最終話:永遠の雪

村人たちは、「花の家」の老婆が雪を降らせる力を持っているのではないかと噂し合いましたが、老婆はそのことについて何も語りませんでした。それでも、村人たちは老婆を尊敬し、彼女の存在を大切に思うようになりました。


ある日、村は突然の異変に見舞われました。普段ならば穏やかな積雪が、急速に増え始めたのです。村人たちは混乱し、次第に家々が雪に埋もれていきました。その異常な状況に、村人たちは老婆の元を訪ねました。


老婆は村人たちに告げました。「私はこの雪を止めることはできません。しかし、この村を守るためにできることがあります。」彼女は村人たちに、庭に咲く花たちの力を借りて、雪を村から遠ざける方法を教えました。


村人たちは老婆の言葉に従い、一丸となって花たちを守り育てました。すると、不思議なことに、花たちは力強く成長し、雪を跳ね返すようになったのです。村は次第に雪から解放され、再び穏やかな日々が訪れました。


この出来事をきっかけに、村人たちは老婆の不思議な力と、花たちの神秘的な力を信じるようになりました。そして、その村は「永遠の雪」という厳しい環境に立ち向かいながらも、互いに支え合い、美しい花と共に暮らすことを決意したのでした。

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永久の雪と花の家 O.K @kenken1111

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