相浦掛瑠の日記
2044年9月8日。
今日は、母と病院に行った。兄さんは友人の所にお泊まりに行く様だ、夏休みの宿題が終わってなくてその友人と一緒にやるって言っていた。
でも、私は不登校。宿題はやるけど学校には居場所なんてない。それを嫌ほど、前の学校で思い知らされた。病院は、その後の精神的なケアとして行っている。そして今日、発達障害といわれる脳の特性の他に、心的外傷ストレス障害(PTSD)を持っている事が診断された。
今日、寝る前に兄さんから貰ったプリントを印刷しようと印刷機を使った妹に「電源つけといてね」と言って、自室に戻った。そして印刷をしようとした時、妹は電源を付けっぱなしだが印刷口を塞いでいたが、妹はわざと電源を切ったのだろうと憤った(昔なら、私は父の真似をして殴っていただろうが、殴らなかったのは自身の成長を感じた)。
母に、妹に対して私がやった所業(1年以上前に頻発した喧嘩の際やってしまった暴力や暴言etc.)を根に持っており私に対して妨害を働いたのかもしれないと母に打ち明けたが、母は「妹はプリンターの使い方を分かっていなかったか、うっかり印刷口を閉じちゃったけど(非を認めたくなくて)強がったのかもしれない。それに、掛瑠の事が許せずにこんな幼稚な嫌がらせを行うはずがない」と言って自分を諭すがそうは思えなかった。
そこに対して、母は「うっかりは母さんにもあるよ、父さんがまだ帰ってきてないのに(珪藻土を焼いて作った)足拭きマットを片付けちゃう事もある」と教えてくれた。
母の言うことを一応信じる事にして、歯磨きに行こうとしたら父に高圧的な言い方で「おまえ、プリンターを夜に使うなって言っただろ」と言われ、これまで父に対して我慢していた事が爆発してしまった。
「ごめんなさい」で済ませればいいものを、父に対して溜まっていた不満が爆発した。以前私が「コップお願いします」といって洗い場にコップを置いていった事に「俺は家政夫じゃねぇんだぞ」と怒鳴ったり、テレビの前を通り過ぎただけなのに「邪魔だ」と怒鳴ったりなどと「自分が気に入らない事に対して(本人は怒鳴っているつもりなどない、もしくは怒鳴るのは当然の権利だとでも考えてるのだろうが)激しく怒鳴る」為に、私は萎縮してしまう。
父さんも私が家事を手伝わずにゴロゴロしている事(本当は、お風呂掃除や配膳などはよく手伝っている)や何かいつもブツブツ言ってる事が気に入らない、そして「プリンターを夜遅くに使わない」などの約束をよく破るとして怒っている。
しかし、それは私が何故か約束を忘れてしまう気質にあると思い、これを強く恨んでいる。
私がゴロゴロしているのは、日常生活を営む上で一般の人よりも多くの事を考えてしまい、もっと簡潔に考えたり、そもそも悩む事もない事で悩んでセロトニンという物質を過剰に使い切ってしまっているかららしい。
私は「私がPTSDになった責任の一端は父さんにもある」と言ったが、父さんには言い訳にしか聞こえない(教育環境や親の対応は、子供の人格形成に大きく関わるのは主流の学説らしいが…)と言われた。
確かに、昔の荒れた性格かつ約束を傍目から見れば守らない(私からしたら“うっかり”してしまう)などから、父から見たら信用が無いのは仕方ないだろう。しかし、私からも何か気に入らない事があったら「邪魔だ」などとヒステリックに怒り、その後平然としているこのサイコパスなんぞ信頼はしても信用はできない。
そして、猜疑心や人間不信気味、鬱病は、チャランポランで授業を真面目に受けずに、クラスの後ろの方で同類と共に、私に対して「真面目に発言しようとしているが言葉にしようとしたら吃ってしまった事をにヤジを飛ばす」様なクソッタレや、高圧的で暴言暴力すぐに言い放った挙句すぐに突き放す態度を取る父に原因がある。
それを伝えたが案の定突き放してきて「じゃあ学費払わない」や「やり方が気に入らないなら出て行け」と言った。母から見ても、この父の言動は冷酷すぎるとのことだ。
実際、私も父の言動がこの日の夕方病院で受けた検査によりPTSDと診断される程に傷付いたのは言うまでも無い。そして、非を認めずに自己責任と断じ突き放してくる。
これでも、取っ組み合いの喧嘩に昔はなっていて顔や腹にあざが出来たり私のものを取り上げようとしたりした以前よりマシだったし、ソーシャルワーカーに相談して裁判を起こすべきであるとも言われた程だ。
しかし、それをやったら「生活費払わない」や「やり方が気に入らないなら出て行け」と決まり文句が返ってくるのは火を見るよりも明らか明らかだ。更に言えば、この家族を壊したく無い、私の一存で大黒柱たる父が露頭に迷い家族の未来を奪いたく無い。そう考えて保留している。
しかし、父に非を認めてほしいのは明白である。どうせならここでこれまで殴られた分殴り蹴られるべきだと言った(どうせ仕返しされて、叩き潰されて終わりだろうが)。だが母に「それは、妹が貴方に思っているかもしれないと言った事だよ」と諭された。
妹はすぐに、こんな兄や父から離れて一人暮らしをしたい、と追い込まれているのに私もまた、父にやられた事を模倣してしまっていたのだと気付かされた。
そんな私だが、日本国防海軍幹部候補生学校主席かつ現在二等海佐の父を本当は尊敬している(だが父親としては別)為に、関係性を一から再構築したいと本心を吐露した。
父は「過去に犯した事は消えないぞ」と拒んだが、この様な父の言い草が今日病院の先生に言われた「君は罪人じゃないのに、自分のことを責めすぎている」といわれる程の自罰的態度の刷り込みの原因であると考えられる。
しかし、母が仲裁してくれて「互いに過去を引き合いに出して責めない」「プリンターは23時まで(もし過ぎてしまって怒鳴られても「すみません」と言って完了次第やめる)「最終目標として不眠症だが深夜0時までには寝る」という事が決まり互いに合意した。
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