

俯いて袖から手を離した。

その後肩を縮めて

小さく小さく頷いた。


蒼「…分かった。これは古夏の件とは別と念押ししておくわ。」


七「聞かせて聞かせて!」


蒼「ある人からのリプライで、藍崎さんに対して古夏の反応が気になる…といったニュアンスのことを書いていた人がいたの。けれどそれっておかしいでしょう。」


七「何が?」


蒼「古夏は最近特にツイートしていない。藍崎さんから入る古夏の情報は、あなたのことだから古夏視点のものとまるっきり違うでしょう?じゃあ一体何を見た上で古夏の反応が気になると書いたのか。過去のツイートを見たって人格そのものを高解像度で想像することは不可能に近い。」


七「え?ただ単純に私の行動から、古夏ちゃんの反応が気になるなーっていう、未来への心配みたいなことじゃないの?」


蒼「初めはそうだと思ったわ。けれど、その後ある程度の情報が入ってくるって自白していたのよ。普通Twitterだけの情報だったらそんな言い方するかしら。」


七「スパイってこと!?」


蒼「それは飛躍しすぎだけれど、明らかにTwitter以外の場所から情報を得ている。ネットの人はその情報を持ってして、一体何をどうしようとしているのか慎重に吟味する必要がある。」


七「助けてくれようとしてるよ!それにそれに、あの人狼ゲームの時謎だって解いてくれたよ!だから信用できるじゃん、大丈夫だよ!」


蒼「あなたにとっての信用は簡単に積み上がるものかもしれないけれど、生憎私はそうではないし、世間的に見ても多くの人はまず身構えるものよ。藍崎さんの普通を他の人に押し付けたってどうにもならないわ。私自身、その別ルートで得ている情報をどう扱っているのか、悪い方向に使っていないと言う明確な根拠がない限り心の底から信用することはできない。書面で残るようにすれば信用関係は結べるでしょうけど、ネットの人に対して仕事でもないのにそこまでするのはやりすぎでしょう。」


書面だとか情報の扱いとか

何をするにもどうしてそんなに

不信感が強いんだろうって不思議になった。

だって実際にネットのみんなは

助言してくれてるし助けてくれたじゃん。


「話は逸れたけれど」と

蒼先輩は淡々と告げる。


蒼「私の答えよ。まずは古夏の声を取り戻すきっかけになるかもしれない情報についてだけれど、藍崎さんが得ているものと変わりないわ。」


七「えー!でも蒼先輩は古夏ちゃんのこと尊敬してるとか教えてもらったよ?」


蒼「尊敬しているからといって過去の全てを知っているなんてはずはないでしょう?私はあくまで一般人。ニュースになっていたこと以上のことは知らないわ。」


七「そうなんだ…。」


蒼「それに、一般人が首を突っ込むようなことではない。藍崎さんがネットで調べる前に私に聞きにくるようであれば、その時は知ったとていいことはないと突っぱねたでしょうね。気のいい話ではないもの。」


七「そんな!私は本気だよ、本気で古夏ちゃんの声を取り戻そうってしてるんだよ!」


蒼「次、古夏の声を取り戻すことの良し悪しについて。」


蒼先輩は私の言葉を

最後まで聞くものの、

話を聞いていないように

ただ話を進めていく。

違う、そう言う話がしたいんじゃない。

私は古夏ちゃんの声を

取り戻すための算段を立てたいから

今後の方向性についての話もしたかった。

だけど蒼先輩は。


蒼「藍崎さんが古夏のことを振り回しているからの止めるようTwitterで言われていたの。それが事実とは限らないし、客観的に見て彼らの言うとおりにすることで悪しき事態になる可能性を完全に否定できないから手助けしないと伝えたわ。けど、現状を目の当たりにした上で無視するのは違うわね。」


七「結局それはネットの人のアドバイスの通りに行動してることになるんじゃないの?」


蒼「それは結果論ね。自分の目で見て知った以上、客観的な視点も持ちつつ最善だと思う行動をするまでよ。」


七「それは私も一緒だよ!私が正しいって思ったことをしてるだけ!」


蒼「それが古夏の迷惑となっている可能性だってあるでしょう。」


七「…っ!」


蒼先輩は、今後の方向性以前に

そもそも古夏ちゃんの声を

取り戻すことについて

疑問視しているんだと思う。


蒼先輩は100%安全だと知った上で

行動に移すことを

正義の価値のひとつとしていて、

反して私は1%でも

可能性があるなら行動した方がいいという

信念の元動いている。

正義は正義でもこんなに違うんだ。

ついこの前、

「正義は誰かの悪になりうる」

のような内容をリプライで

送られたのを思い出した。


蒼「1番は古夏が止めるなら止めると意思表示をすること。本人が迷っていて答えが出ないのであれば、本人の意思が固まるまで無理やりおし進めるべきではない。」


七「でも、昔、声を出せたんだよ!?今出せないってことは絶対何かあったじゃん!病気でも事故とかでもないって、古夏ちゃんその時ちゃんと首振ったもん!」


蒼「過去のことと現在の気持ちの話を一緒くたにしないでちょうだい。本人の意思を尊重しなければならないって言っているのよ。伝わらないのかしら。」


七「だって声が出せた方が絶対いいじゃん。」


蒼「人間は誰かの傀儡じゃないわ。自分がありたいようにあるものでしょう。」


七「だから、そのために声が出せた方が」


蒼「それを本人に確認していないでしょう。無言は肯定じゃない。まずは意思を確認してから、今それができないのであれば何もしないべきよ。」


古夏「…。」


七「ね、ね、古夏ちゃん。古夏ちゃんも喋れた方がいいって思うよね!?」


古夏ちゃんの肩を掴んで問う。

けれど、彼女は萎縮してしまって

ただ俯くばかり。

見かねたのか蒼先輩が

古夏ちゃんから私を剥がした。


蒼「それが意思決定を強制していると言っているの。パワハラと変わりないと言ったでしょう。」


七「そんなつもりないよ!」


蒼「無自覚にそうしているってことよ。」


古夏ちゃんは蒼先輩も

私のことを止めることだってしない。

止めないならいいんじゃないかって思ってた。

けれど、蒼先輩がこんなに言ってるんだ。

ネットの人たちからも言われた。

じゃあ、多分私が間違ったんだろう。


蒼「今すぐの深追いはしないべきよ。」


七「…じゃあ、1人で調査に行く。テレビ局に行って話を聞きに行く。古夏ちゃんがやったことが嘘だって証拠を見つけるの。」


蒼「辞めておきなさい。テレビ局の人に迷惑がかかるでしょう。それに、その行動で世間的な話、古夏への評価が下がる可能性だって大いにあるのよ。それは不本意なのでしょう?」


七「古夏ちゃんのためになることをしてるだけなのに。」


蒼「周りを見てから言いなさい。」


きっぱり言うと、

「もう話は終わりね」と

また部室に戻って行った。

悔しかった。

悔しかったけど、

蒼先輩の言うことの方が

普通正しいって見られるのはわかる。


もしもネットで調べる前に来てたら、

ネットの人が私を止めるよう言ってなかったら

ここまで強く止められることは

もしかしたらなかったかもしれない。

全てにおいてタイミングが悪かった。

そう思うしかない。


七「…行こう、古夏ちゃん。」


古夏「…。」


七「大丈夫、今日はもう調査はなし!」


古夏「…。」


古夏ちゃんは嬉しそうとも

不機嫌とも取れない表情をしていた。

本人はそれでも何も言わない。

こうして調査を止めようとしてる

私のことを止めもしない。


古夏ちゃんのことは

結局わからないまま。

声のことも過去のことも諦めきれない。

でも、辞めた方がいいんだろう。

…最後に調査に行って、

そこで何も得られなかったら。

…。

…。


最後の調査は1人で行こう。

これ以上古夏ちゃんに

迷惑はかけられないから。


夏の近づく中、

湿気の多い今日に背を向けた。

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