帰り道に新しい風景を探して

第11話青炎の谷

新しい仲間【巨像候】と共に一旦万年城[ミレニア]に帰還する事になったギア達一行は、来た道とは別の場所から新しい風景を探して帰る事にした

そんな彼女達がやって来たのは青い炎が燃え盛る風景である

谷中から青炎ブルーファイアが吹き出し凄まじい熱気に包まれている、通常の生命では風景を眺めるどころではないだろう

しかし架空の悪魔パラファラピヌは炎や熱に強い耐性がある種族の為、この程度の熱や炎などはどうということもない

吸血鬼ヴァンパイアは炎が弱点ではあるものの、【死霊候】と【巨像候】は火炎対策をしている為、平然としている

一行は青炎の輪ブルーアーチを潜り抜け、青炎の谷に足を踏み入れた

「到る処から青色ブルーの炎が吹き上げて綺麗ですね、他の種族ではこのような風景を眺める事は出来ないでしょうね」

「確かにね、谷間に青く揺らめく光景が広がっているのね」

ギアは感嘆の言葉を漏らす、それに【巨像候】も同意をする

「青い炎は普通の赤い炎より熱いらしいからね、魔法でも青炎ブルーファイアは通常の炎系の魔法より威力があるし」

【死霊候】はそう説明する、彼女は死霊使いネクロマンサーではあるが他の魔法にも詳しいのである

谷底では高温で炙られた岩が熔け出して熔岩マグマとなり谷間を流れていた

ギア達はその熔岩マグマの上を領域フロアの魔法を掛けて遠くに見える熔岩マグマ溜まりを目指して進んで行く事にした

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