第7話、VS奴隷商人たち

僕たちはアイスワイバーンをテイムしてとりあえず拠点に帰り今日は周りを整理しようとしていた時に豊城が何か感じたらしく草木に隠れてと言って隠れた。アイスワイバーンも岩陰に隠れて様子を見ていた。



そうすると馬車が目の前に通り過ぎようとして現れたのである。本当に奴隷商人みたいで馬車の中に多くの奴隷らしい者たちがいた。



その中にファンタジーではある意味お約束とも呼べるエルフなどの異民族もいたのである。エルフを見た瞬間に僕はとても嫌な予感に襲われてしまった。



豊城は昔からエルフが大好きでエルフがヒロインのアニメは全て見ているぐらいに好きなのである。その為にこのような場面に遭遇したら命を捨ててまでも戦ってやると言っていたのだ。



無論、あの目はマジだと思っていたのでこれはと思いで雅也の方を見てみると諦めて戦うぞと静かに言って雅也も理解をしていたのだ。



その時に豊城が野郎ぶっ殺してやるーーー!!!と言って叫びながら飛び出したので僕は隠れながら相手を射撃して雅也は隠れる事もせずに豊城共に飛び出して行った。



「へっへっへっへっへ、おじさん達いいもの持っているじゃないか、有り金全部頂こうか!!」



明らかに敵側が言いそうな台詞を言って笑っていたけど明らかに敵みたいな顔になっているからね雅也と言いたかったのだけど隠れているので見ているだけにした。



「お前ら、こんなに可愛いエルフたちをこんな目に遭わせておいて生きて帰れるなと思うなよ!!!」



豊城はとても珍しくやる気満々で言葉を出していた。それでもやはり奴隷商人だけに護衛は用意していたのですぐに護衛たちが雅也と豊城に襲いかかってきた。



それでも二人はとても戦いに慣れているのかすぐに護衛たちの攻撃を避けて反撃をしていた。



二人ともまるで無双ゲームみたいに敵を倒しているのですけど僕はここから敵の商人を逃さない為に商人の腕を狙いに定めた。



逃げたら大変だから逃げるために馬車を動かす腕を封じろうとして草木から射撃をした。そうして逃げようとしていた奴隷商人の腕にに弓矢が刺さり痛みのあまりに叫んだのである。



それを見ていた雅也はお見事と言って褒めてくれたけど後はと思いでアイスワイバーンのアイスブレスと僕の氷結魔法で馬車の車輪を凍らせて完全に動きを止めた。



そうして僕とアイスワイバーンは草木と岩陰から飛び出して奴隷商人を捕まえようと動き出した。



しかし、護衛傭兵の中に桁違いの力を持っている傭兵が現れたのである。その実力は雅也と豊城の二人で互角と呼べるぐらいに接戦をしていた。



「あんたやるね、俺と豊っちの二人で互角とは余程に名声がある傭兵だろうな」


「お前たちこそだ、こう見えて我はかつては英雄とも呼ばれていた事もあるのにこんな賊二人に互角とはお前たちこそ何者だ」


「自分はエルフ大好きなただの公務員だー!!雅也、息を合わせろ二人で戦わないとこの男に勝てない」


「了解、豊っち!さあ、俺と豊っちの連携攻撃をどこまで耐えられるのかな。行くぜー!!」



そうして雅也と豊城の連携攻撃を繰り出してきて見ている僕からも本当に息がぴったりな攻撃をしているなと思ったけど相手はそれも跳ね除けてむしろ反撃をしていた。



このままでは二人が危ないと考えた僕はすぐに弓矢を取り出して相手の腕に弓矢を連続で放った。



やはり相当の腕の傭兵だったので1つ目の弓矢は避けられてしまったけどやはりそう避けたかとその先にもう一つの弓矢が時間遅れで放たれていたので避けきれずに腕に命中させた。



良し!僕なりに援護をしてあげたよと言うと雅也と豊城の二人は二人して同じ事を思うのだった。



成富はチートを貰わなくても既にチートみたいな力があるような気がすると珍しく同じ時に同じ瞬間に思うのであった。



しかし、凄腕の傭兵が負傷したことは好機なのは間違いなかったのでここで雅也と豊城は猛攻をかけて勝負を決めに向かった。



ここで決めないと負けてしまうのは僕たちだと二人も理解しているので全力で猛攻していた。



そして相手も流石に命が大切だお思ったのか逃げ出してしまったのである。依頼人であろう奴隷商人はおい待てと声を出していたが傭兵たちは一目散に逃げてしまうのだった



そうして残ったのは奴隷商人たちとその奴隷商人が持っている奴隷たちと僕たちだけとなった。



奴隷商人たちは命乞いをして助けてくれるようにお願いをしてきたのだけどここで豊城がエルフを奴隷にする者なんかに慈悲など必要はないと言って持っている武器で振り下ろして殺そうとしたけどそこで意外な人が意見をしてきたのである。



「豊っち、ここは俺に任せてくれないか。この奴隷商人たちを殺さずに納得して貰うように話し合いをするからさ」


「はあ!?こんな連中らに話すことはなどないだろうが気でも狂ったのか雅也!!」


「良いから黙って言うことを聞かないとキスをするよ」



それを聞いた瞬間に豊城は雅也からもの凄い勢いで離れて奴隷たちの所に向かった。僕はと聞くと雅也は俺一人でこの商人たちと話し合いをしたいから豊っちの所でも向かっていてほしいと言われた。



何を話すつもりなのであろうかと思いながら僕とアイスワイバーンは豊城の所に向かった。



それを見届けた雅也は一人になったことで不気味な笑みを浮かべながら話を始めるのだった。



「俺は貴方たちが奴隷を売っていることに関しては何も仕方が無いと思っていますよ。だってそれで貴方たちの生活などになっているのですからなので・・・商いの話をしましょうよ。手始めにここにいる奴隷たちを全てお買い上げをしたい。今はお金がないから物資の交換になるけど奴隷たちを全て売り払っても釣りが来る品物だと思うけどどうかな」



そうして雅也が取り出した物を見て商人たちは驚きを隠せないでいたがここにいる商人のリーダーはすぐに商人の顔になり雅也と真剣に商いを始めるのだった。



その頃僕たちはアイスワイバーンを引き連れて奴隷にされている人たちを助けようと動き始めていた。



その中で僕が気になったのは獣人族なのであろうロングヘアの銀髪している狼耳と尻尾を持っている美少女であり豊城はまさしくこれこそエルフと言うばかりの女性に対してそれぞれ声をかけるのだった。

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