第5話 引き回し生配信

彼はかなり疲弊していた。

無理やり辱めのポーズを何回とらされたうえに、全身を覆う裏起毛付きの肌タイツ、頭をすっぽり覆うマスクで何時間も密閉されているせいで全身汗まみれでベトベトする。

マスクの中も涎でべちょべちょするし、股間ももっとひどいことになっている。

少し休みたいのは山々だが、また肛門のディルドに責め立てられる。


(くぅ!そうか…またあれをしないといけないのか…)


彼はディルドの刺激に耐えながらも鏡の前に立ち、お尻を突き出す。

ドローンが部屋に入ってくる前はこのポーズなら振動が収まったことを知っているからだ。


(くっ…うぅぅ!振動が収まらない?なんで!?)


以前ならディルドの振動が収まったのだか今回はなぜか止まらない。

彼は焦りを感じると同時に、ディルドの振動によりどんどん性的興奮が高まり達しそうになっていく。


(はぁ…はぁ…なんでとまらない…?まずい…また…いっ!くぅぅぅ!)


彼は絶頂してしまった。度重なる肛門ディルドの責め立てによって彼の前立腺は敏感になってしまっており、以前よりも小さな刺激で絶頂してしまう体にされてしまっていたた。


彼はまた倒れこんでしまう。

肛門のディルドの振動がさらに強くなる。

絶頂させられたせいで立ち上がれずまた敏感になっている前立腺を刺激される。

負の連鎖に入ってしまった。


(なんで…なんで?どんなポーズをとればいい?一体どうすれば)


ディルドの振動が収まる条件が変わってしまったのかもしれない。

しかしどのようなポーズを取ればいい?そもそもポーズを取ればおさまるのか?

電光掲示板の数字は3。

あと一回絶頂させられてしまったら…焦りと快楽の渦で思考が回らない。

振動がどんどん強くなる。

大きな快楽の波に襲われる。


「むぅむぅ!むぐぅぅ!!」


彼はお尻を手で押さえながら激しく達してしまった。

掲示板の数字は2になる。

無情にもあの聞きなれた警告音声が部屋の中に響き渡る。


「ペナルティを追加します!」


横たわって悶絶している彼をよそに、部屋には2体のドローンが入ってきた。

そして彼を後ろ手にし手錠で拘束した。


(何をするんだ!やめろ!)


さらに首に首輪をつけられて鎖で引っ張られ無理やり立たされた。

抵抗しようにも腕が動かせず何もできないし、ディルドに刺激されているせいでまともに力が入らない。

彼はドローンに引っ張られて強制的に部屋から出された。


(やっと解放されるのか?いや、これは新た罰だ…一体今度は何をされるんだ…)


新たなペナルティへの不安が彼を襲う。


ドローンに首輪を引っ張られ、薄暗い深紅の通路を無理やり歩かされる。

後ろ手にされているうえ、高いピンヒールのせいでかなり歩きにくい。

しかも歩くとディルドが彼の前立腺をグリグリと刺激してくる。

あそこからはだらしなく精液を漏らしてしまう。

刺激に耐え兼ねて足を止めようとするとお尻をヘラのようなものでベチン!と叩かれる。


「むぐぅぅ!ふぅ…ふぅ…むぅ!」


それほど痛くはないが、叩かれた衝撃でディルドがさらに深く刺さり、前立腺が刺激されてしまう。


しかし今回のペナルティは肉体的な苦痛だけではない。


なんとこんな屈辱的な姿を彼の前後のドローンのカメラで撮影されているのだ。

その証拠に彼を引っ張っている前のドローンについているタブレット端末に、へっぴり腰になっての歩くバニーガールの正面と背面の姿が映し出されている。


彼はこの辱めに何とか耐えようとして猿轡をグッと噛みしめる。

これ以上絶頂してしまうとこの後さらなるペナルティが追加される…何をさせられるかわからない。


「ふぅ…ふぅ…んぐ…」


あれから何分立っただろうか。

彼の引き回しは未だに続けられていた。

ずっと歩かされているせいで着ぐるみの中はもう全身汗まみれだ。

息が上がっているせいで口からじゅるじゅると涎が出てしまう。

首元に巻かれているもこもこのファーは涎でぐっしょりになっていて、時折床に糸を引いた汚らしい雫が落ちる。

股間はもう言うまでもなくぬらぬらと厭らしい染みが拡大している。


(はぁ…はぁ…く!いったいいつまで…続くんだ…)


彼に限界が近づいていた。

しかし、ドローンはそんな彼にさらなる絶望を与える。


彼の前を行くドローンのタブレット、相変わらず厭らしく恥辱的なバニーガールが映し出されている。

画面の下側に何か字幕のようなメッセージが右から左に流れた。


「900人を超えました。1000人に達するとペナルティは終了になります。900人を超えました。1000人に達するとペナルティは終了になります」


(1000人?900人を超えた?何のことだ?)


ペナルティ終了の条件は1000人に達すること…なんの数字なのか?

彼は情報を得られないかと周りを見回すがとくに何もわからなかった。

タブレット端末の画面を注意深く見てみる。

ペナルティを受けているバニーガールの自分、画面下のメッセージ。

そしてよく見ると画面の右上に小さく「LIVE」の文字、右下にも小さく数字が表示されている…数字は大体890くらいから910を行ったり来たりしている。

この数字は何を意味しているのか?

画面の左上にはなにかロゴのようなものが小さく表示されている。


(はぁ…はぁ…なんだこのロゴ…どこかで見たような…え!?待て待て!これって!!)


彼はそのロゴを見て絶望に突き落とされた。

そう、このロゴは彼が先ほど恥ずかし写真を投稿させられたSNSのものだったのだ。

彼はこの瞬間に今の絶望的な状況を一気に理解させられた。

なんとSNS上で生配信させられているのだ。

右下の数字は同時視聴者数、つまり900人近くの人々にこの恥辱的な姿を晒されていることになる。

しかも視聴者数が1000人にならないと配信は終わらない。


(くそ!くそ!こんな仕打ち…くそ!)


彼は怒りに身を任せ、彼の前にいるドローンにタックルをした。しかしドローンはびくともしない。

そればかりか彼はドローンにぶつかった反動でバランスを崩し転んでしまう。


(はぁ…はぁ…ま、まずい!早く立たないと…うぅぅぅ!!)


肛門のディルドによる強烈な責め立て。

歩くことによって生殺しの状態で刺激され続けた前立腺。そんな彼にとってこの刺激は果てるのに十分過ぎた。


「んぎぃぃ!うぅん!!」


床に転がり、のたうち回り、情けなくビクンビクンと痙攣する。

強烈な快楽に飲み込まれ、疲労も相まって彼は気を失ってしまった。

皮肉にもこの後すぐに視聴者数は1000人を超えた。

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