第16話とある智慧の工房にて

北の最果てにある【智慧候】と呼ばれる吸血鬼ヴァンパイアの工房にて曇り呪われた血スカーレットモザイクが生産されていた

真祖の吸血鬼トゥルーヴァンパイアの血液はどうしても曇りモザイクが見られるわね」

彼女こそこの工房の主である吸血鬼ヴァンパイア、その高い知性と圧倒的な知識量から【智慧候】と呼ばれている

彼女は現在真祖の血ヴァンパイアブラッドを用いた強力な吸血鬼ヴァンパイアの製作の研究をしている

しかし強力な真祖トゥルーヴァンパイアの血液程、取り出したり量産の為に複製すると曇りモザイクがかかりスカーレット傷んだ血に変化してしまう

それ故に曇り呪われた血スカーレットモザイクと呼ばれている

しかしそれを摂取する事で、他種族を吸血鬼ヴァンパイアに変化させる事が可能である

曇り呪われた血スカーレットモザイクは今のところは全部で三種類が完成している

強い曇りモザイクがかかったピンク色の曇り呪われ血スカーレットモザイクは投与した者のレベルを10アップさせ吸血鬼ヴァンパイア化させる

曇りモザイクが銀色に変色した曇りを中和した血シルバーブラッドはレベル20と大幅に上げる事が可能だが適合出来ない場合は身体が灰化してしまう

最後に曇りモザイクを出来るだけ取り除いた純血に最も近い血液ゴールドブラッドは適合者のレベルを大幅に上げるかもしくは非常に希少な技能スキルを与える突然変異体を製作できる、【聖光候】等がソレの良い例である

【智慧候】は別段、吸血鬼ヴァンパイアと云う自身の種族に誇りや愛着は持ち合わせていない

強力な吸血鬼ヴァンパイアを製作しているのは研究者としての好奇心からである、その為に人間の身体を捨て、寿命の枷から外れて知的好奇心を満たし続ける為に寿命の無い吸血鬼ヴァンパイアになったのだから

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