第2話呪われて年を取った王様との謁見

渡辺ヒロト  男  13才  人族  称号=異世界勇者 加護=時空神ナターシャ様、聖白神ルンバ様    状態=良  職業=学生  LV=0  HP=15/15 MP=300/300  力=5  魔力=180  知力=7  敏捷=5  防御力=5  運=20 

スキル=言語理解、アイテムボックス(無限収納•時間停止)、物理攻撃耐性、MAP、索敵、全異常耐性、回復、白魔法LV=0、身体強化 (小)

固有スキル=時空魔法LV=0、限界突破、【神速剣】、魔力操作、ステータスフェイク

エクストラスキル=合体LV=1、【大賢者】、神眼、魔法倉庫、{呪いの輪廻転生}

他の人のステータスを知らないが多分結構なチート能力だろうとは思う。

しかし争い事が嫌いな内気で引き篭もりのオタクの俺はこの世界では、争い事に巻き込まれない様にしたい。但し元の世界には未練も無く帰りたいとも思わない。この異世界では皆に頑張ってもらい、のんびり暮らしたい。

静かに誰からも干渉されずに生きていたい、なのでステータスフェイクで次の様にした。

渡辺ヒロト  男  13才  人族  称号=間違われた異世界人  状態=良  職業=学生  LV=0  HP=10/10  MP=10/10  力=5  魔力=6  知力=7 敏捷=5  防御力=5  運=20  

スキル=言語理解、アイテムボックス(小)、回復、物理攻撃耐性

これで誰にも干渉されずに生きていけるだろうと思う。ステータスフェイク、嘘なのでスキルを普通に使おうと思えば使えるのである。

ステータスのエクストラスキルの神眼を見て、これはどう使うのかなと思った所、説明書きが後ろに追加されて、色々出てくる。

神眼=①鑑定(物事の鑑定ができる)

   ②神光(相手のスキル封印、味方のバフ、敵の    デバフ、敵の魔法無効、敵の変身解除)

と書かれていてこれだけでも凄いチート能力であるのが分かる。

その中の鑑定を試しに使って、他のスキルを見てみる。

自分が時空神ナターシャ様からもらったのは、MAPと合体と時空魔法である。

そして、異世界勇者の幽霊からもらったのが、10本の指でなぞった10個のスキルである。

それを見てみるがそれ以上にスキルがあるので、確認していく。

①索敵=敵を確認出来る

②回復=MP、HPの回復が早い

③全異常耐性=毒、麻痺、石化、サイレント、眠り、即死、魅了、呪詛等の耐性を持つ

④ステータスフェイク=偽のステータスを作成

⑤限界突破=能力の限界値を超える事が出来る

⑥魔力操作=魔力の力や魔力の動きを操作出来る

⑦神速剣=神速の剣技が使えるがLV不足

⑧大賢者=全てを知る頭脳LV不足

⑨神眼=•••••

⑩魔法倉庫=敵、味方、自分の魔法をその力のまま収納し保存して、在るだけ幾らでもノンストップで魔法を打つ事が可能。現在保管0の為、収納にセット中

これから、魔法を覚えるのに魔法倉庫をONにしておくのは、まずいと考え、収納を放出に切り替えられたので放出にしておく。

これが異世界勇者の幽霊から貰った物らしい。

では、物理攻撃耐性は誰からもらったのかな?と考えてもわからないが、ワルの4人組に何時も腹を殴られていたので、その時に物理攻撃耐性が付いたとしか考えられない。

白魔法LV=1と身体強化(小)というのを見ると聖白神ルンバのギフトとある。

ステータスフェイクで作ったステータスには、聖白神ルンバ様の加護を頂いて無い事を装う為、加護無しとしたので白魔法と身体強化(小)は書かないでおいたが勿論俺は使えるのである。

加護の聖白神ルンバ様はと見ると、基本LVアップ時全ステータス1を付与とあり、HP、MPは5UPとあり、訓練でもステータスは伸びるとの事だ。

加護の時空神ナターシャ様を見るとLVアップ時全ステータス5を付与とあり、HP、MP時は20UPとなっていた。さすが時空神ナターシャ様である。感謝しかない。

時空神ナターシャ様から頂いたMAPを見てみると

MAP=万能地図、知りたい物の情報や地図情報、敵味方の位置情報迄細かく見ることが出来る。

ならば時空魔法はと、見てみると全ての時空魔法が表示されているが、殆んどが灰色表示で使えそうなのは、

①、時空魔法LV=1、現在使用可能な魔法、転送(ランク1=5m離れた場所に物を転送。使用MP=5)

②、拡声(声を大きくして遠くまで届ける、ランク1=100m。使用MP=2)とあり、攻撃魔法はまだ使えないようなので、特訓するしかない。

現在時空魔法はLV=0の為、未だ使う事はできないと思っていた。が加護を持つ時空神ナターシャ様から頂いた為に使える様だ。

ううん?これは何だとエクストラスキルを見ると、

もう終わりかなと思っているとエクストラスキルの最後に【呪いの輪廻転生】というのが薄く見える。神眼の鑑定が捕らえたので見てみると、

【呪いの輪廻転生】=自分の嫌な部分、劣っている所、駄目な所等悪い部分を分身に押し付けて切り離して分離し、永久に輪廻転生を繰り返させて、死した後も赤児からやり直させ、死んだ際に得たスキルやステータスを呪い主に搾取される呪いが掛けられている。

ふざけるな!!もしかして俺はソイツの分身ということなのか?、何処のどいつだこれを掛けたのは、じゃ死んだ後、今あるスキルやステータスを取られるのか?。

俺はこんな惨めな人生を何度も何度も繰り返しているのか?、呪いを掛けているやつに怒りがこみ上げてくるが呪いを掛けている奴の情報が全く無い為、どうしょうもない。

一通りステータスを見終わると階段から清掃をしに来た2人の女の子が降りてきて言う。

「どうしたのですか、皆様お食事をされてますよ」

と言うので「トイレに行って戻って来たら誰もいなくて••••」誤魔化せるかなと思っていたら

「じゃ、私が食堂まで連れて行ってあげる」そう言うので案内してもらい、皆がバイキング形式の食事をしているフロアに連れて来られた。

1人で座って食事をしている家が近所の幼馴染の女の子藤波マナミがいた。

小学校に入る前までは毎日のように遊んでいたのだが、小学校に入ってからは次第に遊ばなくなっていた。今ではショートヘアのメガネを掛けているが美人の子である。

近寄って行って連れて来られてから、何かあったのかを聞くとまだ何も言われて無いらしく

「先ずはお疲れでしょうから食事でもしておいてください」と言われたそうだ。

果物を中心にコッソリとアイテムボックスに入れておく。念の為の非常食にするつもりである。

今までの学校生活でお金や物や食べ物をワルにカツアゲされていた事などが、自分の物を隠すという行動を起こさせていた。

腹も膨れてきた時、偉らそうな人が一段高い所に立ち言う。

「皆さん、静粛に私はこの国で大臣を務めてますジャンル•バザールと言います。お腹も満たされ落ち着かれた事と思います。

それでは、この国は魔族と侵略国に対抗する為に、集まった7つの国の集合体、連合国となっており、それを統べるのがハーバルト国の国王スペード•ワンダー•ハーバルト様です。ご紹介させて頂きます。」

ヨレヨレの杖を突き腰の曲がった見た目100才近い爺さんが出て来て自己紹介をする。

「私がこの国の国王スペード•ワンダー•ハーバルト40才だ」

クラス皆がざわつく

”嘘だろあれが40才、100才の間違いだろう。“

”そんな馬鹿な、呪われてるのか“

”病気でも掛かってるんじゃないか“

「皆さん、静粛に」大臣が言うと皆声を潜める。

ハーバルト国王が続けて言う。

「私と我が国は呪いを魔族から掛けられ、切羽詰まっており、急な召喚を行い皆をこの世界に連れてきたのは詫びよう。

しかし、致し方無かったのじゃ、神の巫女の神託で今のこの国を救うには、異世界からの召喚しかない。貴方達の中の勇者様がこの国を、世界を、民を救うと出たのじゃ。どうかこの国をこの世界を民を救ってほしい」と言う。

「ふざけるな!何勝手なことをして、偉そうにほざいているんだ!ああぁ~ん?サッサッと元の世界に帰せよ。」ワルの逆木ベルトががなり立てるとこれに同調して子分の合間ジュンジと今村オサムも声を荒げて言う。

「そうだそうだ、何で俺等が見ず知らずの、てめえ等を救うんだよ。元の世界に戻せよ。」と合間ジュンジが、がなり立てると今村オサムも

「知らねえよ、赤の他人のてめえ等の為に命をかけて、タダ働きをする気は無いな。」と言う。

王国騎士団が殺気立つがハーバルト国王がそれを制して言う。

「誠持ってすまない。信託では魔王を倒した後、元の世界に戻すと言っていた。勿論タダとは言わん。多大な報酬を用意しておる。

又、魔王は金銀財宝を沢山集めているらしく、魔王を倒した者がそれらを手に入れることが出来ることを約束しよう。

只、7ヵ国の連合国は、人族、ドワーフ族、獣人国、エルフ族、小人族からなっているが、魔族や魔物との戦いで他の6ヵ国は疲弊し、ハーバルト国が最後の希望で、この国が滅べば7ヵ国も全て滅び、お前達も国に帰ることが出来なくなってしまうのだ。

更に帝国という魔人•亜人の侵略国も、隙を狙って侵略のチャンスを伺っておる。」

女の子の1人が言う「私達は戦ったり等したこともない素人ですので、無理です。」

ジャンル大臣が「勇者様方はこの世界に来る際、聖白神ルンバ様から何等かの力やスキルを授かってはいませんか?

ステータスオープンと唱えてステータスを確認して教えてほしい。又、今は戦う力が無いお方も騎士団等で訓練をし、戦えるようにしましょう。」

自分を含め、クラス全員聖白神ルンバ様には、合っていない。力を使い過ぎて眠りに付いて居るようだ。

「戦うのが嫌な人はどうすればいいですか」

「そういう人は、戦いを補助したり、傷付いた人の介護、看病等の補佐をお願いしたい。」

「おおぅ、凄いゲームみたいだ。」行き成り、ワルの逆木ベルトが口にしたので見ると逆木ベルトの前にテレビ画面みたいなのが表示されている。

ステータス画面だが本人にしか見えないらしいが自分には神眼に鑑定を持っている為に見ることができるのでワルの4人を観てみる。

王国には鑑定士がいるようだが、ステータスは分かるがスキルは、見れない様だ。

逆木ベルト 男 13才 人族 称号=異世界勇者 加護=聖白神ルンバ様 状態=良 職業=学生 LV=0 HP=270/270 MP=30/30 力=127 魔力=17  知力=5 敏捷=30 防御力=25 運=9

スキル=言語理解、アイテムボックス(小)、白魔法LV=0、身体強化(小)

固有スキル=強奪、剣技高速切り


中村コウジ 男 13才 人族 称号=異世界勇者  加護=聖白神ルンバ様 状態=良 職業=学生 LV=0 HP=250/250 MP=100/100 力=120 魔力=30 知力=20 敏捷=15 防御力=15 運=12

スキル=言語理解、アイテムボックス(小)、白魔法LV=0,身体強化(小)

固有スキル=チェンジ、剣技雷神剣


合間ジュンジ 男 13才 人族 称号=異世界勇者

加護=聖白神ルンバ様 状態=良 職業=学生 LV=0

HP=200/200 MP=60/60 力=110 魔力=19   知力=7 敏捷=17 防御力=19 運=10

スキル=言語理解、アイテムボックス(小)、白魔法LV=0、身体強化(小)

固有スキル=コピー、槍技貫通突き、


今木オサム 男 13才 人族 称号=異世界勇者

加護=聖白神ルンバ様 状態=良 職業=学生 LV=0

HP=100/100 MP=200/200 力=50 魔力=100

知力=30 敏捷=9 防御力=9 運=11

スキル=言語理解、アイテムボックス(小)、白魔法LV=0、身体強化(小)

固有スキル=スキルモノマネ、炎魔法LV=0

スキルを見て、大体何を考えているのかが分かる。

こいつ等は自分本位、自分勝手な人間だから多分、他人のスキルに悪影響を及ぼすと思うので、自分のエクストラスキル神眼のなかの封印を使い、こいつ等4人のスキルを封印する。

固有スキルの内、逆木ベルトの強奪、中村コウジのチェンジ、合間ジュンジのコピー、今木オサムのスキルモノマネを封印したが誰も気が付いていないようだ。

これで、積年の恨みを晴らした感じがしてスッキリする。ざまーみろである。流石に全部封印は悪い気がした。魔物に直ぐに殺られては目覚めが悪いし残しておく事にした。

クラスの他の子のステータスを見ると魔法と攻撃スキル•防御スキルの組み合わせをほとんどの人が持っていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る