『絶望と矛盾と』

 緩やかな絶望。それが32の私に課せられた呪いである。

 ワーキングプア、うつ、デブ…ネガティブな要素がてんこ盛りの30代。

 ああ。何処で人生を間違えたのか?答えは生まれた瞬間である。

 

『30代は楽しい』かつて私の側に居た30代の女性が言った言葉だ。20代後半の私は負け惜しみだと感じた。

 さて。今、自分が30代になって。思うことは「30代なぞ老人の始まり」である。

 

 私は老い始めている。人生の後半が見え始めている。

 ロクな展望ではない。このまま行けば、貧困うつ持ち老人が出来上がる。

 こんな状況でどう希望を持てと言うのか?

 そろそろうつに殺されそうな頃合いである。

 

 20代の頃は良かった…等と言うつもりはない。

 そもそも今の状況が出来た原因は10代、20代の行いにある。

 うむ。私は間違った人生を歩んで来た訳だ。

 32年も人生を間違えて来たのだ。もう修正は効かないだろう。

 

 では?私は今からどう生きれば良いのか?

 と、問うてみるが。貴方の答えを聞くつもりはない。

 貴方は適当な人生論で私を煙に巻くだろうから。

 結局。自分で答えを出す他ない。

 その答えが見えなくて煩悶している訳だ。答えのない問題ほど人の心をかき乱すモノはない。

 

 私はしばらく煩悶して。答えが見つからなくて。諦めて寝るだろう。

 しかし、それでは問題は解決しない。

 手っ取り早い解決方法は一つ。自決する事である。

 問題をこの世から消すのだ。私という問題をこの世から消す。問に答えるのではなく消す。

 だが。生物ってヤツは簡単には死ねない。

 私にも生存本能があるのだ。残念ながら。

 

 ああ。生きるのが面倒くさい。同時に死にたくない。

 矛盾した有様。

 矛盾を抱えながら生きる人生は面倒だ。一貫したスタンスを持つ阿呆が羨ましい。

 

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