第16話 神の名前

私達はδが現れたドマ博物館へ猛ダッシュしていた


「ひでぇ状況だな」

そして私達がドマ博物館についた頃には死臭が漂っており、鼻の奥を刺激した

完全武装している兵士も、一般の観覧者も女子供でも全員皆殺しだ、胸糞が悪い



そして私はδと″再開″した


「やぁ、久しぶり…δ、私は会いたくなかったけど」

「そうね、1000年ぶり…かしら██」


「……δ」

「落ち着け水夏…焦りこそ最大の敵だ」

ドッドッドッドッ

水夏が勢いよく血を蹴りあげ、δの元へ突っ込む

「██ァァァァァ!」

「あら、名前で呼んでくれるの、うれしいわ」

δは水夏に回し蹴りを食らわす、水夏は蹴りを直撃し地面に強く体を打つ

バキッ

だがそんなのお構い無しに体制を整え、地面を強く踏み込み、手を出し構える


instantdeath死への近道


「あら怖い、即死魔法の1つを容赦なく向けてくるなんて」

「本来なら…お姉ちゃんにやったように苦しめて殺してやりたいけど…今の私の実力じゃそれが出来ない…だから即死させる!」

水夏は大きく飛び、地に居るδを蹴り飛ばす

水夏が戦闘しているとイマとスアが合流した

「水夏…?」

「状況は…あれはどういう事?」


水夏とδが互角


すると來星も遅れて到着した

「お前…はえぇよ…と言うよりδはまだ100分の1程度しか力を出していない」

「あれで、100分の1…?」

「というか100分の1しか出せない、俺たちと同じ感じだ」



「あの時の恨みを忘れたことは無い!許せるわけない」

「あらやだ覚えてくれていたのね、嬉しいわ」

「黙れ!」


instantdeath死への近道


「それはもう見たわ、飽きちゃった」

δは水夏の攻撃を見極め、軽々と避けながら攻撃を繰り出した

「水夏!」

水夏は間一髪で避け、1度体制を立て直す

「危ない…」

「避けれるのね、と同等かしら」

「お姉ちゃんのことか!」

「えぇ、″あの時″私を殺す寸前まで追いやったあの少女のことよ」

「お姉ちゃんを…良くも!良くも!」


instantdeath死への近道


「何回も何回も、同じ技を使うなんて、芸術性がないのね」

ダンッ

水夏は叩き落とされ、地面に強く打ち付けられる

カレアが速度を上げて水夏を回収する

「速い、私でも捉えれなかった…」

「水夏!」

「ゴフッ」

水夏は吐血し、肋が3本は折れた状態だった

スアがドマ博物館の外に出て合図を送る

「カレア!水夏渡せ!」

「丁重に扱えよ!」

「誰に言って」

俺はスアに水夏を託し、來星と共にδの前に立った

「カレア、俺があの空間で言ったこと覚えているか?」

「入魂のことだろ?」

「あぁ、奴に勝つ算段は入魂しかない」

「どっちでもいいの?」

「どっちでもいいが…、奴に効くのは恐らく2発、そして1番弱体化させれるのは制入魂だ」

「なるほど、なら俺は制入魂であいつを殴る、勝負はそっからだな」

「そうだ、だが入魂は魂を感じることが大事だ、特に制入魂はな」

「分かったよ、」

「お喋りは終わりかしら?」

「行くぞ!」

來星は飛び上がり、魔法陣を展開した

そして俺は1人地上で魂を感知するために集中していた

魂は魔力、魔力は魂から生まれる…

なら感知する必要ないんじゃないか…何が足りない…

そうか、パワーだ

魂=魔力なら魂が強すぎるせいで力が追いつけていない

だから魂という魔力を揺るがすことが出来ない

ならこれしかない…

來星が魔法陣を展開しきり、魔法を発動した

δの魂に絶対拒否フルキャンセルを埋め込んだ、だがδはその魔法陣を軽々と破壊した

「会わないうちに弱くなったわね、絶対拒否フルキャンセルがあってもこの程度なの?」

「俺はお前みたいに神に匹敵する力は無いからな…」

δが攻撃をしようとする、來星はそれに気づかず、カレアは集中が途切れている途中で攻撃動作に気がついた

「來聖!避けろ!」


蒼天龍我ソウテンリュウガ


カレアが能力を発動するとその能力は空を割った

だがδにその攻撃は通用しなかった

「あら素敵、でももっといいものがあるわよ」

「ダメだ!カレアあぁぁぁぁぁ!」


《██████》



「へぇ…流石魔神の息子」

「はぁ、その呼び方嫌いなんだわ」

シュッ

風と共に姿を消した

気づかれない間合いに入り、最大のタメを作る

カレアの右腕から放たれる″最大″の一撃

その一撃はδの魂を感知し、大気ごと揺らした


制入魂セイニュウコン






「一発目、これは殺された人達の分だ…δ」

その一撃は確実にδに効いた

「……やっぱり貴方は面白いわね、カレア…いいえ、五神が1人…『朱雀星君』」


「……」









To Be Continued…

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