第14話、なら逃げるしかない

どうしてこうなったのかそれは雅也たちと別れてから向かった部屋でとある罠に掛かってしまったというのだ。



それは女体化と言うやつで二人は女性になりつつもなんとかしてここを突破すれば何とかなると思っていたが突如にサキュバスの群れに襲われてしまったらしくそのまま捕まってから色々と女として教えられてと言うのだ。



そうして快楽に溺れているとだんだんと体も心もサキュバスになってきてしまったけどそれが楽しくなってしまったらしいところまで聞いて俺はこっそりと逃げ出した。



完全に話に夢中になっていると周りが見えなくなるのは変わりはないなと思いつつモンスターになってしまった親友を助けることはできないなと悲しくなりながらも逃げた。



「と言う訳で私は偉大なるお姉さまの妹となったのだけど雅也も一緒に私達と同じ様にサキュバスになってくれるかしら?だって、私達は親友でしょう・・・っていないーー!!??いつの間にか逃げていたのですけど、人の話は最後まで聞きなさい」


「私もせっかくの勧誘話を用意してきたのに逃げるなんてあの雅也!絶対に私達と同じ様にサキュバスにしてから弄んであげるからね」



私達はそうしていつの間にか逃げ出した雅也の行方を探し始めたけどそんなに遠くは逃げていないと思っていたけど見つからずにモンスターの中でも鼻が良いモンスターに雅也の匂いを嗅いで追撃をしてもらうことにした。



そうして辿り着いた先は大きな河でしまったと私達は逃してしまったかと落ち込んだけどでもどうせ逃げると言っても人間の街に向かうのは知っているからそんな掛からずともまた会えるけどね。



それにしても先程の雅也の表情には今まで感じたことがない感情が湧き上がってきていた。いつもはとても強気で人間やドラゴンみたいなモンスターに強い雅也があそこまで怯えている姿を見ることができるなんて・・・思い出しただけでもゾクゾクしてしまう。



そしてそんな雅也を私色に染めたいとそんな思いが強くなっていた。なんせごみ拾いスキルは予想よりも有能なスキル事がわかり私、成富・・・いや私、ナナリーと豊城、ロキアちゃんと共に向かえばすぐにここ世界ぐらいは征服できるわ。



その時に雅也はどんな表情を見せてくれるのかしら、今から楽しみで仕方がないわ。それにしても雅也の危機察知能力には呆れるほどに凄いわね。



あれ程に用意していた罠を全て回避して逃げるなんていくら幼馴染だからと言ってもこればかりは驚きを隠せないでいたわ。



まあ、それで雅也を余計に同族にさせたくなったのだけどね。今の内よ、時間はかかるかも知れないけど迎えに行くからね。



そうして私達は行動に移し始めるのだった、手始めに王城を制圧したのでその次にこの世界でも賑わっている貿易拠点でも向かってみようかしらもしかしたらそこに雅也がいるかもしれないからね。



フッフッフ、とても楽しそうな事になりそうね。

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