第3話 新しい仲間



「ね〜紗、そのもう1人って何処にいるの?」

「えっとね、ちょっとまって」

そう言うと紗は魔法陣を描き、地図を出す

紗は地図を指さしながら「ここだよ」と言った



「まぁあいつは若干めんどくさいけど」

紗が腕を後ろに組みながら言う

「まぁ話せば仲良くなれる!」

「そうだといいねぇ」

そんな会話をしていると目の前に20体のゴブリンが現れた


「お、ランクCのモンスター、水夏、相手できる?」

「やってみるよ」

水夏は足に魔力を込めて一気に解放する

《瞬足》


スキルを発動し、ゴブリンに近づく


私は地を強く蹴り、ゴブリンに攻撃を仕掛ける

ゴブリンは咄嗟に反応して防ぐがそれよりも先に水夏の攻撃が当たる

ゴブリンの数は約20体

瞬足の発動時間は2分

1人5秒でやればなんとかなる

だが、今の水夏の実力では1枚倒すのに15秒の時間を要する


『瞬足の効果時間が終了しました』


その合図と共に私はゴブリンに囲まれる


「紗ッ!ヘルプっ!」

私は紗に助けを求めようとして辺りを見渡す

「いねぇし!」

紗の傍を見ると紗は姿を消していた

「裏切られたァ!?」

「あぁっクソ!こうなったらやけくそだ!」

私はインベントリを開き、とあるポーションを取り出そうとした時、ゴブリンの攻撃が振りかざされた


「あ、やばば」

ガァッンッ

その轟音と共に私の体は宙を舞い、攻撃が全て外れた



『クエストを1件達成しました』




「紗が呼ぶから来たら、こんなちっちゃい子がゴブリンに襲われてるとは」

「紗助けたれよ…」


目の前に現れた男は私の腕を掴んでおり、目の前のゴブリンの上半身を吹き飛ばした


「大丈夫か?」

私を助けた白髪の長い髪の人は私の顔を覗き込むようにして問いかける

「なんとかね、ありがとう助かったよ」

私は彼の手を握り立ち上がる

「ごめんねごめん、送れた」

「紗、彼が仲間の宛の人?」

私は紗にそう聞く

「そー、アイツがカレア私達が探していた人だよ」

「カレア・ルーベルだ、よろしく」

私とカレアは握手をした


カレアのルーベル

紗のお友達兼側近


能力:切断

詳細:自身より弱いと認識した生物・物体を切断することが出来る


ランクB


「ゴブリン食べる?」

カレアはそう言いながらゴブリンの肉を焼き始めた

「え、それ食べれるの?」

私が動揺してるとカレアはなんの躊躇いもなく焼きあがったゴブリンの肉を食べ始めた

「美味しいよ?水夏食べないの?」

カレアは私にゴブリンの肉を差し出してきたが私は首を横に振って「要らない要らない」と言った

「カレア何年ぶり?」

二人で話していると紗がやってきた

「さぁ?ざっと5000年ぶりくらい?」

「もうそんなに経ってたんだ」

私はスケールのデカさにビックリしてその場を離れることにした

「ちょごめん私戦利品漁ってくる」

「うぃ気をつけてね」


私はゴブリンの死体に近づき、能力を発動する


「う〜ん、これはそこまで必要じゃないんだよねぇ、ゴブリンの戦利品ってショボイんだねぇ、まぁいいや」


『インベントリを閉じますか?』


「いぇす」


『インベントリが閉じられました』



私は戦利品を集め終わり、2人の元へ戻った




「カレア〜」

私はカレアの共に行き話しかける

「なんじゃら」

「私らの旅に着いてきて欲しいんだけど」

「流石に2人じゃ不安じゃん?」

続けて紗も言う

「えぇ…目的地による」

「とりあえず最北端までは行こうかなって」

「南西海岸まで行くか?」

「そこには確実に行くね」

「よし、なら行こう」

こうしてカレアは私たちの旅に着いてきてくれることになった



南西海岸

多くの旅人が訪れる死者の都

現在は多くの魔物が潜んでおり、ダンジョンとなっている



「その前にお風呂入りたい」

私はゴブリンの戦闘で返り血と汗で気持ち悪くなっていた

「ならまず宿から行くか、もう夜も遅いしな」

カレアはマップを取り出し宿の位置にピンを指す

「明日はどうする?」

「 とりあえず今は王の都を目指して行こうか」

するとカレアが図星の発言をする

「その前に金ないだろお前ら」

「「うぐっ」」

「ならとりあえず明日は尾獣ヴァルト討伐して懸賞金取りに行くぞ」

「えまって私尾獣とか戦ったことないんだけど、ゴブリンにすら苦戦する雑魚なんだけど」

私が焦っていると2人は何故か私を無視して宿まで歩いていった

「え、ちょっ、待って2人ともぉ!」



そして宿にチェックインし、私たちは眠りについた









『カレアが仲間に加わりました』





『任務を2件達成』




『ボーナス獲得』



『レベルが8に上がりました』




『skill・肉体強化獲得』




『任務が更新されました』



〈任務〉

『尾獣ヴァルトを討伐せよ』



『ライブラリを閉じますか?』


YES No





『シャットダウンを開始します』








『シャットダウンに成功しました』






To Be Continued…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る