第52話 王者の誕生
長い長い1週間が終わった...
「ケイ様、それとリカ様もついてきて下さい」
暴念の後ろをついて行くとホテル最上階の社長室に迎えられる。そこにはミオとアユ、そしてアカリ・アオイ・ミドリ、ミネも来ていた。
「賞金を受けとる権利のある人達にお集まりいただきました」
「ミオ、アユ...それにアカリ達も」
「おめでとう!」
「やったな!」
皆と会えた事で改めてケイは肩の荷が降りた。
「それでは賞金の授与に参ります」
暴念は赤い布をめくると現金4億2千万が現れる
ケイ「フッ...フフッ...笑いが止まらない」
アユ「やばいやばい、何しよ何しよ」
リカ「言っとくけど賞金は半分ずつ分配で、ケイは更にアカリ達と半分にするんだから、ケイの賞金は3千5百万円って所よ」
ケイ「いや、感覚バグってるだけで3千5百万円って十分すぎるだろ!!」
賞金
リカ 1億1千万円
ミネ 1億1千万円
ケイ 3千5百万円
ミオ 3千5百万円
アユ 3千5百万円
アカリ 4千5百万円
アオイ 3千万円
ミドリ 3千万円
ケイ「この金があったら家と...車と...あれ、意外とそれだけで無くなっちゃうな」
ミオ「バカ! 十分すぎるでしょ!」
ケイ「そうだな、ハハッ」
各々が歓喜の声をあげ物語は終わった...
ガラガラ...
社長室の奥の扉が開きホテルの代表が入ってくる
鬼沢「えー皆様、1週間のバイトお疲れ様です。改めて自己紹介させていただきます、ジュベナイルグループ代表の鬼沢と申します。本来ならここでバイトは終わりなのですが、給料に納得がいかずもう少しバイトがしたい人はおりますか?」
アユ「いや、これ以上いいわ!」
鬼沢「そうですか。望むならまだ業務が残っていて1日延長して働いて頂けると助かるのですが」
ケイ「そ、それって...!!」
アユとミオ以外の全員は気付き背筋が凍った。
アカリ「8日目...」
鬼沢「はい。8日目も今まで通り現在の賞金の8倍とさせて頂きます」
ミオ「嘘...! 4億2千万の8倍って、」
3,360,000,000
ケイ「33億6千万って...そんな額払えるのか」
鬼沢「えぇ、順を追ってお話しましょう。皆様にそんな大金を払ってでも頼みたい理由を...おい、暴念」
暴念「はい、ここから先は私から説明します。まず今から半年後、日本ではカジノ法案が可決され賭博が合法化します。しかし日本にできる賭場は全て某国のマフィアに指揮権があります」
ケイ「他国のマフィアって...そんな事国が許すのか?」
暴念「日本の借金の約7割を肩代わりするお礼だそうです。そしてそのマフィアは日本の賭場を業務委託する企業を探しています。その企業として目に止まったのが日本の闇社会で有名な我々とペラープ宗教団体の2つです。今我々はペラープ宗教団体と賭場の所有権をオークション形式で競り合ってる状態で、このままだとどちらも破産してしまいます。そこで我々はペラープ宗教団体と勝負をする事に決めました。勝利した方が賭場の所有権を得るという条件で」
鬼沢「我々はその勝負を任せられる人材を探していました。その適した人材の皆様にペラープ宗教団体との勝負を任せたいのです」
ケイ「ペラープ宗教団体か...」
リカ「もし負けたらどうするの?」
鬼沢「我々もペラープ宗教団体もここまで莫大な資金をオークションに出してしまい、負けた方は破滅するでしょう。よってその4億2千万も差し押さえになります。勿論参加しなくても結構です、決定権は優勝したケイ様にあります」
ケイ「皆...どうする?」
アユ「私は嫌よ!! 3千5百万円よ! 十分すぎるじゃない!」
ミオ「私もこれ以上はもういいよ!」
ケイ「アカリはどうしたい?」
アカリ「私はケイに任せるわ」
ケイ「リカは?」
リカ「やるに決まってるじゃない」
ケイ「鬼沢さん、ちなみに勝負ってのはどんな事するんですか?」
鬼沢「8対8の団体戦です。毎日1人ずつ戦い、最終日は2対2の勝負をして先に4勝した方の勝利です」
ケイ「また1週間か...皆、俺はペラープ宗教団体を潰せるならやりたい。ペラープ宗教団体が賭場の権利を得て莫大な資金を得たら、今までよりもひどい大量殺人が起こるかも知れない」
ミオ「大量殺人って、このホテルでもさっきまで沢山の人が死んでるのよ! ペラープ宗教団体と変わらないじゃない!」
ケイ「確かに...」
鬼沢「この場を真に仕切ってるのは某国マフィアです。我々とペラープ宗教団体が勝負をすると知り、その勝負を楽しむ為にこの7日間のデスゲームを開催する様強制されました。そしてペラープ宗教団体でもたった今この様なデスゲームが開催されています。最強の8人を揃える為に」
リカ「結局私達はそのマフィアの余興なのね」
ケイ「決めた...ペラープ宗教団体も潰すが、その某国マフィアも潰してやる」
鬼沢「ほう、どうやって?」
ケイ「ちなみに賭場の市場はどのくらいなんだ?」
鬼沢「およそ1年で3千億円と言った所でしょう。ですが某国マフィアに80%取られるので我々が貰えるのは6百億と言った所でしょうか」
ケイ「ならその6百億で某国マフィアに勝負してやる」
鬼沢「フフッ...面白い」
ミオ「やめなよそんな危険な事! そもそもペラープ宗教団体の勝負に勝てるかも分からないのに!」
ケイ「勝てるに決まってるじゃないか...だってここには最強のメンバーが残ってるんだから」
鬼沢「勝負するという事でよろしいですか?」
ケイ「あぁ...俺達がペラープ宗教団体を潰す」
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