もし、再び出逢えることがあったなら、漱石さんの言葉でなく、あなたの言葉で伝えてほしい。
文章としてはこれのほうが綺麗ですけどね。ドッチヤネン
あのときああすればよかった、という思いは多すぎるくらいにありますね。
後悔するほどではないけれど。
作者からの返信
さすがに主人公も、実際に再会したのならあの言葉や近い表現は使わないと思います。
月。あなたは聡明な月。
月に焦がれた私は想う。
あの日からずっと。
今も月は美しいと。
などとは伝えないでしょう。
美月さんも反応に困ること間違いなしです。
きっと、たどたどしくも自分の言葉で伝えますよ。
主人公もあのときああすればの『もし』は考えても、後悔はしていないのではないかと思います。
今、小説を書いて美月さんに届けよう。
そこに辿り着いたのは、今の人生を歩んだからなのですから。
切なく繊細なストーリーに揺さぶられました。
また、綴られる文章もとても美しく、憧れます!
自分にも、もう人生が交わることなどないとわかりつつ、しかしその人のことが心に残り続けて消えない…という存在に覚えがあって、読みながら勝手に気持ちを重ねてしまいました。
素晴らしかったです!
作者からの返信
ええええ。
焼きおにぎり様の文章も、読みやすくて素敵ですよ。
まだまだ拙い私ごときに憧れなくても、大丈夫です。
焼きおにぎり様の某作品を読んだ際、女神のご友人様は美月さんに似ているなと思いました。
ふふ。妙な偶然ですね。どことなく嬉しいですが。
心に残り続けて消えない人。
私たちにとっては思い出というだけではなくて、それもまた書く原動力のひとつですね。
書いていきましょう。
たくさんお褒めの言葉をいただいて、どうもありがとうございます。
焼きおにぎり様の素晴らしい作品を、今後も楽しみにしております。
切ないですね。あと一歩の勇気!……なかなか後ろめたい思いでやきもきしてしまう気持ち…わかります。今度会った時のためにイメージトレーニングしてます、私は。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
主人公が話しかけて、何かが変わったかどうかは分かりません。
でも、話しかけていたのなら、あるいはこうして再び小説を書くこともなかったのではないでしょうか。
後ろめたい思いとそこからくる行動も、きっと悪いことばかりではないはず。
そして、小説という文が届いてのささやかな再会を願いつつも、次なる実際の再会があったとしたなら主人公はどうするのか。
当たり前の再会はできないとしている主人公ですが、くさぶえ様のようにイメージトレーニングはしていて、話しかけることができるかもしれませんね。
いずれの再会にしても、今度こそ美しい月に届くように。
拙作をご覧頂きありがとうございます。
「僕」の心境がリアルに描かれていて、引き込まれました。
そしてなんとも物悲しいラストが哀愁を誘ってくれますね。
素敵な作品をありがとうございます☆
作者からの返信
いえいえ、面白いので読ませていただいているだけでございます。
こちらこそ、お読みくださってありがとうございます。
心境がリアルで引き込まれましたか。嬉しい限りです。
物悲しいラストが哀愁を——。
「僕」が美月さんと再会して何かが始まる、なんてことはなく終わっていますからね。
いつか「僕」の小説という名の文が美月さんに届いたとしても、美月さんは文と思うことなく僅かに懐かしんで微笑むくらいなのでしょう。
それでも「僕」には十分なのだとは思いますが、確かに少し物悲しいですね。
こちらこそ、素敵なコメントをありがとうございます。
この小説自体が、ラブレターのようだと感じました。いや、文(ふみ)か。文章や手紙ではなく「文」と表現するところに、まさしく昔の日本でやりとりされていた「恋文」のような印象を受けます。
主人公はいろいろと、美月さんに気後れしていたのでしょうか。文章力、成績、就職。
美月さんはそんなことは気にしないだろうと、わかってはいたのですね。でも、それでも…うーん、切ない。
昔はわからないけれど、今のきみの文章は、月のように美しい恋文だよ、主人公くん。
作者からの返信
どうして「文」という表現にしたのか。タイトルを読んだときの語感がよかったこと。主人公の高校時代はメール(メッセージアプリではない)、あるいは紙の手紙でやり取りすることも少なくない時代であったこと。などであったと思いますが、意識的になのか無意識だったのか私の心にあったものの答えを、三奈木様が言い当ててくださったのかもしれません。
そうか。この小説自体もまた、文であったからなのか。
主人公がこれから書いていく小説は、美月さんへの文でもあるのだろうというような表現は返信コメントでしています。
しかし、この小説はその文に含んでいるようで含んでいないような、そんな心持ちでした。主人公と同調した結果、美月さんへの心情が語られている本作に対して、文とするには気恥ずかしい深層心理でもあったのかもしれませんね。一番、文らしい小説であるのに(笑)
大切なことに気付かせていただき、ありがとうございます。
その文は恋文。恋と呼べるかも分からない淡い思慕ではありますが、届けたい想いがあるのなら、確かに恋文なのかもしれません。
気後れしていたでしょうね。相手が気にしなくとも、主人公は自分の中での対等でありたかったのでしょう。でも、何一つとして及ばなかった。一つでも渡り合える何かがあったのなら、美月さんとの関係性や主人公の行動は何かが違っていたのかもしれないですね。
三奈木様の最後の一文、文を読んで主人公はきっと涙を流していることでしょう。
主人公共々、深く感謝申し上げます。
こんばんは。お邪魔しております。
「月はずっと綺麗」……この言葉に、主人公の想いが詰まっている様に思いました。
きらきらとして、思い出すと少し胸が痛むような淡い気持ちが、彼の心には変わらずにあるのでしょうか。そして、もしかしたら、美月さんにも……。
とても素敵なお話を、ありがとうございます。
作者からの返信
おはようございますも過ぎて、こんにちはですみません。
「月はずっと綺麗」
そうですね。主人公の想いは、この言葉に集約していると思います。
思い出すと少し胸が痛むような淡い気持ちは、主人公には間違いなくあります。
美月さんは、どうでしょうか。
人としては卒業アルバムに書かれたことが全てで、主人公を変わった人くらいにしか思っていなかったような気がします。主人公が当時書いていた小説、文章にしても、自身の洗練された文章からすれば見劣りするはずのもので、どう思っていたものか。
高校時代ですらそのような感じだったとしたら、終盤に主人公と同様の気持ちを抱いている可能性は低いです。
でも、遠部様に思っていただいたように、もしかしたらもあるかもしれませんね。彼女の心の内は描写されていないのですから。
こちらこそ、素敵なコメントをありがとうございます。
コメント、失礼致します。
距離感の絶妙な切なさに、こちらの胸がぎゅっとなりました。
個人的な考えですが、後悔はした方がいいと思っていて。
やり遂げてしまった場合、過ぎた時に残るものが少ないのですが、「出来なかった」記憶というのは比較的残り続けると思うのです。
だから、「次はこうしよう」という風に考えられるんじゃないかと。
なので、この主人公が描く物語は心の中に美月さんがいる限り、ずっと続いていくのだろうなと感じました。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
距離感が絶妙でしたか。心に響いたものがあったようで、嬉しい限りです。
出来なかった記憶は残り続ける。
心の中に美月さんがいる限り、ずっと続いていく。
なるほど。これは、そうでしょうね。
主人公も美月さんと出会い、文を交わせなかったからこそ、今になってまた小説を書き出したところもあるでしょうから。
当たり前の再会はできない。けれど、小説を通して再会ができたのならという一縷の望み。一方通行かもしれない一通の文。
届くまで……、届いたとしても、主人公と主人公が描く物語は続いていくのだと思います。きっと、もも様がお感じになったように。
他でも書きましたが、相手が興味を持つことが大事です。私は、カクヨムで書いていることを年賀状等で書いたことがあります。なしのつぶて、かなり食らいました。てててて。笑笑
新規登録してログインしないと見れないって、最近知りました。
まあ、そりゃそうでしょ。
詰まり、LINEやインスタグラムやる時は出来た儀式を通れないってことは社交辞令なんですね。
私は、カクヨムで書いた作品の多くを、9つのサイトに転載しています。最近、YouTubeのチャット仲間2人がノートに転載したものを読んでくれています。
本文の内容から少し離れましたが、私はその二人にも、カクヨムの仲間にも感謝しています。
半世紀前、半年かけて書いたシナリオもどき。誰もちゃんと読んでくれませんでした。完読した上でならまだ自分を慰められたけど、途中まで読んで感想(罵倒)されました。
たとえ読みとばしでも、最後まで読んで欲しいですよね。
私は、最後まで読めなかった場合は、感想書かないことにしています。
いつも応援ありがとうございます‼️
これからもよろしくお願いいたします‼️
作者からの返信
そうですね。興味を持っていただくことが第一ですね。自分でも意外でしたが、この作品はそれに大いに貢献しているのではないかと思います。
社交辞令、まぁ多いですよね。体感ですが、書くや読むを日常している人でないと、積極的には読んでいただけないような気がします。
ちゃんと読んでくれないうえに罵倒は辛いですよね。最後まで読んでほしいこともよく分かります。せめて、最後まで読めなかった理由でも教えていただけたらという思いです。
最後まで読めなかった場合は、感想を書かない。
↑
おお。ということはこの作品を最後までお読みいただいたからこそ、このような熱いコメントをいただけたということですかね。どうもありがとうございます。
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。
コメント、お邪魔します。
本屋さんで見かけたそのとき、声をかけようかと思いつつ、気後れしてしまって声をかけられなかった気持ち、わかります。
人生で、自分が十分に力をつけていない、落ち着いていない。と感じているときには、思い切った行動はできないものですよねー。
セピア色の忘れられない思い出になっていくのも、いいかもしれません。
作者からの返信
コメント、受け取りました。
性格の問題が大きいでしょうが、いくつになっても小さなことに囚われてしまうものですね。
作中の主人公であれば、次があるのならあるいは動けるのかもしれません。作者である私であれば微妙ですが(笑)
セピア色の忘れられない思い出。表現がすてきですね。優しい世界が広がっていくようです。
澄んだ気持ちにさせていただいて、ありがとうございます。
初めまして。夜分に失礼いたします。
しんみりした雰囲気を纏った、良い作品と感じました。
ところで、最後の一文「あの時も、今も、月はずっと綺麗で美しい」を読んで、感じたことなのですが……。
この一文はつまり「僕にとっての高校時代の美月さんは、変わらずに美しいままである」という意味で捉えたのですが、どうでしょうか?
「月」がずっと綺麗で「美」しい。美月さんの名前が分割して挿入されているので、そういった意味かな?と穿った見方をしてしまいました。
また、高校卒業後に二人は再会していないようなので、おそらく主人公の僕の頭の中にある美月さんは高校時代のまま。そこから、上記の推測が成り立ちそうに思えました。
私の勝手な推測ですので、特に意味がなかった場合には遠慮なく「違います」と言っていただいて構いません。
最後になりますが、素敵な作品をありがとうございます。
作者からの返信
初めまして。どの時間でも構いませんよ。
あの時も、今も、月はずっと綺麗で美しい。
三つの意味を含ませています。
・言葉そのままに、空に浮かぶ月はずっと綺麗で美しい。
・荒川様の推測にあるように、美月さんはずっと綺麗で美しい。
文章に月と美しいが入っているのは、そのことを示唆しているというのもお間違いないです。
ただ、高校時代の美月さんに限定してのつもりはありませんでした。卒業から数年後に久し振りに見た美月さん。そして、それから更に長い年月が過ぎても、きっと美しいままだろうという主人公の想いでした。
『今でもあの時の君は』だけでなく、言葉通り本当に『あの時も、“今”も』という感じです。
・今夜は(も)月が綺麗ですね。
有名なアレですね。とはいっても、愛の告白と呼ぶにはあまりにも淡い想いなのですが。愛どころかおそらくは恋ですらない、ささやかな思慕。その気持ちをもって「あなたをお慕い申し上げております」といったところでしょうか。もちろん、あの時からずっとです。
読んでいただいたうえにコメントまで、どうもありがとうございます。
推測や考察をするのもされるのも好きで、こういった文章のやり取りができたこともとても嬉しく思います。
※ 申し訳ございません。少しだけ追記しています。
こんばんは。初めまして。
こんなに短い思い出の文章なのに、人生の様々がいっぱい詰まっていますね。胸が疼きました。
きっと主人公も美月さんも素敵な小説を書いていたでしょうに、作風が違っていたとしても、少し話してみれば良かったのに……と思います。
しかし、そうならずに、ただ小説だけで隣り合って同じ時代を過ごしてきた静けさが、グッときます。これこそ青春のリアルな姿だな、と。
また他人はうまく行っていても自分の情けなさでその後も話しかけられなかった気持ちもすごくよくわかります。
素敵なお話でした。
作者からの返信
初めまして。
読んでいただいたうえに応援コメントまで頂き、心より感謝申し上げます。
少しでもお心に留まったのなら、嬉しい限りです。
少し話してみればーは、本当にそうですね。主人公も崇期さまのコメントのような素敵な言葉をもらえたかもしれません。
話すことも出来なかった姿こそが、主人公の青春だったといえばそうなのですが、ね。
その後は『いい大人がそんなこと気にするなよ』な件ではあるのですが、性格でしょうね。
主人公の気持ちになって読んだとしたなら、その空いた心の穴が埋まるようなコメントでした。
ありがとうございます。
私が主人公の立場だったら、あの時こうすれば――といった気持ちのほうが勝ってしまい、クヨクヨする時間が長引いてしまっていたかも知れません。
彼が学生時代、もしくは一度本屋で見かけた時にアクションを起こして、深い関係になれていたなら、今の彼の文章は無かったのかも知れない。
見上げた空に映る月も、まともに見れなくなっていたのかも知れない。
もしくは隣に月が美しいままあったかも知れない。
そんな〝もし〟が起きなかった世界の彼の、美月さんに対する想いが伝わる切ないというか、サウダージといいますか、不思議な気持ちになれる面白い作品でした。楽しかったです。
美しい月、美月さんにもし彼の小説が届いたと知れば、いったい彼はどんな顔で喜ぶのだろうかと妄想してしまいます。
作者からの返信
主人公にとって、美月さんは決して触れられない月のような存在であったのかもしれません。
だからこそ、どこか納得済みで後悔の気持ちも強くなかったのでしょう。
あああああ様はクヨクヨする時間が長引くのだとしたら、相手との存在は近く、もしもの世界が十分実現可能であったということかもしれませんね。
もしもの世界。
分岐のその先。
私も考えますが、お互いにあの作品の影響もあるのですかねぇ。
隣に月が美しいまま
↑
美月さんが隣にいるということですよね。
すてきな表現ですね。その二人の姿も美しくみえます。
サウダージとはまた、実にうまい表現をなさいますね。
しっかりと読んでくださったことが、伝わってきます。
ありがとうございます。
そして、楽しんでくださって何よりです。
深い関係にはならなかったからこその、文章と決意。
見上げた空に映る月が今でも綺麗だからこその想い。
それらが集約した彼の小説が届いたとしたなら——。
「——くん、まだ書いてたんだ」
「うん」
そっと、微笑むのではないでしょうか。