第5話、異世界の日々
そんな事もありながらも雅也は夕食の支度をして僕と豊城は寝所の改良をしていた。
当分の間、この辺で活動することになるので真剣に作っていると雅也が出来たぞと声を出して僕たちを呼んでいた。
方角に向かうとそこにはとても美味しそうな魚と野菜を煮込んだ鍋物が出来上がっていた。
相変わらずに雅也は戦闘民族くせに料理は普通に美味しいのだ。前から変だと思っていたけどこの異世界に来てからは助かったと思っていた。
なんせ僕に豊城は全くと言っていいほどに料理など出来ないからな、雅也には助かったと思いながら料理を食べ始めて話し合いなどしていた。
「今夜、木の枝など多く集めてリサイクルしたら板とか壁など作れたから廃墟にそれで補強すればそれなりに快適に暮らせるようになると思うけどやはり食材などが課題になるかもな」
「なら、成っち。氷魔法とかで食材が多く手に入れたら凍らせて冷凍保存とか出来ないかな。成っちの力があれば冷蔵庫に近い物が作り出せるかもしれないからさ頼める」
「なるほどそれは名案かもな雅也、自分も魔法は使えるからそこの心配はない。それと自分は明日からこの辺の地形など調べ始めることにする。何かとこの辺の地形を知っておけば役に立つと思うから、それでは明日はそれぞれが思うことをやるという事で決まりだな」
そうして明日の行動は3人バラバラに動く事になり僕はこの力で徐々に強くなれることが理解したので色々と回収しながらこの拠点を更に快適にさせようと決めたのである。
そうして疲れた僕たちは眠りについたのであった、翌朝は朝ごはんの為に雅也は一足先に起きて朝食の支度をしてくれていた。
メニューは近くにあった野草に食べられそうな昨夜狩りをした蛙のモンスターを血抜きなどしてしっかりとしたお肉を一緒に煮込んで味付けは醤油味に近い木のみなど見つけたらしくそれを潰して煮込んでいた。
相変わらずに料理の腕はどうなっていることやらと思いながら起きると雅也が元気そうにして話しかけてきた。
「成っち!おはよう、今は朝食の支度をしているから待っていて」
本当にいつも助かるというと雅也はいやいや、元を言えば俺が成っちを馬鹿にされて我慢できなくて王女を殴ったからこんな事になっているのだから気にしないでほしいと言われた。
でも僕があそこに滞在しても明るい未来はなかったのも事実だからなと少しばかりは申し訳ないと感じていたけど雅也が気にしないでほしいと言われたので出来る限りに気にしない方針で行く事にした。
そうしている間にも豊城も起きてから少し経過すると朝食の支度も終えて食べてから今日は拠点は僕で狩りなどの食材は雅也、地形など探索が豊城となり行動を開始した。
なのでまずは僕は近くにある木の枝、木材など回収しながら拠点の周りを歩いていた。そうしてリサイクルして板など完成すると拠点の補強して更に住みやすいように改良していた。
そうしながら内装とかもあれば便利だよなと思いながらちゃぶ台など作れないだろうかと考えながらしていると脳内で考えた品物は何となく材料が集まれば作れるような気がしていたので実際に集めることにした。
そうして集め終えるとリサイクルしてなんと完成してしまったのである。これならば色々と作れるぞと楽しくなってきた。
頑張れば頑張るほどに色々と作れるのであれば頑張ろるというものだ、それに木材を回収してリサイクルして出来たのは木の板だけでもなかった。
なんと植物の知識と言うスキルを手に入れて早速使って色々と見ていると植物が青いオーラを纏った物から赤いオーラを纏ったものなど見れてあれは何の違いなのであろうかと考えたが理解はできずに植物などの知識が高い豊城に後で聞いて見ることにした。
それとモンスターと遭遇などしてしまって大変であったけど念の為に弓などリサイクルで作っていたので木の上に登りそこから狙撃して倒した。
するとレベルアップしたのか前よりも強くなったような気がした。それとモンスターの死骸なども回収してリサイクルすると新しく毒耐性レベル1と新しくスキルが増えた。
これはかなり嬉しいな毒耐性はサバイバルの中ではとても大切な能力だからなそれともしかしてこれは魔法などで使ってくる相手を倒してリサイクルなどしたら魔法など習得可能かもしれないと思うと嬉しくなった。
近いうちに雅也か豊城の何方かについてモンスター狩りなどできたら良いなと思いながら作業をしている内に夕暮れになり流石に疲れたなと休んでいると雅也が多くの食材を手に入れながら帰ってきた。
「成っち、ただいま・・・って、かなり拠点らしくなっていない!?これならば雨風も普通に凌げるようになっているだけどよくここまで頑張ったな。それと比べると俺もそこそこ頑張ったのだけどな。でも今日は色々と作れるから楽しみにしておいてほしい」
そうかそれは楽しみにしているよと思いながら最後は豊城のみとなったけど少しばかり遅くないかと雅也に相談すると雅也は豊城は大丈夫だろう、昔から優秀だから俺と成っちの二人よりも豊城の方がなと言ってきた。
それはそうだけどなんせこの異世界だから何が起きるか分からないからと言っていた時に噂をしていたら豊城が帰ってきて現れたのである。
「豊城、心配をかけさせるなよ。ここは異世界のだから何が起きるかわからないからできる限りに早めに戻ってきて欲しかった」
「それは悪かったけど二人に大切な話があるのだけど雅也は料理を作りながらで構わないから聞いてほしい」
そう言うと豊城は真剣な顔をして話し始めた。それはこの近くにダンジョンらしい入り口を見つけたことにそこからモンスターたちが出入りしているのを見てほぼ間違いはないだろうと言ってきた。
マジでと思いながらその場所はと聞くとここら北西に当たる場所であった。しかもそこは巨大な山脈の入り口にあるようで大きさも計り知れないと伝えてきた。
なるほどなそれは確かに大きさも分からないけどせっかくの異世界なのだから探検してみたい気持ちはあった。
それに上手く行けば新しい力を手に入るかもしれないから余計に行きたかった。でもここでいつもはヒャッハーをしている雅也が信じられないことを話してきた。
「それは分かったけどダンジョンにすぐに向かうのは危険だから俺はやめた方が良いと思うな。確かに冒険心はあるけどこの世界のダンジョンなど知識も全くもないのにそこに向かうのは下手にすれば自殺行為になるからな。孫子の兵法書にも書かれてあったように敵を知り己を知れば負けることがないと書いてある。向かうとしてもまずは己の力を理解してからでも遅くはないのではないかと考えているけど二人はどう思う」
僕と豊城はびっくりした顔をしてからそんな事を考えられる知能があったのかと僕と豊城は同時に言うと雅也は失礼だなそれぐらいはあるからなと言い返しながらも料理を作るのだった。
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