もう一つの新たなデスゲーム

第54話 第2章 ペラープ編

私の名前はホムラ、夜遅くまでバイトをしそのお金で何とか大学に通っている。母親はとある宗教にハマってしまい毎日の様にその宗教にお金を上納していて、私の為にお金を使ってくれる事は一切無い。そんな母親に突然旅行に誘われた、不思議には思ったが私は軽い気持ちで着いていってしまった...



「お母さん、この船はどこに向かっているの? 京都旅行って言って無かった?」


「大丈夫よ、もうすぐ着くわ」


会話になってないじゃん...とホムラは思ったが口には出さなかった


(私達の他にも客は600人くらいいるし、危ない所じゃ無いわよね...)


船を降りるとそこにはおよそ80階建ての大きなリゾートホテルがあった


「わぁ...凄い」


「ね? 来て良かったでしょ?」


「うん、そうだね」


ホテルに入り受付で鍵を貰うと「12時に大広間に集合して下さい」と従業員に言われたのでそれに間に合う様にメイク直しをしていた。


「さ、ホムラ! 12時になるわよ」


「うん、もう行けるよ」



~大広間~

館長お気に入りの甲冑や鎧などが沢山飾られている少し不気味な場所だ。ホムラ達が来た時には既に客であろう約600人全員が来ていた...そして12時ピッタリに髭を生やした男が壇上にあがる


教祖「この度はペラープ宗教団体の慰安旅行にお越し頂きありがとうございます」


「ペ...ペラープ?!」


ホムラは辺りを見渡したが、驚いていたのはホムラだけだった。


「お母さん...騙したの?」

「...」


教祖「皆様には1週間私達の用意したゲームに参加して頂きます。1週間勝ち抜いた人には賞金6億円と、ペラープ宗教団体の生みの親、ペラプープ様の右腕になる権利を与えます」


場内が歓喜の声で埋め着くされる



(何が右腕よ! こんな犯罪グループ、関わりたくなんてないのに!)


ホムラはずっとペラープ宗教団体に苦しめられてきた...母親がペラープの会員だという噂が流れ近所から白い目で見られたり、友達も離れていった。


(賞金6億円...!? 絶対に取ってやる! そして母親から離れて1人で暮らすんだ!)


ホムラは自身を苦しめたペラープから賞金をもぎ取ってやると覚悟を決めた...



~1日目~ 12時


教祖「今回は団体戦です。6人でチームを作って頂き、優勝者のいるチームで6億円を山分けとなります。それではチームを作り受付にて登録して下さい」



「お母さん...私許さないから」


「ごめんね。でも最後まで勝てば億って金が入る。そしたらお父さんも戻ってくるかも」


「お金の問題じゃないのよ...とにかく今はチームを見つけないと」



ホムラはチームの協力関係が大切だと考え、ホムラの様にペラープを恨んでる様な人を探す。だがそんな人いるはずも無く諦めかけたその時、悲しそうな目で下を向いている女の子を見つける。


「どうしたの?」


とホムラが声をかけると女の子は


「友達に誘われて来てみたら、ペラープ宗教団体って...私騙されて...こんな所嫌」


この子もペラープとは無関係の様だ。


「君、名前は何て言うの?」


「私は...アコ」


「アコね、私の名前はホムラ。私もペラープなんて大っ嫌い! 一緒にチームになって大金奪ってやろう!」


「うん...そうだね!」


アコは自分を騙した友達と同じチームになるのが嫌で1人になっていた様だ。こうしてアコがチームに加わりホムラと母親を入れて現在3人、残り3人をどうするか迷っているとユウと言う男が話しかけて来た。


「今こっちで3人まで揃ってて、君達も3人っぽいけど、一緒にチームにならない?」



ホムラはこの誘いを許諾し、こうしてホムラ、母親、アコ、ユウ、アホミ、モブニキの6人でチームとなった。



受付に行くチーム登録を完了すると、代表者としてホムラが77番の部屋の鍵を渡される




〜1時間後〜




教祖「無事100チームの登録が完了しました。それでは各チームごとに指定された部屋に入って下さい」



ホムラ達は7階の77番の部屋に入ると、そこは6人部屋の少し大きな客室だった。



ホムラ「普通の客室...」


アコ「ここでゲームをするの?」



ザザッ... 部屋のテレビが付き教祖が映る



母親・アホミ・モブニキ「教祖様...」



教祖「それでは最初のゲームを発表します。その名も "猛毒ロシアンルーレット" です」





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