第18話青銅の都市
硝子の森を抜けると、そこは錆び付いた青銅の都市だった
「ここはかつて栄えた国の都市、でも先の大戦の際に硝子の森と共にやって来た
「成る程ですね、先の大戦では多くの国や都市が戦争に巻き込まれて滅んだと聞きます、此処もその一つと言う事ですね」
特にその滅んだ大半の原因が
都市全体が青銅で出来ていると云う事は恐らくこの場所は要塞都市だったのだろう、北の帝国にも鋼鉄都市と呼ばれる鋼鉄の要塞都市がある
この世界で鋼鉄や青銅等の頑丈極まる金属を使った都市は要塞都市である場合が多い
誰も住んでいない為か辺りを静寂が包み込んでいる
「それにしても錆び付いてボロボロですね、どれぐらい前に滅んだのでしょうか?」
「さ~ねぇ、その辺は良く知らないね、そう言えばこの先は中央広場になっていて大きな神殿があるんだよ」
「神殿ですか、面白そうですね、観光ついでに寄って行きましょうか」
しばらく歩くと、錆び付いてこそいるが巨大で立派な建造物が姿を見せた
「あれが神殿ですか」
「おっきいよね~」
巨大な神殿を見上げながら、二人はかつてこの神殿を造った職人に対して畏敬の念を抱いていた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます