第6話 VTuberには設定がいっぱい
翌朝。目覚めると、昨日の夢に聞こえた謎の声は無くなっていた。その代わりにお姉ちゃんが僕に抱きついていて、「んにゅう...。」と寝言を言っていた。
そう言えば昨日の声、どこかで知っている気がする。どこかであった様な―――それでいて、一切合切知らない様な。
昼。この時間がやってきた。そう、安価の時間が!
僕はお姉ちゃんの仕事部屋に用意してもらった昨日の替えのPCをいじって、自分の立てたスレを見る。その時に、『【安価で】仮想の配信者創ってみたいんだけど【決めるぜ】(201)』とレス数が書かれていたけど、中々進んでいるみたい。よしよし、これで設定も進むぜ。
202 Ia Ia ID:67Utso8dGl 2016/04/08 15:23:45
どうも、皆さん。ってすごい進んでる。シロさん、今北産業
今北産業というのはネットスラングで、『今までの事を三行で教えて』という意味。その人の個性が強く出るので、他の人が追加情報をくれることも。
203 シロ ID:5feegiaog8 2016/04/08 15:25:01
イア様イア様、皆の名前が『名無しの眷属』になりました
ワイ主導でイア様の設定を決めていきました
細かいことはクロに説明させます
おお、なんと完璧な三行。此処まで盛り上げられては、クロがどれだけまともなのか見てみたいところだ。
204 クロ ID:32rdtUia3d 2016/04/08 15:28:38
以下、スレ民が決めた事。いやな場合は再安価。
名前:イア・イア(イア、もしくはIa Ia)
身長:144㎝
年齢:9歳(その人曰く『ロリロリロリロリ!ペドじゃない、ツルペタ幼女!』だそうで)
体重:32㎏
胸:ペッタンペッタンペッタンコ
髪:黄土色のふんわりカール
瞳:薄い緑
服装:甘ロリ(?)、赤い猫耳ベレー帽
靴下:白色のニーソ
いや設定多いな。まあ、否定することもないしこれでいいけどね。
205 Ia Ia ID:67Utso8dGl 2016/04/08 15:30:00
おk。じゃあ、次に口調と絵師を決めることにしましょう。
口調→ 》240 絵師→ 》250
レスが流れるのを待ちつつ、のんびりとレスを重ねていく。
231 名無しの眷属 ID:ri4gaUjeat 2016/04/08 17:43:41
ですわよ!
232 名無しの眷属 ID:fjarupGt4e 2016/04/08 17:44:39
のじゃ!
233 名無しの眷属 ID:au7gbOhdfw 2016/04/08 17:44:58
des!
234 シロ ID:5feegiaog8 2016/04/08 17:45:57
なのです!
235 クロ ID:32rdtUia3d 2016/04/08 17:47:29
なのです!
236 名無しの眷属 ID:agfwabE22d 2016/04/08 17:49:33
でした!
237 名無しの眷属 ID:fwagaYu7e1 2016/04/08 17:50:22
ksk
238 クロ ID:32rdtUia3d 2016/04/08 17:53:00
ksk
239 名無しの眷属 ID:fwagaYu7e1 2016/04/08 17:53:59
ksk
240 シロ ID:5feegiaog8 2016/04/08 17:55:01
なのです!
241 シロ ID:5feegiaog8 2016/04/08 17:55:03
きたぁ!ワイの天下ヤァ!
242 クロ ID:32rdtUia3d 2016/04/08 17:55:14
うわっ、シロのレス早!?たった二秒ですぐ打てるとか、人じゃねえだろ
243 名無しの眷属 ID:fwagaYu7e1 2016/04/08 17:55:32
ksk
244 名無しの眷属 ID:agfwabE22d 2016/04/08 17:56:03
ksk
245 名無しの眷属 ID:fjarupGt4e 2016/04/08 17:56:26
シロ様レス早え!流石眷属の初代、そこにしびれる憧れるぅ!
246 シロ ID:5feegiaog8 2016/04/08 17:56:27
いやぁ、それほどでも(照
247 クロ ID:32rdtUia3d 2016/04/08 17:57:13
一瞬で投稿するシロ、ホント人じゃねえな
248 シロ ID:5feegiaog8 2016/04/08 17:57:14
うるせえぞゴミカスが
249 名無しの眷属 ID:au7gbOhdfw 2016/04/08 17:57:56
こんなことしてたらもう安価の時間だぞ
250 シロ ID:5feegiaog8 2016/04/08 17:58:03
Emilia
ようやく二つの安価も終了、後でこのスレお姉ちゃんに見せよっと。
251 Ia Ia ID:67Utso8dGl 2016/04/08 17:59:48
おk。エミリアさんは私のお姉ちゃんだから、ちょっと聞いてくる。それと仮の絵ももらってくるから、みんな待っててね
そのレスを最後に、僕は生活用の部屋にレッツゴーした。
おうちでご飯を食べる。おばあちゃんの作る今日の夕ご飯は、豚カツ7切ずつとそれについている沢山の千切りキャベツ、蜊がいっぱい入ったわかめ入り味噌汁、唐揚げ一人頭3つずつと、温野菜といういつもよりも数倍豪華なものだった。
「昨夜ネットで掲示板見てたらねえ、VTuberとかいうものをやってみたいって言う子がいてねえ。どうやら何とか言う有名な絵師さんにイラストをお願いしたいと言っていてねえ、面白そうだから今日は設定が決まったことがうれしくて、奮発しちゃったのよ」
ギクッ、と僕の肩が上がったのはおばあちゃんには見えなかったらしい。僕はお姉ちゃんと一緒にお風呂に入った。
お姉ちゃんの僕よりはるかに大きなお胸に頭を埋める。そこ、僕の胸は決してないとか言わないの!
「おばあちゃんが言ってたのって、依在の事だよね?」
お姉ちゃんには正直に話した。何とか言う有名な絵師はお姉ちゃんのことだし、それにVTuberもライバーも平行世界もお姉ちゃんに言っているし。
「ん-、了解!すぐに上がって40分で書き上げる!じゃ、行ってくる!」
お姉ちゃんはそう言って、風呂を飛び出した。...一人風呂、寂しいなあ。
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