第20回 工夫は工夫に見えちゃ駄目ですわ

キリの良い第20話を迎えました本創作ノート。

改めて見返すと、だんだんと俳句に向き合う自分の苦悩が色濃くなっている感じがします。


さて、今回は前2回と趣を少し変えて、テクニックの話です。


まず、下記の句をご覧ください。


 今月を捲る指先秋暑し


この句は、「身体の一部を詠む」というお題に沿って、詠んだ句です。

季語は「秋暑し」です。まあ、残暑のことですね。


まだまだ暑いねでも今年もあと4か月かと思いながら、8月が終わり、カレンダーを捲るその指先を思い浮かべて詠んだ句です。

ただ、「八月を捲る指先秋暑し」とすると「八月」も季語なので季語が重なるなと思い、「今月を捲る」としたものです。


この句の「今月を捲る」の部分について、工夫が工夫と分かってしまうとのご指摘を頂きました。

まあ、工夫したのですよ。そしてそれがばれるという、最大級の恥ずかしい思いをしてしまいましたね…(-_-;)


先生曰く、「工夫は工夫と分からないようにせよ」とのこと。


おっしゃる通りですねぇ…。


素直な言葉で詠むというのは、本当に難しいですね…。

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