『気を使って話しかけられてもね』

 先週ぶりの更新である。別に忙しかった訳ではない。単純に朝、ギリギリまで寝る習慣がついちまっただけだ。

 これで俺も週末作家の仲間入りである。働いていると文章を書く暇がなくなる…というか、文章を書いてらんない。

 

 今週は…というか今月から一つの職場に縛られている。5日間、同じ職場に顔を出す訳だ。これは案外にキツいという事が判明した。俺は職場を放浪し続ける方が性にあっているらしい。

 そもそも。俺は今の職場への帰属意識が薄い。未だに一時滞在者のつもりで居る。

 なにせ。この職場の稼ぎだけでは食っていけそうにない。アルバイトを掛け持ちするハメになる。うん。来週の日曜からバイトを入れている。

 

 しかし。俺はあの職場に吸収されそうになっている。

 人付き合いを最小限に止めていたのだが。職場の人間が気を使って、同年代…というか少し若い同性の同僚をてがってきているのだ。

 

「小田さん、職場には慣れました?」彼は気を使って声をかけてくる。

「はい。ぼちぼちですねえ」なんて返事をしているが。

 

 こういうのって面倒くさい。別に俺は職場に人間関係を求めていない。

 それに。彼は上司に言われて俺に話しかけている。

 かの上司は俺に「職場に話す人間は居るか?」と問い、俺は「いない」と応えた。その一時間後に彼は声をかけてきた。完全にクロである。自分の意思ではなく、上に言われて話しかけているだけだ。モロバレである。

 要するに。彼が俺に声をかけるのは仕事の一環。

 これは萎えるね。面倒くさいったらない。自然な人付き合いではない。

 こういうのも引き留め工作の一環に感じる。

 俺は稼ぎ的に転職を意識している。だのに。人間関係を構築させようとしてくる訳だ。

 

 あーあ。これが来週も続くかと思うと憂鬱だ。

 いや、職場で話す人間が居るのはありがたい話だが…うーん、話すに至る経緯が経緯だ。話す度に「コイツは上に言われて話してるだけ」ってのが頭に上ってくる。その度に俺は萎えてしまう。

 

 今は土曜の4時半。中々いい時間帯だ。

 明日も仕事に行かなくて良いと思うと清々する。

 それくらい俺は『働きたくない』隙があればニートに戻りたい。

 だが。稼ぎは今の仕事にかかっている訳で。簡単に辞める事は難しい。

 あーあ。1億円くらいどっかから湧いて出てこないだろうか。

 そうすりゃ俺は真っ先に働くのを辞める。

 働きたくねえ!!!

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