第9回 視線の動きを意識しますよ
いい感じで不定期感が出てまいりました本作品、今回は句の中での視線の動きについて、書きたいと思います。
といっても別にきちんと整理したことをいう訳じゃないんですけどね(-_-;)
さて、俳句は17音しかないわけですが、その中での視線の動きというのは意識する必要があるなと感じます。詠み手の視線の動き(ひいては読む側の視線の動き)ですね。
言い換えれば、上五・中七・下五を詠んでいく中で、下五における視線の着地をどこに置くかという感じでしょうか。
例えば、以下の下五の例をご覧ください。
①飲むビール
②ビール飲む
①と②は、ほとんど同じことを言っているように思えます。
ただ、句の末尾にあると考えた場合、①は視線の終点がビールに行く感じがします。他方、②はビールを飲んでいる場(居酒屋など)の空気・雰囲気で終わる感じです。
ズームとロングの違いと言えるかもしれません。
どちらがよいかということではなく、何を表現したいか(強調したいか)によって選択が異なってくるということですかね。選択を誤ると、描きたい情景と鑑賞される情景がずれてしまうかもしれません。
また、視線を下に向けていくような句(地面など)の末尾に、「天文」系の季語(星、虹、月など)を持ってくるケース(あるいはその逆)も、句の中で視線が動くと指摘されることがあります。
言われてみると、確かに上五・中七と対象物にフォーカスをしていって、いきなり下五で空にパンするような感じがします。
(前にも書きましたが)私は映画が好きなので、演出意図をもってカメラワークを行うのと同じことだと思えば理解はできますかね(実践できるかどうかは別)。
今回はこれで終わります。
さて、次は何を書くかな🤔
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