第23話 厄災
俺は起きてから病室から外を見る
そこには火の海になっていたアイズブルームがあった
「んだよ……これ!!!」
俺はバラキエルの能力で翼を出し、災厄発生地に向かった
「カレア!?動いて大丈夫…の前に何その羽」
俺が着くと水夏と1人の人?が交戦していた
「事情は後だ、悪いな…俺がk」
「カレア…その翼があるなら人を沢山救える…だから…ここは私に任せて」
水夏がそう言う、俺は否定する前に羽が動き、街の方へと向かった
「さて、お前は私が殺るから…覚悟してね?」
私はカレアが行ったことを確認し、刀を
『どうしよおおおおおかなぁぁぁぁぁ?』
悪魔は少し考えた後音速を超えるスピードで水夏に接近し足を振り下ろす
《デーモンカーテン》
《終末の幽玄》
水夏は間一髪で防ぎ、水夏の瞳と髪の色が変化し始める
レギナ へと変わっていく
『おま、お前え強いななな?あああ、また身体が変にににになっててるる????』
悪魔は人の姿が崩れ始め、本来の姿へと変貌していく
『やっぱぱぱ?これだよねええええええ?』
悪魔は全員が想像する悪魔そのものの姿になり、人の姿とは段違いのスピードを出し、私に突進してくる
レギナは防ぐ暇もなく攻撃を直撃し、勢いよく吹っ飛ぶ
『人間ってててててて?弱いねねねねねね????』
悪魔は飛んでいくレギナを見ながら笑う、笑い続ける、笑いまくる、そして火の海になった都を見つめ、また笑う
厄災
ある程度発展した都、もしくは危機を逃れた都に訪れる悪魔が暴れる現象
今回アイズブルームは選別同盟……聖光騎士団の幹部2人を撤退させ、そのおかげで好景気となり、とてつもない速さで発展して行った
災厄発生条件の2つを同時に達した事で本来なら来ない邪の悪魔がアイズブルームに到来した
吹っ飛ばされたレギナは意識を失う前に虚に意識を託していた
『お゙お゙お゙?昔強かったたたた人間のののにおいいいい』
《ブラドザーム式古刀流8式・五月雨切》
帰ってきた
《ブラドザーム式古刀流1式・剣流ブラドザーム》
ハミスの数ある奥義の1つ、剣流ブラドザーム
かつての戦争で多くの民を救い、多くの
その技はデカイ岩が頭に挟まるほどの威力だった
だが悪魔には少し深い傷程度
<うーん、こいつ昔戦ったような気もしなくもない……どうだっけな>
『お゙お゙お゙っ!やっぱりりりおまええ?つよいなああ?1回いいいやったよななななな』
<こいつ…知能が低下してる…?どういうことだ>
考えるのも束の間
悪魔は先程の一撃など諸共せず攻撃を繰り出す
『変わったたたたた?お前さっきのやつじゃないいいいな?』
立つのがやっとの状態で変わってしまったレギナは技を繰り出そうとするも腕が動かない
「……詰みかな…」
《空間転移》
「…紗…どうして……」
紗が空間転移で悪魔の攻撃を受け止め、悪魔の腕を吹き飛ばし、悪魔は両腕欠損の状態となった
「避難が済んだからね、少しばかり手伝いに」
『おおおおおおっ、お前えええ?良くもぉぉぉぉ飛ばしたなぁァァァァ?』
「普通なら死んでるんだが…やっぱりこいつは邪の悪魔だね……」
「どうするの?紗」
「まぁここは……悪魔特化の人間を呼び出すしかない」
そして紗はアイズブルームを覆い尽くす程の魔法陣を展開し、一点に集め、召喚を開始した
そして魔法陣から1人の男が出てくる
〔ん?何処ここ〕
〔まさかの異世界?日本は飽き飽きしてたんだ!!!〕
『おぅまぁえっ、うまそうぉうぉつぉ』
悪魔は召喚された異世界人に向かって走っていった
バシャッ
そしてアイズブルームに血の大雨が降ったのだった
弱いはずのゲーム能力が意外と最強でした わらびもち @kureha0906
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