第40話 最強ペア

人物紹介 

ソウ(22歳) リュウ(24歳) 兄弟

―――――――――――――――――


闇カジノの壁に貼ってある1枚のチラシ...そこにはここで賞金をかけたゲームがある事が書かれていた。ユカワやリカなどバイトをする必要の無い人達はこうやってホテルのゲームに参加したのだ。


「リュウ...俺達なら賞金取れるんじゃね?」


「ソウがいれば簡単かもな」


こうして最終ゲームにペアで生き残ったソウとリュウはこのバイトに参加したのだ。


~1日目~


支配人「3人ペアを作って下さい」


ソウとリュウは1人でバイトに参加し困っていた大学生の女の子に声をかけ3人ペアになった


「私ナナって言います! ペアになってくれてありがとうございます!」


「全然いいよ、こっちも困ってたし」


ソウとリュウとナナでチーム登録し、体重測定に移る


「私の体重バレるの嫌だな...」 



「なぁソウ、なぜこんな古い体重計なんだ?」


「それは思った、そもそも体重を測る意図が分からない、恐らく最初のゲームに"体重"が関係するんだろうな」


支配人「最初のゲームは命綱観覧車です」


「ノルマ2人ですって! 誰がいきますか?」

「大丈夫だよナナちゃん、僕達で行く」

「本当ですか? ありがとうございます!」


そして第1ゲーム命綱観覧車が始まりソウとリュウの番になる。観覧車に乗り込んだ時の音で一瞬で床が体重計になっていると気付き簡単にゲームクリアする


~2日目~


「本日は"謎解きゲーム"です」


ノルマ2人と言う事でまたもナナを残しソウとリュウで参加する、そして謎解きゲームも簡単にクリアしてしまう


「ソウさんリュウさん! 凄いですね!」


「いやいや、難しくなるのはここからだよ」


~3日目~


「今日のノルマは1人ですよね! なら私が行ってきます!」 


「危険だからやめといた方がいい、俺が行く」


「任せて下さい、私だって役に立ちたいです! あ、お二人にプリン買っておいたので後で食べて下さい! 私の部屋の鍵渡しておきますね」


ナナに危険な事をさせたく無かったリュウだがナナの熱気に押しきられ今日のゲームを任せる事にした、そして極寒巨大迷路でナナは死んだ...ソウとリュウに迷惑をかけまいと途中でリタイアしようとしなかったのだ


「出会って3日とはいえ、辛いもんだな」


「リュウ、あんまり思い詰めるな。ナナなりに頑張った結果だろう」


「くっ...美味しいプリンだな...俺達、何にもナナの事知らないってのに...」


ナナの部屋で2人は泣いた。


それから4日目の団体戦人狼では2人の息の合ったペア技で、5日目のスローダイヤとハーフラインオークションは個人の力で勝ち上がった。実力で言うとソウとリュウそれぞれがリカに匹敵するだろう。その2人が最終ゲームにペアで残った、これからケイが相手をするリカとソウとリュウはゲームに参加した600人の...否、日本トップクラスの天才だ。


暴念「それでは、最終ゲーム開始です」


生き残った4人はカジノルームを出てシアタールームに連れていかれた。薄暗い部屋に映画館の様な大きいモニターが設置されている


ケイ「これが...最後のゲーム」


暴念「お好きな席にお座り下さい」


置いてある4つの椅子に腰かける、ソウとリュウは隣に座りその横にリカ、さらに横にケイが座る。


ソウ「絶対に負けない...」


リュウ「大丈夫、俺達に負けは無い」



全員が座ると暴念は車椅子を押し代表を連れてくる



代表「始めろ...」


暴念は代表に軽い会釈をした後マイクを手に持ちゲームの説明を始めた


暴念「今から皆様には、とある映像を見て頂きます。この映像は我々にとってとても大切な映像です、くれぐれも見逃す事の無い様にお願いします」


この映像が問題になるのか、とケイは一度目を思いっきり閉じた後ゆっくりと目を開きモニターを見る。モニターに書かれていた文字は...




タイトル [ジュディマリを聞く少女]




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