『酔いどれ文書』
酔っ払っている。
こういう時には筆を執らないと決めていたのだが、暇を持て余したのでその禁を破った。
とは言え。書きたい事がある訳ではない。ただ単にド暇なのである。
一人で酒を呑む事に慣れている俺だが。酒を呑むと人恋しくなる。
話し相手が必要…なのかも知れない。
いつも電話をかける友人は最近調子が悪い。電話をするのを躊躇するくらいに。
だから一人悲しく酒を呑んでいた訳なのだが…うん。暇だ。あまりにも暇だ。
暇だからゲームをしていたが、レベル上げという虚無な作業に飽きてしまった。
んで。思いついたのが文章を書く事。
とは言え。酔っ払った状態で纏まった文章を書くのは、あまり経験がない。
今のところ、違和感しかない。何処で段落を切れば良いのかすら分からない。それにタイピングの精度も悪い。キーボードを叩きながらイライラするくらいに。
そもそも。酔っ払った30代男性の文章に需要はあるのだろうか?
これが20代女子とかだったら、変な需要はあるかも知れない。
だが、今、この文章を書いているのは30代のデブのおっさんなのである。
これに凄みでもあれば良いが、今のところ、そういうモノが出てくる気配もない。
要するに。
これは『かまって下さい』という『乞い』なのだ。
ああ、気付いてしまった。
俺は未だに『かまって』欲しいらしい。まったく、情けなくなる。
こんなしょうもない感情は20代で捨てておくべきなのだが。
人間、働きだすと、会社で面倒な人間関係が出来て。日々、それで摩耗する。
それでストレスを溜めて、週末を迎える訳なのに。
この寛いだ一人の時間にも、人を欲してしまう情けなさよ。
どうせ。人と関わったって碌な事はないと知っている。
なのに。俺は人を欲している。貴重な一人酔いの時間に。
かまわれたい。
だけど、面倒なアレコレは要らない。
まったく。書き出してみると、なんと傲慢な願いよ。
こういう面倒な感情は―最近、発展が激しいAI辺りに投げたい。
適当なチャットプログラムがあれば宜しい…とも言い切れないなあ。
やっぱ。生身の人間とのコミュニケーションを欲しているんだな、俺は。
なんでだろう?
俺は基本的に人の好き嫌いが激しい。上っ面は適当に応対するタイプだが、心の底では人を選んでいる。誰彼構わずかまってほしい訳ではない。
その割には。話しかけられれば、いくらでも話す。
なんだか、ぐちゃぐちゃしている。俺の人との関係は。
両極端な感情が同居している感じ。矛盾って言われればそうだ。
一方ではかまってほしいし、一方では放っといてほしい。
ま、人間なんてそういうモノだと思うけどね。
矛盾した有様なんてありふれている。
むしろ終始一貫としたスタンスを取れるヤツはキャラ作ってそうで信用ならない。
…なんの話してたんだっけ?
やっぱアカンな。酔っ払って文章書くのは。
オチもなければ纏まりもない文章を書き散らしてしまった。
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