第4話 姉と義姉と兄の思惑

本日のお茶会はガーデンパーティー。庭の花が見頃です。

うちは兄弟がいない分、家が小綺麗でシャレオツで、女子会に人気です。


「はあぁ。ステキ…。いつ来てもおしゃれにしててすごいわ」

「うちのお母様にも見習って欲しい」

いやキミたち、自分の家の差配は手伝いなさいよ

「え、いや、学生の本分は勉強ですもの」

「すてきな設えを見るのも勉強ですわ、実践はまだちょっと…」

全く、お母様達が泣いてるぞ

「まあまあ、子守りで妹達を連れ出して来たから」

「ごめんあそばせ、うちも弟なのだけど来たいって聞かなくて」

まあ義妹出すから兄弟連れて来て良いよって言ったのこっちだし。楽しんでね!


「お姉様、見て!お花すごい!お菓子可愛い!このクロスの刺繍も!」

「お義姉様、お花きれい!遊んできていい?お庭で追いかけっこしたい!」


「弟君は可愛いものが好きなのね。子供向け刺繍に釘付けだわ」

「貴方達、良かったら簡単なの作り方教えてあげるわよ」


「義妹ちゃんはお外が好きだよね。お花好きに摘んでいいよ」

「花束作ってきたら刺繍クロスで包んでお土産にしてあげる」



後日。

「男女関係なく、好きなことをして遊んでましたわよ。趣味が重ならないからまだ出会いにはならなそうでした。残念ね。」

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