クラスの嫌われ者の俺が最強だった。でも異世界ではのんびり暮らします。

@onetsurita6369

第1話カツアゲされお腹を打たれ痛みに耐えて教室に戻ると魔法陣が教室いっぱいに広がり、外にいた自分に女の子が抱きつき巻き込まれる。

俺は渡辺ヒロト、現在中学1年生の13才身長が130cmのチビでニキビ、吹出物、臭い、運動音痴、デブ、人間不信、オタク、頭が悪い、やる気ゼロ、口下手でドモリが酷く弱気な俺はクラスではボッチである。

両親は、交通事故で5年前に死に別れて、親の持ち家で両親は生命保険を掛けていたらしくある程度の纏まったお金が入って来ていたが、後継人の親戚の人が家に住み付き、親の財産を狙っていた。

気弱な自分は何も言う事ができずにいた。

そんな親戚の人でさえ、自分を毛嫌いしていた。

「お前からは死人のような匂いがするんだよ」

そう言われていたが自分は必ずお風呂は毎日2回朝と寝る前に入っていたが、自分の身体からは腐臭の様な匂いがしてどんなに身体を磨いても取れることがなかった。

そのせいもあり、ボッチで学校では典型的なパシリ、金づるになっていて、今もトイレでクラスのワルの逆木ベルトと子分の合間ジュンジと今木オサムそれと、学級委員の中村コウジらに腹を殴られお昼の食事代の持ち金の400円を巻き上げられた所である。

「チッ、これっぽっちかよ。明日は4千円持って来ないと殺すからな。」

学級委員もワルの仲間だから先生に何を言っても誤魔化されるだけでコッチが悪者にされたこともあった。しかもその後の仕返しで更に酷い目に合ってしまった。

学級委員の中村コウジは頭もよく家は金持ちルックスも良く、人前では正義感ぶっているが、裏ではワルとつるんでいて、女子生徒のヒーロー的存在で何時も女子を周囲に侍らせていた。

あいつ等は、顔は殴らない。証拠が残りバレるからである。

授業の鐘がなり殴られた腹の痛みと空腹に耐えながら重い足取りでクラスに戻ろうと入り口のドアを開けたときだった。

”きゃー“とか”うおおおー“とかの悲鳴の様な声が響き渡り、教室内の床が青色に光り、教室いっぱいの魔法陣ができ、自分はその魔法陣の外側に居たのだが、パニックになった女の子が自分に抱きついて来て、自分にも青色の光が包み込み自分含めてクラス31人全員消えてしまう。

気が付くと白い霧が掛かった空間にクラス全員がいて、自分に抱きついて来た女子は「ゴメン」と言って戻って行く。

「ここはどこだ」「どうしてこんな所に居るんだ」「俺は死んだのかな」「やべーよ、やべーよ」とかクラスの皆は口々に不安を取り除こうとしている。

自分は、隅に行ってまだ痛む腹を抑えて座り込んでいた。

暫くして、中央に光る玉から女神様が現れた。

「私は時空神ナターシャ、貴方達は異世界召喚され、時空を漂っている所を私が捕まえました。

貴方達を助けよう、戻そうとしましたが既に完全にロックオンされていました。

その為、向こうの方の力が強く、又邪魔も入りました。その為異世界の神を調べた所、召喚に力を貸した異世界の神は生まれたばかりの3級の神のため、大した力を授ける事ができません。

よって、今の力で異世界へ行っても無駄死にするだけですので、貴方達全員に何等かのスキルを与え向うの異世界でも生きていけるよう支援をしようと思います。

全員に言語理解とアイテムボックス(小)と欲しいスキルを2つ与えます。これでどうにか向こうでも頑張って下さい。

1人の女の子が「あのう異世界とはどういう所なのでしょうか?」恐る恐る質問をすると、それを遮って逆木ベルトが言う

「ふざけるなよ、元に戻せよ。てめぇは神様なんだろうが」

「そうよ、勝手に連れて来られても困るわよ」

「そうだそうだ、約束が有るんだよ。早く帰らないと困るんだよ。」

積を切ったかのように女神様に罵声を浴びせる

「申し訳ございません。今は帰す事ができません。それに貴方達を止めて置けるのも後少しです。貴方達が行く異世界は紀元前、前の魔法と剣で魔物と戦うような所です。そこで生き抜く為にスキルを与えようと思います。スキルが欲しい人は1人ずつここに並んでください。」

「並ばなきゃどうなるのよ。」

「並ばなくても強制的に異世界にロックオンされて引っ張られている為、何も持たずに異世界に行く事になります。」

それを聞いて皆、渋々1列に並び、自分も1番後ろに並んで様子を見ると、女神様が1人1人に左手を頭に当てると光が頭の中に入って行き、終わると”フッ“と消えて行く。

異世界に行ったのだろう。

自分の番が来た時、女神様が

「えっ、ウソ、30人じゃないの」と困った顔をしているので

「あ、あ、あの、あのう、ど、ど、どうか、しましたか?」とドモリながら聞くと

「異世界で生き抜く為の有効なスキルは全部与えて、クズスキルしか残っていないの。」

「な、な、なにが、の、の、残って、い、い、いますか?」

そう言うとスキルの残り5千程を見せる。

「こっ、こっ、これ、1つはまっ、MAPにします」

もう1つは1番後ろの方に、【合体】と言う

面白そうなスキルを見つけ

「も、もう、1つは、こ、これ、これにします」

女神様かそれをマジマジと見つめてから

「これは、エクストラスキル、これが残っていたなんて貴方は運が良いですね。そのドモリだと、異世界で話をしたり、魔法を使ったりが厳しいので、治しておきますね」

「えっ本当ですか。あっドモリが治っている。」

嬉しさで涙が溢れ出て来る。このドモリのせいで人との会話やコミュニケーションが取れず馬鹿にされ苦しんでボッチになった一因なので、とても嬉しい。

「有難う御座います。とても嬉しいです。助かります。有難う御座います。」ドモラずに言える事に只、只感謝しかなかった。心底嬉しい。

「貴方は礼儀も正しいので私の加護も付けてあげましょう。これで、私の時空魔法も貴方は使える事になります。」得した気分である。

その時、女神様の側に人形の白く光る魂が現れる。

「貴方は異世界を救出する為に地球から派遣された異世界勇者のゲンゴロウさんではないですか。」

異世界も色々在るらしい。

「はい、私が行った異世界を救い幸せに102才まで生き天寿を全うしました。女神様私は天国へ行くのですが、向こうで得たスキル等は天国へ持っていけませんので、提案なんですがこの方はこれから、異世界へ行くと見受けられます。

天国へ持って行けないスキルをこの方に譲っても良いですよ。」

「そうね、調度エクストラスキルの合体を持っているから可能ね。貴方も有効なスキルは必要でしょうから、合体を使ってみましょう。」

「はい、有難う御座います。」

「但し、貴方の合体のスキルはLVが1しかない為、合体の時間は5秒しかありません。気を付けて素早く欲しいスキルを指に当てながら、貴方自身のステータスまでナゾって移してください。

では、時間も無いのでやって見てください。

やり方は、相手の右手の小指に貴方の右手の小指を絡ませて”合体“と言えば合体します。

では、やって見てください。」

言われた通りに、異世界勇者のゲンゴロウさんの右手の小指に自分の右手の小指を絡ませて「合体」と言うとゲンゴロウさんの魂が前から来て自分に重なってしまう。

女神様が「ステータスオープンと言って欲しいスキルを指で動かしてね。」

「はい、分かりました。ステータスオープン」

相手と自分のステータスとスキルが表示される。

時間がない為、右手と左手の指10本で目に付いた有効そうなスキルに指を当て自分のスキルに移したら女神様がビックリして

「ウソ、指1本じゃなくて、10本も使うの」

しまった、欲張って10本も指を使ってしまったと思っていたら、5秒たち合体から分離しゲンゴロウさんの魂が自分の身体から抜け出てしまう。

「あのー、不味かったでしょうか」

「•••••やってしまったのは、しょうがないわね。私も説明不足だったし」

ゲンゴロウさんは「良いんですよ、どうせ天国には持って行けない捨てるスキルですから。それからこれもどうぞ。」と言って刃のない柄だけの剣を渡して来る。

「貴方なら使えるはずです。アイテムボックスにでも入れておいて、後で使ってください。」

そう言うので受け取って、アイテムボックスに収納と思うだけでアイテムボックスへ入っていくのだった。

「どうやら、時間の様ね。頑張ってきなさい。」

女神様がそう言うと”フッ“と視界が変わり薄暗い石造りの地下の祭壇前に出る。50畳程の広さがあるが時間の差が有るのだろう誰もいない。

隅に行きステータス確認の為「ステータスオープン」と唱えると

渡辺ヒロト 男 13才 人族 称号=異世界勇者 

加護=時空神ナターシャ様、聖白神ルンバ様

状態=良 職業=学生 LV=0 HP=15/15 MP=300/300 力=5 魔力=180 知力=7 敏捷=5 防御力=5 運=20

スキル=言語理解、アイテムボックス(無限収納•時間停止)、物理攻撃耐性、MAP、索敵、全異常耐性、回復、白魔法、身体強化(小)

固有スキル=時空魔法LV=0、限界突破、【神速剣】、魔力操作、ステータスフェイク

エクストラスキル=合体、【大賢者】、神眼、魔法倉庫、{呪いの輪廻転生}

となっていて、チート能力のオンパレードではあるが、内気でオタクで争いが苦手な俺は戦闘とか嫌なのでステータスフェイクで次の様にした。

渡辺ヒロト 男 13才 人族 称号=間違われた異世界人 状態=良 職業=学生 LV=0 HP=10/10 MP=10/10 力=5 魔力=6 知力=7 敏捷=5 防御力=5 運=20

スキル=言語理解、アイテムボックス(小)、回復、物理攻撃耐性

この様に書き換えておく。

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