第005話 約束された勝利の能力値
ステータスプレートを得たアタシは、早速その表面に記された名前などの個人情報を流し読んで、弾む気持ちを抑えながら自分自身の
その能力値として記されていた内容は下記の通り。
──筋力：１０、
それらの値を目にしたアタシは、満足感に浸ってこう思った。
何ということなの⋯⋯、魅力値は３３もあるじゃない！これって、人族の平均値にダブルスコアの圧倒的大差よね？！前々から自覚はしていたけど──アタシってば正真正銘の美少女なのね！
そして魔法の才に直結する知力と魔力がモノ凄く高い！
その上、幸運値までもが、人並みを超えてるどころか倍近い。
これらのことから導き出されること、その答えなんて決まってる──
初めて目の当たりにした自分自身の能力値に、アタシは思わずガッツポーズをしながら叫んだの。
「よっしゃー！キタコレ！人生チージーモード確定よーー！！」
こうして、人族の平均値より大幅に高い己の能力値を目の当たりにし、自分自身の高いポテンシャルを理解したフロレアルは、人生の勝利者となることを約束されたと確信したのである。
そして、喜びのあまり、ガッツポーズから意味も無くシャドーボクシングを始めだす。
その後、再びガッツポーズを決めるなど、満足するまで喜びを体現し、独り束の間の喜びに浸るのだった。
━━そう、己のスキルを確認し終えるまでの僅かな時間だけは──
～なぜなにシリエル先生～
今回は、ステータスプレートに記されている
記されているのは、筋力、
種族や性別により差はありますが、人族の各能力値の平均は１５です。
ステータスプレートに記されている値は、成人時点での自身の肉体的性能の基本数値で、その能力値は、鍛錬などにより僅かな値の上昇は得られるが、数値の大幅な上昇は不可能とされています。
そんなこともあって、ステータスプレートに記されている内容、能力値やスキルに関してだけは、改めて成人の儀と同様に祈りの間で祈りを捧げることで、記載情報を更新することが可能となっています。
因みに、肉体が無成熟な幼少期、肉体が衰え始める高齢期では、括弧書きでマイナス値が追記される様になります。
そんな能力値を大幅に上昇させる手段としては、能力向上系スキルを得るか、能力向上系の
それは伝説に残っている英雄たる勇者や賢者などと称される一部の超越者には、レアスキルとしてステータスの限界突破させるものがあったと伝えられているからでした。
そんな超越者でも各能力の上限値は99だったそうで、その値が人族としての限界値とされてます。
人族の歴史に現れ、英雄譚としても
種族的な特性として人族では、筋力・強靭・体力の三種は男性が高く女性は低い、逆に女性は器用・魔力・魅力が高く男性は低いことが性別的傾向であり、常識となっています。
それ故に、フロレアルが自分の能力値に関して筋力・強靭・体力が低い点に反応することなくスルーした理由でした。
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フロレアル（主人公）①
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