第10話巨像の工房

【死霊候】の案内で森の奥に建つ一軒の工房にやって来た、此処が巨像製作職ゴーレムクラフターである【巨像候】の工房だ

「お邪魔します、ギアと言います、種族は架空の悪魔パラファラピヌです、どうぞよろしく」

「やっほー【巨像候】遊びに来たよ~」

二人の声が工房内に響き、中から黒い服を纏った緑色のツインテールの少女が現れた、左手にはとても巨大な銀色のハサミを持っている

「ギア、ご丁寧にどうも、【死霊候】久しぶりね、せっかく来たんだから中へどうぞ」

「それでは、お邪魔しますね」

工房の中には大量の巨像ゴーレムが所狭しと並べられている、工房自体はかなりの広さがあるのだが、巨大な巨像ゴーレムが並んでいると、どうしても狭く感じてしまう

「沢山ありますね、何故これ程までに多くの巨像ゴーレム製作クラフトしているんですか?」

巨像製作者ゴーレムクラフターだからですよ、依頼などで巨像ゴーレム製作クラフトしたり、後は・・・個人的な目標の為ですかね」

巨像ゴーレムは人間の国家等に売るのですか?」

「まあ、そうですね、大体北の帝国からの依頼です、あの辺りは未だに人間種同士の小競り合いが多いので」

「先程仰っていた個人的な目標と言うのは?」

「究極の巨像ゴーレムをご存知ですか?」

「ええ、今の技術では製作クラフト出来ない例の攻城戦用の巨像ゴーレムですね?」

漂流者プレイヤーが持ち込んだ技術は多い、しかしその大部分は解析出来ず大戦を経た今では失われてしまったモノも多い

攻城戦用の巨像ゴーレム漂流者プレイヤー拠点ギルド等を攻撃するために存在する超弩急巨像ジャイアントゴーレムである、漂流者プレイヤーの大部分が既に死去している今では製作方法は謎に包まれている、一応は自分達の同胞プレイヤーのNPCのハズだが意志疎通は出来ず、ほぼ設定された思考プログラム通りに動くだけの存在である

「アレを超える巨像ゴーレム製作クラフトする、それが巨像製作者ゴーレムクラフターとしての私の目標です」

「成る程、それは面白そうですね、私の拠点ギルドにも例の巨像ゴーレムがあるので来ませんか?貴女の支援が出来ると思うんですが」

新たな同士と共に、万年城[ミレニア]に帰還したギア、新たな工房と共に【巨像候】は動き出す

こうして架空の悪魔パラファラピヌの居城に新たな仲間が加わる事となった

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