第6話、3人での行動

さて、いつも戦闘民族みたいに戦っている雅也がダンジョン攻略は早すぎるとして一度中断してまずは拠点をもっと頑丈にする事にレベル上げをしてからでも遅くはないと言われてしまった。



まさかあの雅也からこんなに的確な意見を言われる日が来るとはやはり異世界とは恐ろしい場所だなと僕と豊城はそう感じていた。



それでも理があるのは事実なので素直にそれに従う事にした。それと量にできそうか見ない部分とか僕のスキルごみ拾いとかで回収してリサイクルしてみないかと言われたので回収してリサイクルすると新しいスキルが増えたのである。



それも氷結魔法初級 氷結魔法中級の魔法系2つ、そしてテイムも獲得したのであった。本当に魔法が習得できて僕はとても嬉しいけど何を狩りをしたらそんな2つも獲得できたのかと聞くと雅也は答えた。



「そうだな、実は豊っちが先程に言っていたダンジョンとはまた違う場所を見つけてなそこから氷を纏ったワイバーンがいたから討伐してな、3体もいたから苦戦はしたけどなんとか倒してな。それを食べてみたのだけどこれが元の世界であるものに似ていたからきっと喜んでくれると思うよ」



そうなのかそれは楽しみだけどそれよりもワイバーンと戦っていたのしかも3頭同時に!?滅茶苦茶に危険じゃないかと言うと雅也は真剣な顔で本当に危なかったからこそダンジョンにすぐに向かうのは反対だと言うことらしい。



なるほど雅也には雅也なりの事が起きたからそう言っているのだなと思って待っていると今度は豊城が更に情報を持ってきたらしくそれらも話してくれた。



それは昨日から豊城が考えていた通りにここは裏商人達が使っている様子が見ることができた上にやはり奴隷商人だったらしく多くの奴隷を引き連れていた。



その様子を詳しく確認しようとして奴隷商人に雇われただろう傭兵と激突をしたらしい。なんとかして殺してその場から逃げ出すことができたらしい。



いやいや、二人ともさり気なく命のやり取りをしてきているのですけど僕には真似ができない事なので凄いなと思って素直に言うと雅也と豊城が呆れた顔をして話をしてきた。



「「いや、元の世界で理由があったとはいえ半グレ集団を相手に一人で数人をボコボコにしてアジトまで一人で潰した人間に言われてもな」」



・・・まあ、それはあれだよ。若い時の血の気の多さでついついやってしまっただけだからな。それにそれに関してなら二人のその後に報復してきた半グレ集団を3人で数十人ぐらい楽しんで倒していたよなと言うと雅也と豊城はそれはそうと言って楽しんで答えた。



全くもこの命知らずは・・・いや、それに関しては僕もそうかなと思って笑った。本当に仲が良いなと思いながら今日の報告を終えて明日はどうすると聞くと雅也と豊城が僕に対してやりたいことが起きたのではないかと気が付かれていた。



そう僕は先程の雅也の話を聞いてワイバーンがいると聞いたのでこのスキルテイムで仲間にしたいと既に考えており親友の二人には隠しきれなかったようだと思ってその通りだよと答えた。



そう言うとなら明日はワイバーンがいる所に向かってテイムでもしてみるかと雅也が言うと確かにこれで戦力が増えたら手札が増えるからたしかに確かめるためにも悪い手ではないなと話していた。



そんな事で明日は今日、雅也がワイバーンを見つけた場所に向かう事になった。正直に言って楽しみ半分、怖いのが半分だった。



ここはゲームなどではないから死んだら一環の終わりだと思っていると豊城がどうしたと言いながら心配をしてくれた。



僕はその楽しみにであるけど怖いかも知れないと言うとお前にも怖いというものがあるのだなと笑っていた。



そうしてどうでも良いことなど話して自然と明るくなり明日は良い一日にしようと言って僕たちは眠りについたのであった。



翌朝になり僕たちは雅也が昨日訪れた場所に向かって歩き出していた。雅也は昨日は一人だったけどこうして二人がいるなら思っているよりも簡単かも知れないなと余裕な表情を見せていた。



豊城も昨日の戦闘のおかげで自分もレベルアップしたから確かに前よりも楽かも知れないけど油断は危険だろと雅也を注意していた。



雅也は確かにそうかも知れないけど二人がいれば心強いからやはり油断と言うか楽しくなってきても仕方がないでしょうと言ってきた。



まあ、気持ちは分かるけど一応、競馬に向かうわけではないのだからねと伝えるとそれを聞いて二人が苦しむように頭を抱えて呟いていた。



「俺のソーフェニックスが勝つ所を見られなかった」


「自分はエルフプリンセスがG1を連勝するところをこの目で見られなかった」



二人ともかなり落ち込みながら呟いていた、いい加減に競馬のことは諦めろと言うと雅也と豊城がいいや、諦めきれるかと二人仲良く同時に言葉を出した。



本当に競馬好き過ぎるでしょうがと思いながら雅也が昨日にワイバーンが見た場所の近くまで辿り着いた。



そこは確かにワイバーンが出そうな雰囲気がある場所だなと理解をしたその瞬間に雅也が伏せてと叫んだので僕たちが伏せると空にワイバーンが飛んで僕たちを攻撃を始めていた。



そしてワイバーンを見た感想は滅茶苦茶に格好いいじゃないですか。あれをテイムするまで絶対に拠点には帰りませんからねと伝えると豊城がどうせそうなると思っていたよと諦めた顔をして答えた。



でも仕方がないよね、あれ程に格好いいワイバーンをテイムしないで帰るなんて普通に考えてありえないからねと言ってから雅也にも聞いてみると確かにそれはそうかもしれないけど意外と苦労はするよと言われた。



良いの?協力しなかったら二人の性癖をこの命が尽きるまで色んな人にバラすことになるけど構わないのかなと伝えると豊城は命をかけてあのワイバーンのテイムに協力しようと答えた。



けれども雅也は別に構わないよ、だって俺は滅茶苦茶に特殊だからな豊っちと言いながら豊城に抱きついて嬉しそうにしていた。



それを受けて豊城は近寄るなーこのホモ野郎がー!と投げ飛ばした。そうして投げ飛ばした方向にワイバーンがいて雅也はワイバーンと激突して地面まで落下したのだけどワイバーンがクッション代わりになりなんとか大怪我はせずに降りてきた。



そうしてワイバーンは気を失っているみたいでこれならば簡単にテイム出来るなと僕は喜んでいたが豊城はあのホモ(雅也)をなんとかする方法はないのかと言うと雅也がなら俺が女性になれば大丈夫的な事かなと言うと豊城は無理があるだろうがーー!!と叫ぶのだった。



そうしながらも僕たちはアイスワイバーンをテイムにする事に成功するのであった。

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