26
電車は舞浜駅にやって来た。島式ホームは多くの乗降客でごった返す。いつもの光景だ。舞浜駅に降り立つと、3人は息が高ぶった。いよいよ東京ディズニーリゾートに来たんだと感じると、ワクワクしてくる。
「さぁ、着いたぞ!」
「わーい、ディズニーランドだ!」
凛空は喜んでいる。凛空の表情を見て、亜希子は笑みを浮かべた。凛空の笑顔なんて、何日ぶりだろう。まだ来ていないけど、来てよかったなと感じる。これから楽しい1日が始まる。
「嬉しいよね!」
「うん!」
2人も同様だ。いつになっても、ディズニーリゾートはあこがれの場所だ。家族みんなで楽しめる。そして、みんな笑顔になる。これが遊園地の魅力だろうか?
「行きたいと思っていたが、本当に来れるとは」
「今日はいい思い出を作ろうね」
「うん!」
3人は改札を抜け、駅舎の外に出た。目の前にはモノレールがあり、窓がミッキーマウスの形をしている。それを見るだけで、ワクワクする。東京ディズニーリゾートは目の前だ。
3人は入場券を買うために、行列に並んだ。目の前には多くの人が並んでいる。3人ともワクワクしている。
「すごい人が並んでるね」
凛空は驚いた。これが東京ディズニーリゾートなんだな。これからいろんなアトラクションに乗って、楽しむんだ。
「いつの日も、ディズニーリゾートは人気だね」
「ああ」
並んで10分ぐらいで、3人は入場券を購入できた。今日は思いっきり遊ぶ。そして、いい思い出を作るんだ。
「やっと購入できた!」
「じゃあ、行こうか」
「うん」
3人は東京ディズニーリゾートの中に入った。中にも多くの人がいる。その多くは家族連れだ。子供たちは喜んでいる。自分もこれからその喜びの輪の中に入るんだと思うと、思いっきり楽しまなければと思う。
「ディズニーリゾートは何年ぶり?」
「6年ぶりだわ。その頃はよかったわ。だけど、凛空は覚えていないの」
凛空は物心つく前に行った事がある。全く覚えていない。実質行くのは初めて見たいな感じだ。
「そうなんだ。僕は中学校の修学旅行で行ったっきりだな」
「ふーん」
2人は修学旅行で行った時の事を思い出しながら、ワールドバザールを進んでいく。ここでは買い物ができるが、それはアトラクションの後にしよう。まずはアトラクションを楽しんでから、その余韻とともに買い物をしよう。
「とにかく今日は楽しもう!」
「そうだね」
ワールドバザールを抜けると、目の前に城が見える。シンデレラ城だ。ディズニー映画の最初にも登場する城だ。
「シンデレラ城だ!」
「本当だ!」
3人は、生で見るシンデレラ城に興奮した。何度も見ているのに、何度見ても興奮する。どうしてだろう。いつの時代になっても憧れなんだろうか?
「やっぱり、ディズニーと言えばこれだね」
「うん」
3人とも見とれていた。特に凛空は、物心ついてから初めて生で見るシンデレラ城だ。生で見るとこんなに素晴らしいとは。東京ディズニーリゾートに来てよかったな。
と、凛空はあるものを指さした。それは、ウエスタンリバー鉄道だ。2人は小学校の頃に乗った事があるが、中学校の修学旅行では乗っていない。ほとんど絶叫マシンばかりだった。
「あれ乗りたい!」
「ウエスタンリバー鉄道?」
2人は喜んだ。ウエスタンリバー鉄道もなかなか魅力的だな。家族で仲良く乗るのなら、こっちだ。
「うん」
「なかなか面白そうだね。僕も小学校の頃、乗ったなー」
2人は小学校の頃、両親と乗った時の事を思い出した。とても楽しかったな。まるで日本ではないような光景が広がっていて、とても興奮した。
「そうなんだ。私も乗ったわ」
「今度は3人で乗りたいね」
「うん」
3人は列に並び始めた。絶叫マシーンほどは並んでいないものの、並んでいる人は結構いる。このアトラクションも、いつの時代も人気だな。
10分ぐらい経って、ようやく順番が回ってきた。カラフルな蒸気機関車がカラフルなオープンデッキの客車を引っ張っている。これぞ遊園地の乗り物って感じだ。
「やっと順番だ!」
「乗ろう!」
「うん!」
3人はウェスタンリバー鉄道に乗った。椅子は木目調で、少しクラシックな感じだ。
「さぁ、しゅっぱーつ!」
出発すると、ウェスタンリバー鉄道はジャングルの中を走っていく。時々、野生動物の鳴き声がする。
しばらく進むと、右手にはスティルウォータージャンクションを通過する。ここは開拓者たちが荒野の旅を続けるにあたり、駅馬車やボートへ乗り換える場所だが、ウェスタンリバー鉄道はここを通過していく。3人は食い入るようにその風景を見ている。
その先には、インディアンの部族の生活風景が広がっている。小学校に行った時も、修学旅行で行った時もこの風景を見たな。いつの時代になっても見とれてしまう。どうしてだろう。
「いつになっても楽しいね」
「うん。凛空も楽しんでいるようで」
「いい思い出だね」
しばらく進むと、開けた場所に出た。多くの客が歩いている。川が流れ、スプラッシュマウンテンが見える。このアトラクションも乗りたいな。
その先には、ビッグサンダーマウンテンが近づいてきた。これは絶叫マシンだ。ここは小学校の頃に乗ったな。とても楽しかった。もう乗ったけど、また乗りたいな。しばらく進んでいくと、絶叫マシンが猛スピードで近くを通り過ぎている。乗っている人は興奮している。自分のその輪の中に入りたいな。
その先にはトンネルがあり、恐竜の世界が広がっている。恐竜の好きな凛空は興奮している。それを見ると、今度は福井県の恐竜博物館に行ってみたいと思えてくる。
トンネルを抜けると、そろそろ終点だ。短い旅だったけど、とてもいい思い出になった。
「楽しい!」
降りた凛空は興奮している。2人は喜んでいる。ウエスタンリバー鉄道に乗ってよかったな。
「凛空にも喜んでもらえてよかった」
3人はウエスタンリバー鉄道を後にして、次のアトラクションに向かった。
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