第7話
「う~ん……、そういえばきになったんだけど、どうしてみんながよんでいるのにしずかになってるんだろう……?」
「おっ、よく気付いたね♪ 確かにみんなが『よんでいる』のに静かなのはおかしいよね」
そして私はしばらく手紙に書かれているなぞなぞの問題を見ていると、『よんでいる』って書かれているのにどうして静かなのか、少し気になり疑問に思っていたの。
「うん……。でもどうして……」
「実はこの『よんでいる』という文字がひらがなになっているのがポイントなんだよね♪」
「えっ、そうなの!?」
「そうだよ♪ この『よんでいる』がひらがなになっている理由が分かれば、このなぞなぞを解くことが出来るの♪」
「そうだったんだ☆!」
咲希お姉ちゃんと琴葉お姉ちゃん曰く、どうやらこのなぞなぞは『よんでいる』という文字がひらがなになっているのがポイントみたいで、その意味が分かればこのなぞなぞを解くことが出来るみたいなの。
「う~ん……、それじゃこのなぞなぞの『よんでいる』って、いったいどういみなんだろう~……?」
「紬ちゃんが思った『よんでいる』は、声をかける方の『呼んでいる』だよね?」
「うん。でもこのなぞなぞのばあい、そのいみじゃないんだよね?」
「そう♪ このなぞなぞの場合、その意味ではないの♪」
「うぅ~……、やっぱり~……」
私が思っていた『よんでいる』の意味は、どうやらやっぱり違っていたみたいで、それを知った私は少しションボリしていたの……。
「だとしたら、ほかの『よんでいる』っていったいなにがあるんだろう~……?」
「う~ん……、あっ♪ ねぇねぇ、紬ちゃん。なぞなぞが書かれているその手紙、一体どうしてた?」
「えっ……? え~っと~……、たしかてがみをなかからだして……、そしてそのままそのてがみをよんでみたの♪ って、あっ!」
「気付いた? そうなの♪ 手紙を見るときのことを読むって言うんだけど、実はそれがこのなぞなぞの『よんでいる』の意味になるの♪」
「そうだったんだ☆! このばあいの『よんでいる』ってそういういみだったんだね♪」
私がこのなぞなぞに『よんでいる』の意味についてしばらく考えていると、琴葉お姉ちゃんからこのなぞなぞの手紙のことについて聞かれ、私はその手紙に気付いてからの行動を思い出してみると、この場合の『よんでいる』が文字とかを読むという意味に気付き、何だか凄く嬉しかったの♪
「そういうこと♪ それじゃもう1つ、紬ちゃんに質問するね♪ 手紙以外に読むものといえば?」
「えっと~……、ほん☆!」
「ピンポ~ン♪ 紬ちゃん大正解だよ♪」
「わ~い、やった~♪」
続けて琴葉お姉ちゃんに質問された私は、手紙以外に読むものといえば本と答え、見事正解してとっても嬉しかったの♪
「そして、本を静かに読む教室といえば?」
「としょしつ☆!」
「ピンポ~ンピンポ~ン♪ 紬ちゃん再び大正解だよ♪」
「わ~い、やった~☆!」
そしてこのなぞなぞの答えが図書室だと分かると、私は再び正解出来たことにとっても喜んだの♪
「それじゃ、次は図書室に早く行かなくちゃね♪」
「うん☆! としょしつにいこういこう~♪」
そして私たちは、次なる教室である図書室へと早速向かったの♪
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