第6話 暫定悪役令嬢新婚生活

 家庭教師から学ぶこと早十年。

私達は十八を超え成人しました(個人的には二回目の)。


 正直に告白しましょう。

王子様に恋しております。

悪役令嬢に登場する王子様に私のようなモテなかった女性が勝てるわけないのです。


 すでに我が家は父が後見人としてほとんど引退して王子様が切り盛りしている状態です。

 王家とも良好な関係を築いており大きなトラブルもありません。

お見合いの時に聞いていた王子様の優秀な兄は弟の婿入りでお家騒動のリスクが減ったのを喜び私達に全面的に強力していたそうです。

 だからあれほど簡単に学園に行かず家庭教師から学び家にこもっていても誰からも何も言われなかったのですね。


 学園の方はヒロインらしき人の登場は無かったようです。

何故学園にも通ってない間に類推できるかと言うと聖女様が伝説のままだからです。


 学園は平穏そのもの。

私達に聞こえてくる話は特にありませんでした。


 本当はスキャンダルを上手に隠しているだけなのかもしれませんが婚約破棄だのの話はありませんでした。


 そうなると次の問題は私達の結婚式です。


そうです。

 私達結婚するのです!!


 ですが私は警戒を強めてます。

何時ヒロインが逆恨みして攻撃してくるかわかりません。


 ですので親しい近親者のみの結婚式にしようと思います。

それから新婚旅行は……。


 このまま悪役令嬢として逃げ切って見せますよ。

だって私は恋する悪役令嬢。


 まさに無敵です。

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