第2回 五七五のリズムは心地よい気がしますよ

季語と同じくらい俳句を特徴づけるものといえば、五七五・十七音の定型ですよね(破調の句や自由律俳句もありますけれども)。


この五七五についても、あまり意味を深く考えず、ただのルールでしょくらいに思っていました。

ただ、俳句の解説本を読むと、初心者はこの定型を守ったほうがよいとしつこいくらいに書いてあります。


これは、俳句は韻文だということと強く関係しているのかなと。

「韻文(いんぶん)とは、聴覚に一定の定まった形象を感覚させる一定の規則(韻律)に則って書き表された文章」とウィキペディアに書いてありました。

まあ、俳句は、音のリズムを重視する短詩・文芸だと言えるかと思います。


これを念頭に置いて五七五で俳句を作ると、やはりリズムが心地よい気がするのですよね。日本人のDNAですかね?


もう五七五ならなんでもリズムがよい気がします。

俳句でもなんでもないですが、以下の①と②をそれぞれ声に出して読んでみると、五七五の①の方が断然リズムがよいのではないでしょうか。


①「この橋を わたるべからず 警視庁」

②「この橋は 通行できません 警視庁」


俳句は韻文であって、五七五で詠むとリズムがよくなるのだとなると、初心者はこの先人の英知に乗っからない手はないのかなと。


俳句の先生からも、「推敲の時は声に出して句を何度も詠んだ方がいいですよ」とアドバイスをいただきました。

やはり、音のリズムが重要ということなのだと思います。


自由律の句は、この定型のもつ強みを捨てでも表現したいことがある時に詠むのでしょうから、やはり力強い気がしますね。


こんなよい月を一人で見て寝る 尾崎 放哉

ずぶぬれて犬ころ 住宅 顕信


なお、この五七五についてですが、特に中七は七音で整えるのがセオリーとされているようです。他方、上五と下五は字余りになってもよいとか(そうなんだ)。


さて、次は、何について書きましょうかね🤔

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